文学

ほうれん草の記

ほうれん草、ゆであがりましたよ!みんなで楽しく食べましょう。世界の平和を守って。これは、私の小説です。

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どちゃらか夫婦日記

2004/03/31

    ほうれん草の記   どちゃらか夫婦日記
   
  第8回 おれは死ねない
 
 おれの女房は、病気持ちなのだ。
 一昨年の暮れ、小説なんど書き出して、夢中になり、出版社に大金を払って出版してもらい、病気になった。
 そして何を血迷ったか、おれと離婚したいなどと、わめき散らした。
 2ヶ月入院して、おさまったが、またぞろ書き物をし始めた。
 おれは心配でしょうがない。
 女房のことを思うと、とても、とても、先に死ぬなどできない。
 しかし、おれがそう言うと、女房のやつ、何と答えたか。
「それなら、良いじゃない、ずっと生きていれば? 死なないで、生きていれば良いじゃない?」などとぬかす。

 パソコンのウィルス対策ソフトが、故障した。
 メール受信のときは、「受信メールを検索しました」と右下に文字が出てくるのに、送信のときは、「送信メールを検索しました」と出てこなくなった。
 それについて、ソフトの会社に電話して、あれこれ指示をもらって、直しても、いろいろいじって、結局、もとのところにきてしまう。
 もうこんなパソコン遊びはやめようか、それともインターネットは正常になるようだし、メールの受信もできるので、送信メールだけ他のソフトを使おうか、と悩んだ。
 パソコンいじりで私は、疲れてしまった。
 一週間もこれが続いた。もう神経くたくた。

 おまけに今度は、別の出来事にぶつかった。
「私、本の代金を送ったんですけれど」と、札幌に住む友人がおずおずと言ってきた。
 私は、自分の書いた本を友人達に送っているのだ。
 友人は定額小為替を封筒に入れて私に送ったのだと言う。
 私はあわてて彼女に本を送った。
 しばらく経つと、今度は新潟に住む友人から、お金を送ったのに、本が来ない、と言ってきた。
 お互いに、郵便局に不着届けを出した。

 まあ、こういったことで、私はこの間、夫のことなどそっちのちで、がんばっていた。
 男の怒りは、恐ろしい。
「また書き物して、病気になるんだろう! 小説書きなど、やめろ!」
 私は落ち着いて夫に言う。
「それなら、あなたもゴルフを止めてください」

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創刊日:2002-01-27  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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