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仕事力を研く

仕事力は、経営者・マネジャー・一般社員に、またビジネスマン以外にも必要です。個人や組織が持つ高度な知識や能力は仕事力が有ってこそ活きます。組織人28年、経営改善活動支援15年超の生き方から得たものを、未来を担う人たちに毎週お伝えします。


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組織で働く人の仕事力:考房だより148/仕事力を研く858

2018/02/14

 
 おはようございます。
 日差しがだいぶ明るくなりました。まだ寒いのに穏やかな夕方には、
春の気配を感じます。明後日に春節を控えているのにふさわしい雰囲気
なのでしょう。そう言えば今日はバレンタインデー、もうチョコレート
をいただくことはありませんが、気持ちや雰囲気を明るくしてくれる
こんな日があることが素晴らしい。この日は亡き母の誕生日でもあり
ました。

 今回のお勧めは、寒さの中に暖かさをもたらす次の言葉です。

◎寒き夕べは◎

 葦邊ゆく鴨の羽交に霜ふりて 寒き夕は大和し思ほゆ(万葉集64)
難波宮にて志貴皇子の作りませる御歌です。日が暮れて寒さが増して
きますと、この歌を思い出します。皇子は故郷の大和を思いますが、
私たちは何を思うのでしょうか。やはり故郷でしょうか。

 歌では“大和”と言っていますが、親しい友人を指しているのかも
しれません。長いこと会っていない古い友人はこんな時に思い出される
もののようです。長く歌われ続けている「はるかな友に」の一節に、
「寂しい雪の夜は いろりの端で 思い出すのはおまえのこと・・・」
とあります。寒き夕べに思い出される古い友人、いいですね。

 これからもどうぞお元気にお過ごしください。

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 ※今回のコンテンツ
   1.組織で働く人の仕事力:考房だより148
   2.直指人心と自灯明が力になる:心学からのヒント
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        ☆☆ 仕事力を研く ☆☆

       -----2018年2月2週号-----

◆組織で働く人の仕事力:考房だより148◆

 事前通知の首題のテーマを軸に、討論と意見交換を行いました。
「仕事ができる」とか「業績を上げる能力が高い」といった、直接的な
意味での仕事力にこだわらず、広がりを持った談論を心掛けました。

内容は次の通りです。

・基盤にあるべきものは、社会人としての基礎的な力だ。就職支援も
 兼ねて、大学生に社会人基礎力を付けるという意図から、経済産業省
 が旗振りをして取り組んでいるプロジェクトがある。

 基礎力モデルとして上がっているのは、思考スキルとコミュニケー
 ションスキルであり、
  *前に踏み出す力
  *考え抜く力
  *チームで働く力    といったものを重視している。

・教育に軸足を置いている文部科学省や、雇用に軸足を置いている厚生
 労働省とは違って、経済産業省は採用する企業の立場から、企業内で
 仕事ができる人材の育成に軸足を置いている。

 経済産業省がこうしたことに乗り出した背景には、高学歴者の社会人
 能力の欠如傾向が強まってきたこと、即ち「やりたいことはやるが、
 やりたくないことは全くやらない」という傾向の強い人たちが大勢を
 占めつつある、大学院生たちの現状があるのだろう。

・社会人基礎力という表現の是非はさておき、こうしたスキルや能力は
 目標達成能力として体系化する必要があるのではないか。組織の定義、
 即ち、「組織とは、複数の人間が、共通の目的を果すために作るもの
 である」ということに戻って考えてみれば、そう理解できる。

 即ち、目的を果そうとして具体的行動の対象となる目標群を設定する、
 それらの目標群を達成しようとして組織メンバーは協力して行動する、
 ということだ。だから、組織メンバーに必要な仕事力とは目標を達成
 する力と言い換えることもできる。

・基礎教育の内容にも問題があると思う。義務教育では「競争排除」の
 傾向が強過ぎる。だから、成長し成人してからでも「競争の仕方」が
 わからない大人ができ上がってしまう。

 望ましい競争とは、相手を叩き潰すことを目指すのではなく、相手と
 競い合って相互に向上することを目指すものだ。競争の仕方がわから
 ない人間は、競争になると相手を叩き潰すことしか頭に浮かばない。
 望ましい競争とは、その裏に協調が潜んでいるものなのだ。競争と
 協調の融合こそ大きな力になる。企業間競争の激しい産業界でも、
 こうした事例はいくらでもある。

・企業の採用活動で体育会系が重視されることが多いのは、そういった
 ところにも理由があるのだろう。スポーツには競争が付き物だし、
 競技を通して競争の仕方を覚えるからだ。合わせて、負けた時の対処
 の仕方や、その後に為すべき行動も覚えるからだ。

・負ける経験、失敗の経験、挫折の経験は重要だ。負けや失敗や挫折
 からの立ち上がり方は、その経験を通して覚えるしか方法は無い。

・ある本に興味深いことが書いてあった。母親が子供に向かって言う
 言葉の是非を論じていた。
 
 子供が、遊びにでかけるときに、「転ばないように気をつけなさい」
 とか「ケガをしないようにね」などと声をかけるのは当り前のことの
 ように行われている。

 これは、いいことだが、「転ぶ」ことや「ケガ」をすることを子供に
 意識させ、「転んではいけない」「ケガをしてはいけない」という
 思い込みを強めてしまう。

 実際に転んでケガをするだけならいいが、この思い込みが強くなり
 過ぎると、子供は活発に遊びまわることができなくなる。そして、
 こうした思い込みを潜在意識のなかに沈澱させたまま成長した子供は、
 頭で意識はしていなくても、失敗したり挫折することを、無意識に
 恐れてしまうようになる。

 その結果、大きなことにチャレンジせず無難な生活を求める大人、
 ちょっとした失敗ですぐ挫折して自分に絶望してしまう大人、
 といったタイプの人ができ上がる。

 仕事で上司が部下に向かって言う「失敗しないように」という言葉は、
 「転ばないように気をつけなさい」とか「ケガをしないようにね」
 などという言葉と同じ類のものだ。即ち、この類の言葉が部下の潜在
 意識の中に「失敗は罪だ」という思い込みを沈澱させてしまう。

 だから、こうした言葉は封印しなければならない。その代わりに使う
 言葉は次のようになるだろう。

 お母さんの言葉は、
 「転んだら、ちゃんと起き上がるのよ」
 「ケガをしたら、すぐに帰ってくるのよ」 といったものがよい。

 上司が部下に言う言葉は、
 「失敗したと思ったら、挽回策をすぐに考えろよ。必ずあるから」
 といったものがよい。

・著書「ビジョナリー・カンバニー」の中で、ジム・コリンズは次の
 ように言っている。

 一つの製品が如何に革新的であとうと、一人のリーダーが如何に
 創造的かつビジョンに満ちていようと、生産性が高く常に進歩を
 しようとする意欲を持つ組織の力のほうが、企業が長く存続する
 ことに貢献できるのである。

以上のような内容でした。この談論の中から幾つかのキーワードを上げ
てみますと、次のようになりそうです。

 思考スキル、コミュニケーションスキル、目標を達成する力、
 競争と協調の融合力、負けや失敗や挫折から立ち上がる力、
 常に進歩しようとする意欲

人材育成や組織風土づくりのお役に立つようでしたら幸いです。


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◆直指人心と自灯明が力になる:心学からのヒント◆

 私たちの生き方は、心の在り方にも左右されます。これを追究する
ことは生き方の向上につながります。心の在り方を追究する上でヒント
になりそうな言葉を贈りますので、自己の現状と突き合わせてみて、
少しの間だけでも想いを巡らしてみてください。

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  まっすぐに己の心を掴みにいくことを直指人心と言う。己の心に
 あかりを灯してこれを導きとすることを自灯明と言う。周囲の動きに
 流されずに、今力を注ぐべきことを見詰めて行動を起こそう。直指
 人心と自灯明が力になる。
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★災害時、節電、計画停電のリスクへの対応策に!
 ・ガスエンジン発電機が、自家発電、非常用電源に最適です
 ・燃料は都市がス、あるいはプロパンガスですから、黒煙、NOx、
  SOxの排出が無く、エコ対応です
 ・ランニングコストは従来のディーゼル発電機なみです
 ・詳細は下記のウェブサイトをお訪ねください
   http://j-eco-techno.co.jp/
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