文学

ほうれん草の記

ほうれん草、ゆであがりましたよ!みんなで楽しく食べましょう。世界の平和を守って。これは、私の小説です。

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どちゃらか夫婦日記

2004/02/04

      ほうれん草の記    どちゃらか夫婦日記

  (5)カード、カード、カード!

 カードがゴチャゴチャいっぱいある。
 私が別にカード集めをしたわけではないのに、いっぱいある。
 どこの家でもそうなのかな? カードに埋もれた家、家。
 友人に言われた。
「老人のカードがあると、美術館など無料になったり、割引になったりするよ」
「老人のカードって何? あの、市役所から送られて来たやつ? 私は、あんなの重要でないからどこかへほっぽってしまったわよ」
「まぁ、あなた、あれは再発行してくれないよ」
「え!」
「いや、まぁ、再発行してくれると思うけどね」
 おどかされてしまった。

 財布の中を調べると、まぁ、あるわ、あるわ、カードの洪水。
 おまけにjkカードなどは、私が乱暴に扱ったせいか、壊れている。
「このカードは使っていないので、無しにしたいんですが」
 とカード会社に電話していると、夫が横から割り込む。
「おれのカードがゆり子になっているんだが」と夫が言う。
 電話が終わって、言った。
「CDカードは、家族カードで、あなたの分と私の分とありますよ。この前、あげたでしょう」
 ところが夫がCDカードを持ってきて、見せる。
 見るとちゃんと名義人ユリコ コシロになっている。
 あわてて自分のを見ると、確かにヨウゾウ コシロとなっている。
 あぁ、私が間違えて自分の分を夫にやり、夫の分を自分で持っていたのだ。
 これは返して直せばいいのだが。
 ひとつ問題がある。
「あのねぇ、この前、電話があって、カードの番号が違っているので、正しい番号を教えてほしいと言われたので、私、パパの番号を自分のと間違えていたので、それを教えたのだけれど……。あれはうまくいったのかなぁ」
 夫が驚いた。
「え!、クレジット・カードの番号を教えたの!」
「あっ、あのう……」
「もう、神経質なのに、肝心のところがズボラなんだから。カード、カード、カードって、今、テレビや何やで、問題になっているじゃぁないか」
「あっ」
「いったいだれに番号を教えたんだ?」
「あのう、あのう……インターネットの書店さん」
 うろ覚えなのだ。たしか書店だったと思うが。
 そうなのだ。クレジット・カードの番号などという大事なものは、人に教えてはいけなかったのだ。
 私は、山の上から崖下に突き落とされ、どうしよう、どうしよう、と取り乱してしまう。
「書店ならまあ、いいだろう。しかし、そんなに何にもできないなら、クレジット・カードで買い物なんてするんじゃない!」
 夫の怒りの前で、私は不安になってくる。悪用されたら、どうしよう。不安で不安でどうしようもない。
 そうでなくても、このカードはいわく因縁がついたので、新しいカードをもらおうと思った。
 そこへ電話して、「悪用されていないか、心配なんですけれど……」と告げると、
「こちらからお送りする明細書をごらんになって、判断してください」と言われた。
 明細書と言われて、調べた。私は何でも、特に書類は捨てられない性質なので、きっとあるだろうと思って、書類の山をひっくり返して、調べた。
 ところが、CDカードの明細書は、10月分、11月分、と出てきたが、肝心の12月分がない。
 泣きたいような気持ち。
 落ち着いて探したら、あった。
 そして、2,3日過ぎたら、1月分の明細書も来た。
 カードは悪用されていなかった。
 それに、問題の書店の分も、きちんと落ちていた。
 私は、こういう明細書は月末に来るのか、それとも月始めに来るのか、検討がつかない。
 もう十年も使っているのに。
 これからも、気をつけよう。
 あっ、気をつけるだけでいいのだろうか?
 私の物忘れのひどさは、ボケの始まりだろうか?

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創刊日:2002-01-27  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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