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AMネット通信 【グローバリゼーション・ウォッチ】

経済のグローバリゼーションが引き起こす問題に取り組むNGO、AMネットが情報発信しているメルマガ。AMネットはWTO(世界貿易機関)などで進められている貿易・投資の自由化について調査研究・政策提言活動をし、永続可能な社会の実現を目指しています。


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AMネット通信 VOL.70【香港現地報告 vol.4】

2005/12/18

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AMネット通信 VOL.70【香港現地報告 vol.4】12/18発行

経済のグローバリゼーションが引き起こす問題に取り組むNGO、
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AMネットはWTO(世界貿易機関)などで進められている貿易・投資の
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12月13日から香港でWTO閣僚会議が始まりました。
WTO閣僚会議をAMネットスタッフが、これから一週間弱、毎日(を目標☆)
現地香港から、ニュースでは伝わらない地元の様子、NGOの活動、
WTO交渉の行方などをお伝えしていきます。
ブログでも更新中!<画像もこちらからご覧になれます☆>
http://blogs.yahoo.co.jp/kurodaira/MYBLOG/yblog.html 
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17日のご報告などなど     川上豊幸 AMネット

 交渉の時間的なリミットは、18日の正午あたりになるようです。
昨夜は、夜を徹して、交渉テキストの修正を行って、今日の午後2時には、
第一次修正案が出てきました。

 カンクンのときの新分野がそうであったように、今回は、サービス交渉が
大きな焦点となっており、様々な手法を使って、「効率的」に自由化を進め
ようというEUを筆頭とする先進国グループと、そもそも、サービス交渉に
関する部分である附属書Cを認めていないベネズエラ、南アフリカ、キューバ、
インドネシア、フィリピンといった国々、さらに、附属書Cの代替案を提出した
G90の国々など、議論の隔たりが大きいのが現状のようです。
というわけで、先に書きましたが、いまだ、閣僚宣言案の修正第一案におい
ても、附属書Cに関する部分がカッコ付きのままになっています。
ただ、南アフリカは、そうしたポジションから引き下がってしまったそうです。
この先、どれだけ初心貫徹できるかは定かではありません。

 昨日も書きましたが、このサービス交渉の調整役のキム大臣の議事進行
には批判が大きく、またテキストの内容については、義務的項目に対する
抵抗が大きいようです。
 これをいかに引き下げるのかが課題となっていますが、この修正第一案
の附属書Cに加えられた修正を巡っては、若干、表現がやわらげられたこと
を評価するグループもいますが、依然、義務的な表現となっていると解釈
できる内容であるとして、まだ批判は弱まっていない状況にあります。

 この溝を埋めるのは非常に困難な状況にあると思え、拙速な決着は避け
るべきで、多くの分野で、両論併記が認められようとしている中で、なぜ、
サービスについては、このように強行な姿勢となっているのか不思議な
くらいです。

 というよりも、今回、ラミー氏が述べていたように農業、非農産物市場アク
セスにおいてはモダリティの完全な形での合意を諦めて、可能な範囲での
合意とすることとした一方で、発展・開発分野での「成果」をダシにサービス
交渉で、くすぶっていた停滞感を払拭して、実質的で、「効率的」な自由化
進展のための土台づくりを進めることを「成果」とすることが画策されていた
のかもしれません。明らかにEUは、リストにしているリーク文章を読めば、
香港会合において、明確な優先順位と獲得目標をもって、サービス交渉
での進展を掲げて臨んでいました。
 
 それに対して、途上国側のいくつかのグループが抵抗しているわけです。
しかし、今日、行われていた第三世界ネットワークの記者会見で、マーティ
ン・コー氏は、新聞などのマスコミが、サービス交渉の附属書Cの変更を
求めていることに対して、こうした途上国の交渉のし直し(re-open)は、香港
会合を危機に陥れるものだといったような記事すら出ているが、そもそも
附属書C自体が合意されたものでもない文書に対して、閣僚宣言案として、
いかにも合意案として準備されたものであるかの印象を与えいるのは
間違いで、別に途上国側は交渉のし直しをしようとしているのではなく、
交渉を継続しているだけのことだと説明して、re-openとは言えないし、
そうは私や呼ばないと話し、先日書いた交渉プロセスの不当性を嘆くよう
に話していたのが印象的でした。

 さらに今回の会合では、「発展・開発」がとり沙汰されているが、GATTウ
ルグアイラウンドからの積み残し問題とされている「実施」問題はどうなった
のかと、また嘆いていた。今回のマーティンは怒りを越えて呆れ、嘆いて
いるようにも見えた。

 さて、これから、政府担当者の方々は最終案の「合意」に向け、夜を
徹して議論を続けることになりそうです。
 さっきまで、ここの会場の周りは、活発なデモが行われて封鎖され、ホテルに
帰るための地下鉄のMTRにも乗れそうにないとのことでした。スゴイっすね。
こうした声にもっと耳を傾けて、無理な「合意」を出すのではなく、現状確認に
留めて、今回は新たな宣言案を諦めてはどうなんでしょうか?

 話によれば、来年の3月あたりを目処に、何らかのハイレベル会合が予定
されているそうですが、まだ現時点では、「合意」に向けて努力しているので、
詳細は議論もされていないそうですが、どちらにしても、2006年末までの
交渉合意を目指すとのことで、3月には農業と非農産物交渉の交渉方式・
様式=モダリティの決定を目指すのだそうです。
交渉方式といっても、実質的には交渉の中身に入っていて、モダリティの
決定で、各国の決定オプションは非常に狭まってしまうことになるわけで、
この3月が、新たな山場となるようです。


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