建築

建築所感

世界のあちこちで見てきた建築を勝手に書きつづります。第一回はビルバオグッゲンハイム。ネタのある限り続けます。

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建築所感012<テートモダン>

2002/04/04

建築所感012<テートモダン>

場所はイギリスのロンドン。
テムズ川沿いにあった発電所を改築して美術館にしたものだ。
これもコンペで競われたもののひとつ。

建物を見るより先にGAに写真がのっていた。
なんか、光のハコがかっこいい。
でかい吹き抜け。
最先端の美術館はこんなもんなんだなーと、
でもおいらなら違うこと考えるんだけどなーと、
複雑な思いがした。

おいらもケンチクカのハシクレだが、
建物を見る時は、感銘を受けることもありながらも、
どこかで少しばかりくやしい思いをする。
機会にめぐまれないのは仕方のないことかもしれないけど、
それでもどこかくやしい。
とくにカッコいいものほどくやしくなる。

建築は古くからあるものだけど、
やはり最先端のものが何かということは
常に気になるものだ。
素材や工法、そして何よりも感覚が一番気にかかる。

時代と添い寝するという事を言う訳ではないが、
やはりその時代が象徴するものを表現出来ているものが、
その存在を広く認められていると思う。
広くある必要もないのだが、
誰でもいいから認めてくれる人がいなければ、
存在価値は無いに等しいだろう。
あーおいらみたいなヤクタタズでも
何かの役に立ってみたいもんだ。

で、テートなんだが、美術館なんだけど美術館ではないような感じだった。
もともとが発電所だったからだろうか?

むき出しで蛍光灯を使ったりムク板をクギ止めしてあったり、
素材感がストレートだ。
現代美術に通じるものがあるかもしれないなと思った。
それはそれでカッコいい。

建物に何か問題がある訳でもない。
というよりむしろ上手にもとの空間を使いこなした感すらある。
そしてそれがどこかインパクトに欠けた部分でもあると思う。
自分も人の事を言えたものではないが
”これがやりたかったんだー”みたいなものが伝わらないと
どこか面白みがなくなる。
それを自分で発見して施主やまわりの人を
説得するなりして最後まで走り抜くのはすごい労力の要ることだが。

結局自分の中に残ったのは空間ではなくて
素材感だった。
ストレートってかっこいい。
気取ることがない。
でも場合によっては強すぎてしまうこともあるんだなと思った。
調和させることは難しいことだと思った。
でも一歩一歩そちらの方に近付いていきたいものだ。


02.04.04    竹中アシュ


□読者の皆様へ
・今回のこのテートモダンもコンペ物だったのですが、
 安藤忠雄さんの本”連戦連敗”にコンペのいきさつその他の事が
 書かれてあります。それよりも何もこの本は面白いしおすすめです。
 出版社は東京大学出版会、価格2400円+税。
・前回のシエナのカンポ広場で字が間違ってるとこがありました。
 おわびの上、訂正します。
 下の方なんだけど
 ミカランジェロ→ミケランジェロです。
 このミケさんについても近いうちに書きたいです。
 








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創刊日:2002-01-27  
最終発行日:  
発行周期:ときどき  
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