語学・言語学

【英文記事より】 (無料版)

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【英文記事より】 (無料版) (2004-02-21)

2004/02/21

 2004-02-21
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     【英文記事より】 (無料版)  〈No.98〉

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The New York Times       (2004-2-14)
http://www.nytimes.com/2004/02/14/international/europe/14FPRO.html

「ロシア大統領選出馬の日系女性:ハカマダ女史」
SATURDAY PROFILE
A Samurai Fighter, Clad in Jeans, Takes On Putin
By SETH MYDANS
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■原文■
(1) MOSCOW -- Boring! More questions about her personal life. More questions 
about this unusual creature, a glamorous, sharp-tongued half-Japanese woman 
who is making a lot of noise about being president.

(2) She dropped her chin emphatically onto her hand with a look of mock 
exasperation. There was a challenge in her eyes and a bit of fun too. There is no 
shilly-shallying around Irina M. Khakamada. This is a 48-year-old woman who 
tried three husbands before she found the one she liked.

(3) Now she is taking on President Vladimir V. Putin in an election next month 
that everybody knows he is going to win. She is the only voice for liberal 
democracy in the campaign, and she is the only one of his six opponents who is 
giving him a real piece of her mind. Already she has accused him of hiding some 
dark truth about past terrorist attacks.

(4) But the question was about her personal life. She straightened and got on 
with it. Actually, she has a lot to say about this.

(5) "Endless insults," she said in the interview the other day. "Endless people and 
mass media talking about whether I'm a Jew or a Japanese. Right to my face, 
voters say, `Don't we have enough Russian politicians?' For them, a person born 
in Russia with great roots in Russia who speaks Russian, whose grandfather died 
in Stalin's prisons is not considered Russian."

(6) The same thing with gender.

(7) " `What kind of a president can a woman be? A woman has to take care of 
the home.' In America, I think things have moved ahead a lot. Hillary is a very 
strong politician. She was not born in New York, but she was able to be elected 
senator there. I am certain she can become president in 2008. She gave me her 
book with an autograph."

(8) It is on her bookshelf with its cover facing outwards, like a portrait. Hillary 
Rodham Clinton has her chin in her hand.

(9) "It is certainly harder for me to become a leader than for a blue-eyed man," 
Ms. Khakamada said.

(10) No one else around here looks anything like Ms. Khakamada, a tall, impatient 
cigarette smoker with wire-rim glasses, cropped hair and an impish, Twiggy 
sexiness. Assistants trot behind her as she strides down the hall in boots, black 
jacket and tight blue jeans. "I only wear black, yeah," she said. "I like it so much. 
It's so comfortable for me to be in black."

(11) Not only that. "Black is a symbol that I'm a samurai fighter."

(12) Some people say she is too dashing in a nation where the stereotypical 
48-year-old woman is a plump babushka with a scarf on her head and strong 
opinions on how to dress warmly for winter.

(13) She concedes the point. "I'm successful," she said. "I won't hide that. I don't 
want to play at poverty. But I consider that in history, there must always be 
politicians who pull people ahead, pull them into the future."

(14) Ms. Khakamada has politics going against her as well. She is the only liberal 
politician in Russia with the gumption to lead a hopeless charge against the dour 
and tightly wound president who seems to have all of Russia bent over his knee.

(15) An economist who opened Russia's first securities exchange board, ran a 
presidential commission on small and medium businesses and served two terms in 
Parliament, Ms. Khakamada is one of the liberal democrats whose two parties 
were annihilated in a parliamentary election in December.

(16) The other leaders, still feuding with each other as they did throughout that 
campaign, have thrown up their hands and walked off the field. Neither of the 
parties is taking part.

(17) That is shameful, Ms. Khakamada said. "Liberal parties need a living voice, 
not a dead voice, and for this you need to use the platform of an election."

(18) This is the real difference between women and men, she said. "The main 
message of the democratic men is that it's all bad, the election is unfair, the 
president's administrative resources are huge," she said. " `We don't want to 
take part.' They'll participate when everything is fine. But it won't be fine if you 
don't start washing the dirty dishes. So someone has to clean the dishes."

(19) Mr. Putin's kitchen is a mess, she said.

(20) "First, this is a society based on lies," she said when she announced her 
candidacy last month. "Second, it is a society in which democracy is no more 
than a formal procedure. Third, it is a society that is based on total secrecy. And 
most importantly ? and something that everyone is already aware of ? it is a 
society based on fear."

(21) Mr. Putin has made lap dogs out of the courts, the Parliament and the 
broadcast media, she said in the interview. In Russia today, "Everything depends 
on his mood."

(22) All this from the proud daughter of a Japanese Communist who fled to 
Russia during World War II and died disappointed in 1991 when the Soviet Union 
collapsed, still embracing his Stalinist ideals of strong government and social 
equality.

(23) He was born an aristocrat, she said, the bearer of an 11th-century samurai 
name who became a Communist when the family lost its land in what she called 
Japan's bourgeois revolution.

(24) Ms. Khakamada has a Russian mother, was born in Moscow and speaks no 
Japanese; a half-brother lives in Japan. She has a 25-year-old son from her first 
marriage and a 5-year-old daughter from her fourth, her bull's-eye.

(中略)

(29) She sees her daughter, Masha, on weekends. "We do everything," she said. 
"We play, we draw, we go to movies, we kiss and hug and we constantly tell each 
other that we love each other very much. Constantly she is asking me, `Do you 
really love me?' "

(30) Ms. Khakamada broke into a sweet smile as she described her response, and 
for some reason, the language she chose was English, in a small, sing-song voice: 
"Yes, my dear, I love you. You are really great. I love you so much!"

(31) An aide cleared his throat and Ms. Khakamada stood up abruptly behind her 
desk. Interview over. Smile gone. More work to be done. She folded up a 
newspaper and walked quickly from the room.

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■試訳■
(1)モスクワ発 -- つまらないですよ! 私生活についてお訊きしたいことがもっとあるんです
けど。魅力的で、言葉の鋭い、大統領になることについてワイワイ騒がれている、半分日
本人の血の混じった女性という、この珍しい人物について伺いたいことがもっとあるんです
よ。

(2) 彼女(Irina M. Khakamada)は、憤慨したふりをして、顎に力強く手を当てた。彼女
の目には、挑戦的だが少し楽しむ感じも見て取れた。ハカマダ女史には、どうしようかと逡
巡する気配はない。これが、愛する夫を見つける前に三人の夫を試した48歳の女性であ
る。

(3) さて、彼女は、プーチン大統領が勝利すると誰もが分かっている来月の選挙で彼に挑
む。彼女は、その選挙キャンペーンで、自由民主主義を求める唯一の声である。六人の
対立候補のうち彼女は、彼に心の内から本心を述べている唯一の候補である。既に、彼
女は、過去のテロリストの攻撃についてある闇の真相を隠していると彼を非難している。

(4) しかし、問題は、彼女の私生活についてであった。彼女は、きちんと整理し、それはう
まくいった。実際、彼女はこれについて言いたいことがたくさんある。

(5) 「侮辱が延々と続いています。人々もマスコミも、私がユダヤ人なのか、日本人なのか
を延々と話題にしています。私に面と向かって、有権者たちが、『ロシアには、十分なロシ
ア人の政治家たちがいるじゃないか』と言うのですよ。ロシアで生まれロシアに大きなルーツ
を持ち、ロシア語を話し、祖父がスターリンの監獄で死んだ者が、彼らにロシア人とみなさ
れないのです」と、先日のインタビューで彼女は語った。

(6) ジェンダーについても同じことだ。

(7) 「『女性が、どんな大統領になれるの? 女性は、家庭の面倒を見なくてはいけませ
んよ』と言われます。アメリカでは、状況は遥かに進んでいると思います。ヒラリーは、大変
力のある政治家です。彼女はニューヨーク生まれではありませんが、彼女はそこで上院議
員に選出されました。私は彼女が2008年に大統領になれると確信しています。
彼女からサイン入りの本を貰いました」

(8) それは、ポートレートのように表紙を外側に向けて本棚に置かれている。ヒラリー・ロッダ
ム・クリントンが、顎に手を当てたポーズだ。

(9) 「私が、リーダーになるほうが、青い目の白人がなるよりも確実に難しいです」とハカマダ
女史は語った。

(10) このあたりでは他には誰も、ハカマダ女史のような格好をした者はいない。彼女は、
背が高く、メタルフレームのメガネを掛け、短い髪で、茶目っ気があり、ツイッギーのような性
的魅力があって、タバコを吸う。彼女が、ブーツに、黒いジャケット、そしてぴったりしたブ
ルージーンズという姿で、廊下を大股で歩くと、アシスタントたちは彼女の後ろで小走りに
走る。「ええ、私は、黒しか着ないんですよ。黒がとても好きなんです。私は、黒を着てい
ると気持ちが楽なんです」と、彼女は、語った。

(11) それだけではない。「黒は、私が、サムライだというシンボルなんです」

(12) 普通の48歳の女性というのは、頭にスカーフを巻き、冬の暖かい装い方に強いこだわ
りを持った、太り気味のおばあさんである。そういう国で、彼女は颯爽としすぎていると言う
者もいる。

(13) 彼女は、その点を認める。「私は、成功者です。そのことを私は隠すつもりはありませ
ん。貧乏ごっこをしたくはありません。でも、私は、そのことを歴史の中で考えています。国
民を前へ引っ張る、つまり未来へ引っ張っていく政治家がいつもいなくてはいけません」と、
彼女は語った。

(14) ハカマダ女史には、政治でも逆風が吹いている。ロシア人すべてを自分の膝の上で
屈服させているように見える、陰気でぐっと細身の大統領に反対して、彼女は、勝つ見
込みのない攻撃を主導するというガッツのある、ロシアでただ一人のリベラル派の政治家で
ある。

(15) ハカマダ女史は、ロシアで最初の証券取引所を開設し、大統領の下にある中小企
業委員会を運営し、議員を二期務めたエコノミストであり、12月の議会選挙で自由民
主主義の二政党は全滅してしまったが、その自由民主主義を奉ずる一人である。

(16) 他の指導者たちは、選挙期間中そうであったように今なお互いに反目し合って、お
手上げとなってしまい、その戦場から立ち去ってしまった。その両党のいずれも議席を持っ
ていない。

(17) あれは、恥ずべきことだと、彼女は、語った。「自由主義政党は、死んだ声じゃなく
て、生きた声を必要としているのです。このために、選挙という機会を使う必要があるわけ
です」

(18) これは、男と女の本当の違いだと、彼女は、語った。「民主主義的な男性の主なメッ
セージは、それは、完全に悪い、その選挙は不公正だ、大統領の行政上の権限は巨大
だ、というものです。「『我々は、参加したくない』と言うのです。すべてがうまく行けば、彼ら
は参加するでしょう。しかし、汚れた皿を洗い始めなければ、それはうまく行きません。です
から、誰かが、その皿を洗わなければならないのです」と彼女は、語った。

(19) プーチン氏のキッチンは、汚れ放題だと、彼女は語った。

(20) 「まず第一に、ここは、嘘に基づいた社会です。第二に、民主主義が、形式的な手
続きに過ぎない社会です。第三に、完全な秘密主義に基づいた社会です。そして最も
重要なことは、みんながもう気づいていることですが、恐怖に基づいた社会なんです」と、
先月立候補を表明した際に、彼女は語った。

(21) 「プーチン氏は、裁判所も、議会も、放送メディアも飼い馴らされた犬にしてしまいま
した。(今日のロシアでは、)すべてが彼の気分次第です」と、彼女は、そのインタビューで
語った。

(22) この発言は、まさに、日本人で共産主義者だった父を誇りとする娘ならではのもの
だ。彼は、第二次世界大戦中ロシアに逃亡しソ連が崩壊した1991年に、なおも、強い
政府と社会の平等というスターリン主義の理想を抱いたまま、落胆して亡くなった。

(23) 彼は、貴族の生まれで、11世紀の武士の姓を持ち、彼女の言う日本のブルジョワ革
命で家族が土地を失ったとき共産主義者になったと、彼女は語った。(訳注:事実に混
乱あり。)

(24) ハカマダ女史は、母親がロシア人でモスクワ生まれ。日本語は話せない。異母兄が
日本在住。子どもは、最初の結婚でできた25歳になる息子と、四度目の結婚でできた、
彼女の泣き所である五歳になる娘がいる。

(訳注:ハカマダ女史の父親は旧ソ連に亡命した元日本共産党員の故袴田陸奥男
氏。元日本共産党副委員長の故袴田里見氏は、伯父。異母兄は、ロシア専門家の
袴田茂樹青山学院大学国際政経学部長。)

(中略)

(29) 彼女は、週末に娘のMashaに会う。「私たちは、あらゆることをするんですよ。遊んだ
り、絵を書いたり、映画に行ったり、キスしたり、ハグしたり、四六時中、とても愛してると
互いに言い合ったり。娘は、絶えず、「本当に私のこと好き?」と訊いてきます。

(30) それに対する自分の返答を説明しながら、ハカマダ女史は、急に、優しい笑顔に
なった。どういう訳か、彼女が使った言葉は、英語だった。小さな抑揚のない声で、"Yes, 
my dear, I love you. You are really great. I love you so much!"と言った。

(31) 側近が、えへんと咳払いをすると、ハカマダ女史は、デスクの向こうで不意に立ち上
がった。インタビューが終わった。笑顔が消えていた。なすべき仕事が、もっとあるのだ。彼
女は、新聞を折り畳み、足早に部屋を出て行った。
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