インターネットビジネス

週刊 中小企業IT・ネットビジネス110番

中小企業のIT化・情報化・ネットビジネスに際し、効率的な投資を行いながら成功裏に導くことを支援するため、具体的な悩みや課題に対するQ&Aをお送りします。

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週刊 中小企業IT・ネットビジネス110番<IT投資の投資額が固まってしまう>

2005/05/09

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§§ 週刊 中小企業IT・ネットビジネス110番 §§ 第149号(2005/05/09) 

 【 著作:有限会社 ITソリューション 】

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 ■■■ IT投資を行っても、投資が固まってしまう場合について ■■■


※具体例
X社は、従業員が150名程度の製造業の会社です。同社の社長は、かねてより情
報システム投資が熱心であり、ハードウエア・ソフトウエアともに、常に最新のも
のを選択することを嗜好しており、部門ごとのファイル共有サーバーやパソコンな
どは2−3年ごとに入れ替え、また会計システムや人事システムなどのERPも、
業界の中では、先進的に取り入れています。

売上や利益の向上を期待しているために、情報システムを積極的に導入しているの
ですが、こと顧客管理に関するCRMシステムや、顧客との商談において、違う担
当者が類似の商談の情報や、顧客の要望事項やセールスポイントなどを共有するデ
ータベースや、商談状況の進捗に関するシステム、また顧客管理システムについて
は、あまり利用度が高くない状況といえます。

営業支援系のシステムは、現場の営業担当者にとっては、あまりに正直に内容を記
述すると、役員や本部長などから色々と指摘を受けますし、やる気が無くてほった
らかしにしていると、ペナルティを喰らう、といったことから現場では「やらされ
ている」感ばかりが強まっているようです。

自社のIT投資の効果について、検証したところ、ハードウエアについては、障害
などで業務が停まってしまうことを恐れ、故障する以前や陳腐化してしまう前に、
入れ替えしてしまうことから、投資のリターンが低く、サーバについては、最低で
も3−4年程度はメモリの増設やハードディスクの交換はしながらも、使い続けて
いったほうが、償却との関係から望ましい、といったアドバイスを受けました。

加えてソフトウエアについては、バージョンアップに必ず応じていることから、社
内での利用の混乱や、ヘルプデスクなどの応対の手間、といった機会損失が大きく、
また十分に使いこなしていないうちに、更新してしまいますので、無形固定資産と
して使わない年数については償却していき、大きな無駄遣いとなっていました。

もともと、情報化投資を熱心に行うことは、オーナーである社長自身の税金対策と
いった面が大きく、「そのまま税金で払うくらいだったら、何か社内で役に立つも
のを」といった視点で、決算末近くなってから、予算額に応じて色々と導入してい
くため、体系だてたものや投資に対するチェックや規律が低くなりやすい面はあり
ました。

また、短期間で入替えていくことから、始めの年度で大きく減価償却できる定率法
で償却しているため、減価償却の超過分については所得として申告することになっ
てしまうことから、逆効果となってしまう例も見られるようになりました。

本来であれば、利益は利益として、ある程度税金を払っておいたほうが、不測の折
に金融機関から資金調達できる枠も大きくなり、より経営のフリーハンドも大きく
なるのですが、必要以上に情報システムに投資することから、換金性が低く資金が
寝てしまう”サンクコスト”(埋没費用)が大きくなってしまいました。

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☆質問
上記の例に限らず、情報システムの場合には、そのまま動かしていくだけで費用も
かかりますし、管理運用なども考慮しなくてはなりませんので、比較的費用が寝て
しまいやすい、ムダになりやすいのではないでしょうか?


★回答
残念ながら、活用の度合いが低い場合には、そうなりやすい面は否定できません。
あくまでアメリカの調査結果で、国内企業の場合と単純には比較できませんが、中
小企業におけるIT投資のうち、売上が増大したり利益が増えるといった、業績の
向上に直接結びつくのは、わずかに3分の1程度であり、残りはサーバーやネット
ワーク機器といったハードウエアや、会計ソフトなどのソフトウエアといった、基
本的な機器の代金に留まっていることから、はっきりとした目的や意図といったも
のが欠かせないでしょう。


☆質問
本当にライバルの企業などと比べて優位性を保つようなウエイトは、比較的低いの
ではないでしょうか?


★回答
IT投資の場合、90年代後半にハードウエアの性能が技術的に劇的に変化した時
代には、こうした機器主体の投資になっても、時代の流れで取り残されてはいけな
いという認識からか、または性能の違いからか、比較的許容されてきました。
しかし昨今では、かつての時代ほど劇的にはハードウエアは進歩していない、IT
投資は、より直接的に業績に影響する可能性の高い、他の経営改革に関する費用や、
営業力を強化する方向などの関心が強まったように感じます。


☆質問
もともと工場設備や土地建物などと違って、陳腐化しやすいですし、不要な場合に
他社にそのまま売れる、といったものではありませんので、当初の投資計画を慎重
にしなくてはいけないのではないでしょうか?


★回答
例えば土地を購入する場合でも、現時点・将来の資産価値と、また実際に所有して
いる際の利回りなどを検討しますし、工場の機械設備においても、期待される収益
と使用期間といったものを見極めてから判断することが、一般的といえるでしょう。

ところがIT投資の場合は、
(1)定量的に判断する物差しが少ない。
(2)業務の手間がラクになる、といった間接的な効果から、経営改革のツールと
して、有効である、などど企業の組織内において範囲が極めて広範であり、判断が
しづらい。

などといったことから、あまり見極めがされてこなかった、といった経緯は否定で
きないようです。


☆質問
ムダ使いにならないためにも、競争力をつける分野など、重点分野に集中する必要
があるのですね。


★回答
その通りです。
まず当初の段階で、2−3年先の時点において、中期的な目標をまずは設定し、そ
の逆算として、現時点で何をしなくてはならないかを検討し、そのために不可欠な
情報システムのハード・ソフト・システム開発は何かといった観点で、会社の経営
戦略に密着して情報化戦略の構想を練っていくことこそ、より効果的なIT投資へ
の大きなポイントとなると言えるでしょう。

始めに目標を設定するプロセスと、上記の具体例にありましたように「とりあえず
年度末になったので、何が入用なのか。」といった次元と比較しますと、おのずと
投資判断に対するシビアさが大きく違ってくるでしょう。





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