文学

ほうれん草の記

ほうれん草、ゆであがりましたよ!みんなで楽しく食べましょう。世界の平和を守って。これは、私の小説です。

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どちゃらか夫婦日記

2004/01/31

     ほうれん草の記   ーどちゃらか夫婦日記ー

  (4)夫の不倫?

 朝、眼がさめたら、かたわらに夫がいなかった。
 夕べ「明日の朝は出かけるからな。午後3時頃には、帰って来るけどね」と言っていたので、その時、不審には思わなかったが……。
 しかし、いったいどこへ?
 夫は半年前に定年退職してから、週に1回のゴルフ、また1回か2回かの介護つまり義姉が病気なので、夫はそこへ行って、義姉を入浴させたり、医者に連れて行ったりしている。
 その他ふだんは午前中にはゴルフ練習場に行き、午後はコミュニテイセンターへ水泳仁行く。
 これだけ私は夫の行き先を把握しているのだが、もう一つ、夫には私の知らない行き先があるらしい。
 ときどき夫は朝5時半に出かけて、夕方3時半頃帰ってくる。
 いったいどこへ行っているのか?
 私は夫に問いただすこともできず、一人、秘密の匂いを感じている。

 私は女盛りの長い間、一人で悩んでいた。
 どうやっても、女の喜びを感じることができない。交渉しても、痛いばかり。
 私はこのまま、オーガズムを知らないまま、一生を終えるのだろうかと、一人悩んでいた。
 しかし不幸せなのは、私ばかりではなかったのかもしれない。
 夫も、私が喜ばないので、真の意味での性の喜び、男の喜びを知らず、こうして年をとっても、満ち足りて美しく枯れることができず、65歳で不倫に走る……。
 夫にその喜びを与えられなかった私は、ただ、ただ、悲しい。
 いったい何をどうしたらいいのだろうか?

 夫に聞いてみた。
「あなた、一昨日いったいどこへ行っていたの?」
「どこへも行っていない」
「どこへも行っていない……。あぁ、そうですか」
「ゴルフを見に行っていたんだ」
「あぁ、あなた、ゴルフを見に行っていたの」
 テレビでゴルフの試合を見ると、見物人が大勢映し出される。
 夫もこの一人になっただけだった。

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創刊日:2002-01-27  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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