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日本語は仏教語に取り囲まれている。
仏教語を使わずには一日も暮らせない。どんな言葉があるか吟味してみよう。

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暮らしの中の仏教語 第344話

発行日:11/20

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--------暮らしの中の仏教語 第344話------------

*******今回のお話は「堂に入る 堂奥 室に入る」*************

                     毎月10.20.30日発行
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※普通通話料のみご負担下さいませ。

電話番号は  0250−23−1155  こちらまで!

 
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 第344話 通算1003話 堂に入る 堂奥 室に入る
 
 「その演技は、まことに堂に入ったものだった」等と使わ
れる「堂に入る」は「堂に升り(のぼ)り室に入る」の略ですね。
この句は、孔子が弟子の子路に言った言葉「升堂矣、
未入於室也」からくるもので、
学問や技芸などが奥義に達していることを言います。

 この場合の堂は中国建物の客間のこと、
室は奥の間のことだそうですね。
そうなら、「堂に入る」だけでは室に入ったことになりません。
本来の言葉の真ん中をカットしておきながら、
意味はそのままなんて、
日本語は面白い芸当をするものだと思いませんか。
挨拶言葉の「おっす」が「お早うございます」の
真ん中カット、最前部と最後部だけの言葉だなんていうのも、
この類の芸当でしょうか。

 さて仏教では、「奥義に達する」ことを、
中国・日本共通の表現である「堂奥・どうおう」を
使ってきました。
堂奥は法の真髄あるいは奥義のことで、
まさに堂に入り奥の間に達しなければ、
師匠から極意を授かることができません。

 碧巌録や正法眼蔵に見られる「堂奥」はそのような意味ですね。
国語辞典の堂奥の項目を見たら、2)として、
学問・技芸などの道の最も奥深い教え、と出ていました。

 「堂に入る」は、
奥の間まで入る意を表す日本人の造語だということ、
堂に入り更に室に入って奥義を極めるという意味の
「堂奥」や「室に入る」は、
いわゆる「堂に入る」と同じ意味だという事を、
知っておいて戴ければ幸甚です。

 ところで、
何事も、やるからには奥義を極めることが大切でしょう。
ちょっと仏教をかじった位で、
覚ったような気になる人がいます。
仏教書を読んだくらいでは、仏教の深い意味はわかりません。

 是非良い師匠について「堂にのぼり室に入って」
法の真髄を伝えてもらってください。
弟子となるには、室内での伝法が何より重要です。

                          終わり

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編集後記
 
 秋も終わりとなり、冬将軍の足音が聞こえてきました。

 東日本大震災に遭われ、更に原発事故の災難に遭った方々は、
どのような冬をお過ごしなるのでしょうか?

 避難先でのご健勝・ご無事を祈念してやみません。

今回もお読みいただき、有難うございました。
                         A.K.
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