建築

建築所感

世界のあちこちで見てきた建築を勝手に書きつづります。第一回はビルバオグッゲンハイム。ネタのある限り続けます。

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建築所感

2002/04/03

建築所感011<シエナのカンポ広場>

いやあ、なんてえか、これほど平和な広場はどこにもないと思ったよ。
今まで見たどこの広場にも似てなくて、どこの広場よりも人が楽しんでる。
そんなとこだった。

場所はシエナ。これはイタリアトスカーナの山岳地方の都市のひとつ。
おおよそフィレンツェとローマの間にある。
このあたりはあちこちに魅力的な街があって、時間があるなら縦走することを
おすすめだ。塔の街サンジミアーノ、かつて中田のいたペルージャ、
甘口のシロなんだけど葡萄酒のめちゃうまいオルビエートなどなど。
どこも個性的でかつおいらみたいな放浪者でも受け入れてくれるやさしい街だ。
それらの街についてもそのうち語るとして今回はシエナ、
その中心にある広場がカンポ広場だ。
ちょっと不思議な形をしてる。2枚貝の片ひらみたいな感じ。
ちょうどその付け根に向かってすりばち状になっている、
つまりは平らではないんだ。
で地面はほとんどがレンガ敷き。
広場のまわりはおよそ5.6階建ての建物に囲まれている。
そう、囲まれた広場なんだ。

ランドマークになるような時計塔もくっついている。
しかしどうにか伝えたいのはここの、その平和的な雰囲気だ。


平和的な雰囲気?広場なんてだいたいどこでもそうじゃないか、
と言われればそうなんだが。
やはり観光客が多いと思うんだけどさ、
みんな地面にべたっとすわってるか寝ころんでるんだよ。
ほんとだよ、さっきも書いたようにすこーし傾斜してるから、
その貝の付け根にむかってだいたいみんな座ってる。
で、ニコニコしてる。なんもないんだよ、建物にかこまれて、
広場はその建物の影があって、そしてさっきの塔の影なんかけっこう印象的で、
上には空がある。
建物の1階部分はだいたいがカフェかレストランになっててそこで
休むこともできる、もちろんカネはいるが。
でもそんなことしなくても、ほんと、そこで座ってるだけで
平和的な気分になっちゃって
無防備にも昼寝なんかできちゃったりするんだなこれが。
テイクアウトできるピザ屋があってさ、
それをほおばってて、あと白ワイン飲んでたらもう言うことないって
(サケ飲めないヒト、すんまっせん)
(でもコーラでもイケルよ!)

もっとすごいのはさあ、
ここって木がないんだよ、一本も。
さっきも言ったように建物に囲まれてるだけでさあ。
ほんとミドリがない。
だけど、なんてえか冷たい感じなんてしないんだよ。
そんなことより、もっと人間的(?)ってえか、
ほーんと、こんなとこがあるんだあ、的雰囲気があるんだよ。
いやあ、行くべきとこだよ、このヒロバ。
ただもんじゃあないよ。
誰よりもオイラが証明してやるさあ。
ついでに言うとワインもチーズも生ハムもパンも
すんげぇうめぇーぞー。
特にイノシシの生ハムはオススメ(チンギアーレと言う)。
フォスターと同じに、ミドリがないわけなんだけど、
まあ、見てくれ行ってくれ!

ヨーロッパに行かれたことのあるひとならわかると思うんだけど、
向こうって、なんていうか治安も悪いところってけっこう多い。
まあ、今の日本も同じようなもんかもしれないけど、
旅行者が狙われるなんて事はしょっちゅうだ。
なのでわりと気を緩めることができないと思う、
特に人のあつまるところはさ。
でもここは、なんてえか例外的なものを感じたんだ。
思い過ごしかもしんないけど。
なんか、楽しいんだよ、ハトがエサ食べてるのを見ててもたのしいし、
なにより日のあたるところで空が見えるだけでもけっこう
楽しいもんだなんて気がついた。
なにより、誰もが地べたに座ってるということが
この広場を象徴してる。

あとさあ、気が付いたんだけど、広場の中心にモニュメント置いてるのって
けっこうあるじゃん?
特にヨーロッパくんだりだと、なんてえか、肖像やらキネンヒやらさ。
あれってダメだと思う。
中心にモノがある事でけっこう人の行動って疎外されちゃうと思うんだ。
てな事でミカランジェロのカンピドリオもダメだと思う。
広場ってさあ、ながめるもんじゃないよ。
人が集まって楽しむもんさ。
おいらはそう思うんだけどさ。
ケンリョクある人たちって、なーんか違うのかもね、
すべてがそうだとは言わないけどさ。
中心はヒトのためにあるのさ。
チョーコクなんていらないってさ。
じゃまなだけだよ。

□私的通信

すんまっせん。ちょっと間があいちゃいました。
隔週とうたってる割には。
今やってる設計が割と忙しくなっちゃって。
申し遅れましたが設計事務所やってます。
名前はリバースシステム建築設計事務所。
ウチは名古屋です。
なんかキョーミあったら御連絡ください。
アドレスはここ
hidehiko@ruby.ocn.ne.jp
おいらで出来ることがあればやりたいなあ。
つうかヤラセロ。

02.04.02    竹中アシュ

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創刊日:2002-01-27  
最終発行日:  
発行周期:ときどき  
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