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Servus(セアヴス)とは、ウイーンの方言で[今日は]と言う意味です [フォークロア]とは、民間伝承、民俗学、と訳されています。食に関するあらゆる、フォークロアな事柄をお届け致します。

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Servus AKIの「食卓のフォークロア」

発行日:1/16

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        ★☆★Servus AKIの『食卓のフォークロア』★☆★
                                    2013年1月16日  発行
【113】  ミシュランガイド
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  Servus(セアヴス)とは、ウイーンの方言で[今日は]と言う意味です
       [フォークロア]とは、民間伝承、民俗学、と訳されています。
      食に関するあらゆる、フォークロアな事柄をお届け致します。

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【弟子】  師匠、「ミシュランガイド」ってご存知ですか?
      というかもちろんご存知ですよね。

【師匠】  まーそのくらいは知っておる「ミシュラン」というフランスのタ
      イヤメーカーが出しておる本で赤色の装丁をしたレストラン・ホ
      テルガイドと緑色の装丁を特徴とした旅行ガイドがあるな。

【弟子】  やっぱり師匠もご存じでしたよね、それに「ゴー・ミヨー」とい
      う本もあるそうですね。

【師匠】  そうじゃな、これは料理評論家のアンリ・ゴーとクリスティアン
      ・ミヨが書いたレストランガイドぢゃ。

【弟子】  これはどうしてこんな本が発行されたんですか?やっぱりフラン
      ス人は食通が多いのでレストラン紹介ガイドを作ったんですかね。

【師匠】  もともと「ミシュランガイド」という本が一番古いのぢゃが、こ
      れは車のタイヤメーカーであるミシュラン社が車所有者にフラン
      スを旅行する際にガソリンスタンドの位置、郵便局やホテルの一
      覧など、旅行者にとって便利なガイドブックとして発行されたも
      のでパリ万博のあった1900年ごろと言われておる。このころ
      には車を持つものも増えてきて、パリ万博も車で来るものも多か
      ったら自社の宣伝を兼ねて発行したのぢゃろう。
      車に乗ればタイヤは欠かせない、タイヤメーカーも自社のミシュ
      ランタイヤを買ってもらうために発行したものぢゃ。
      このガイドが発行されたおかげで自動車旅行も盛んになりミシュ
      ラン社も大いに売り上げを上げたんぢゃろう。

【弟子】  今と違って昔は車を持っている人は金持ちが多いからかなり売れ
      たんでしょうね。

【師匠】  いや、これはもともとミシュラン社の宣伝用のもので無料で配布
      されたものぢゃ。ミシュラン社も、この「ガイドはタイヤのため
      」「ガイドはミシュランにとって、ブランド名を売り込むため、
       タイヤ事業を発展させるために存在する」と今でも言われて続
      け現在では有償になったが発行され続けておる。このミシュラン
      ガイドの売り上げも馬鹿にならないほど売り上げているそうぢゃ。

【弟子】  そういえば東京にも「ミシュランガイド・東京」が発行されまし
      たよね。

【師匠】  そうぢゃ、2007年(平成19年)11月20日に「ミシュランガイド東
       京2008」が発行されたな。星付きレストランがずらりと写真入
      りで掲載され、発売日から4日間で日本語版初版12万部をほぼ完
       売し、こんなに売れたのはミシュラン社もびっくりしたようぢ
      ゃ。

【弟子】  そうそう、星付と言えば「ミシュランガイド」ですが昔からあっ
      たのですか?

【師匠】  初めに行ったようにこれは宣伝用のガイドブックで特にレストラ
      ンやホテルに特化したものではなかったんぢゃが、あるとき、無
      料であるパンフレットが、ある修理工場を訪ねた際に傾いた作業
      台の足代わりとしてミシュランガイドが地面に積み重ねているの
       を見かけて「人間は金を払って買ったものしか大切にしない」
      と考えたミシュラン社のミシュラン兄弟はそれまでの無償配布を
      中止、1920年からは有償での販売となった、と言われており
      1930年代ごろからレストランの優劣を星で示すようになったそう
      ぢゃ。
      せっかく買った本だから美味しいものを食べたいというのは人間
      の欲望ぢゃな。でもミシュランガイドといえどもフランス中のレ
       ストランが載っているわけではない。星がなくてもここは美味
       しいから是非行ってみるべきだと太鼓判を押している。
       その中でも星が付いているのは更にお勧めのお店だということ
      を示しているんぢゃな。

【弟子】  では星のランクはどのように決めているのですか?

【師匠】  一つ星はその分野で特に美味しい料理。二つ星は極めて美味であ
      り遠回りをしてでも訪れる価値がある料理。三つ星はそれを味わ
      う為に旅行する価値がある卓越した料理。という風に分けられて
       おる。
       更に、フォークとスプーン印による評価もある。これは、快適
      さとサービスによる評価を表しておる。どんなにおいしい料理で
       もサービスが悪ければ料理の味も半減するからのう。つまり味
      とサービスは一体となって美味しさが伝わるんぢゃ、更に快適な
      空間(室内装飾)も素晴らしければ更に美味しさも増すというも
      のぢゃ。

【弟子】  でも三ツ星レストランは高いと聞きましたが我々庶民には高根の
      花なんでしょうね。私も一度でいいから三ツ星レストランで食事
       をしてみたいですね、師匠。
      シショウ、聞いています?一度でいいですから・・・・・

【師匠】  くどい、自分で行ってきなさい。
      確かにその道を極めるものは美味しい料理とはどんなものかと幾
      度となく、いろいろな三ツ星レストランを訪ねたり、また働いた
      りして勉強をしているのも多い。人間常に精進が大切ぢゃな。
      しかし日本人にありがちな一度は行ってみたいというのはわかる
      が、自分の身分相応というものが分かっておらんものも多い、日
      本人の悪い癖は一度行ったらもう二度と行かないで、また新しい
      店を探して訪ね歩く、それも自分の収入以上の支払いを覚悟して
      行くものも多い。店側としてはそういった一見客はうれしくない。
      でも日本人は良い物を、さらに良い物をと捜し歩く行動力が経済
      を支えているが店側も顧客として取り込むようにもっと努力する
      必要もあるのではないだろうか。

【弟子】  そうですね、私の行きつけの店は安くて美味しいのですがでもも
      っと美味しいものを食べたいですね、シショウ・・・どっか連れ
      ってってくださいよ。



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