語学・言語学

【英文記事より】 (無料版)

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【英文記事より】 (無料版)

2003/12/28

 2003-12-27
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        【英文記事より】 (無料版)   〈No.92〉

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The New York Times        (2003-12-20)
http://www.nytimes.com/2003/12/20/opinion/20KRIS.html

「南京30万人虐殺は誇張」
The China Threat?
By NICHOLAS D. KRISTOF   (OP-ED COLUMNIST)
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■原文■
(1) SHANGHAI  -- Is China a threat to the rest of the world?

(2) Perhaps, for rising powers have always spelled trouble for their neighbors, 
even in the case of democracies like Athens (the Peloponnesian War) and the 
U.S. (we managed to invade Canada and Mexico in the 1800's.

(3) Yet what worries me about China isn't its upgrade of its nuclear arsenal and 
its military acquisitions to project power beyond its borders. China's military 
doctrine is cautious, and President Hu Jintao is leading China toward an 
increasingly constructive role in international affairs.

(4) No, what troubles me, as one who loves China and is rooting for it to succeed, 
is the growing nationalism that the government has cultivated among young 
people.

(5) Americans saw a hint of that when enraged mobs attacked our embassy in 
Beijing after the U.S. bombed the Chinese embassy in Belgrade in 1999, and when 
Chinese students reacted to the horror of 9/11 by filling Internet chat rooms 
with delighted cheers of shuang ? roughly equivalent to "Wow, so cool!"

(6) But it's in attitudes toward the Japanese that we see a leading indicator of 
the instability that blind nationalism can cause. This fall, three Japanese students 
in the central Chinese city of Xian performed a bawdy skit, wearing red bras over 
T-shirts and throwing the stuffing at their audience -- and word spread that the 
Riben guizi, Japanese devils, were mocking China. So a mob of 1,000 people 
rampaged through town, looking for any Japanese to attack.

(7) In the same vein, fury had erupted around the country a few weeks earlier 
because of reports that Japanese businessmen had engaged in an orgy with 
Chinese prostitutes in the southern city of Zhuhai. The Chinese rage was 
hypocritical in a country where hundreds of thousands of prostitutes blatantly ply 
their wares ? in Zhengzhou last year, an army of prostitutes practically battered 
down my hotel room door as I cowered inside.

(8) Even the Chinese recounting of history has become hysterical. Take the Rape 
of Nanjing in 1937, which was so brutal that there's no need to exaggerate it. One 
appalled witness in the thick of the killing, John Rabe, put the death toll at 50,000 
to 60,000. Another, Miner Searle Bates, estimated that 12,000 civilians and 
28,000 soldiers had been killed. The Chinese delegate to the League of Nations at 
the time put the civilian toll at 20,000. A Communist Chinese newspaper of the 
period put it at 42,000.

(9) Yet China proclaims, based on accounts that stand little scrutiny, that 
300,000 or more were killed. Such hyperbole abuses history as much as the denial 
by Japanese rightists that there was any Rape of Nanjing at all. It nurtures 
nationalism by defining China as a victim state, the world's punching bag, that 
must be more aggressive in defending its interests.

(10) What does this add up to? The rising nationalism warps Chinese 
decision-making and risks conflicts with Japan over, for example, the disputed 
Senkaku/Diaoyu islands. It also forces the government to be tough in 
international disputes ? particularly in the case of Taiwan, where a miscalculation 
could conceivably lead to a war with the U.S.

(11) "Some Chinese military leaders are saying that Japan is secretly behind 
Taiwan's moves toward a referendum and independence," warned a 
well-connected Chinese who knows that this is nonsense. "They say it is all a 
Japanese plot to steal Taiwan from China."

(12) The reasons for rising Chinese nationalism are complex and include a 
justified anger at Japan's reluctance to apologize for war atrocities. But one 
factor is the way the Chinese government has been pushing nationalist buttons in 
an effort to create a new national glue to hold the country together as ideology 
dissolves. By constantly excoriating the Japanese nationalists of the 1930's, they 
are emulating them.

(13) One of the lessons of 1930's Japan and Germany is that ferocious 
nationalism is a real global security risk, and it's a matter that the U.S. and other 
countries should respectfully raise with President Hu. To their credit, some 
farsighted Chinese intellectuals are calling for changing China's "victim 
mentality," recognizing that it is one of the greatest obstacles to China's 
maturing into the global leader that it should be.

(14) Meanwhile, we in the West are bashing China, unfairly and demagogically, 
over its exports. But we're missing the risk in China's rise. The menace isn't in its 
trade policies, but in its nationalist psychology.  

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■試訳■
(1) 上海発 -- 中国は、世界に対して、脅威だろうか?

(2)というのは、恐らく、これまで新興の強国というものは、アテネ(ペロポネソス戦争)やアメリ
カ(我々は1800年代にカナダとメキシコの侵略をやってのけた。)のような民主主義国の場
合でさえも、いつもその隣国にとっては悩みの種を意味してきたからだ。

(3) しかし、中国について私を悩ますのは、核兵器の性能向上や国境を越えて勢力を突
出させるための軍事拠点の獲得ではない。中国の軍事的基本方針は、警戒心の強い
ものだ。胡錦濤主席は、国際問題において中国をますます建設的な役割を持つ方向へ
と導きつつある。

(4) 中国を愛し、中国が成功するのを応援している者として、私の悩みの種は、政府が
若者たちに涵養してきて、高まっているナショナリズムである。

(5) アメリカ人が、それを垣間見たのは、アメリカが、1999年にベオグラードの中国大使館
を爆撃した後、カッとなった群集が北京の我が大使館を攻撃したときと、インターネットの
チャットルームにshuang -- 「わぁ、カッコいい!」に大体相当する言い方 – という大喜び
で拍手喝采する書き込みをして、中国人学生たちが、9・11の恐怖に反応したときであ
る。

(6) しかし、盲目のナショナリズムが引き起こしうる不安定さの優れた指針を、まさに日本
人に対する態度の中にこそ、我々は見るのである。この秋、中国中央部の西安という都
市にいる3人の日本人学生が、卑猥な寸劇を上演し、Tシャツの上から赤いブラジャーを
付けて、詰め物を観客に投げた。そして、日本鬼子(リーベン・クイズ)が、中国を愚弄し
ているというニュースが広まった。そのため、千人の群集が、日本人なら誰でも襲おうと探し
て、町中を暴れまわった。

(7) 同様の傾向で、それより数週間前、日本人ビジネスマンが、珠海という南部の都市で
中国人の売春婦と乱交パーティーを開いたという報道のために、憤激が、国中で爆発し
た。中国人の怒りは、数十万人の売春婦が、露骨に商売に精を出している国で、偽善
的だった。昨年、(河南省)鄭州で、大勢の売春婦たちが、実際にホテルの私の泊まった
部屋のドアをぶち壊した。そのとき私は、その部屋の中ですくんでいた。

(8) 中国人の、歴史の数え直しさえも、ヒステリックになっている。1937年の南京の強姦事
件を取り上げてみるとよい。それは、非常に残虐だったので、誇張する必要はない。殺害
の最も激しかった場所で驚愕した一人の目撃者John Rabeは、総死者数を、5万人から
6万人とした。もう一人のMiner Searle Batesは、1万2千人の一般市民と2万8千人の
兵士が殺されたと見積もった。当時国際連盟に出席した中国代表団は、一般市民の
合計を、2万人とした。その時期の共産主義下の新聞は、4万2千人とした。

(9) しかし、中国は、ほとんど精査に耐えない計算に基づいて、少なくとも30万人が殺さ
れたと公言している。そのような誇張は、日本の右翼による、南京の強姦事件は全くな
かったと否定するのと同じ程度に歴史を歪曲している。それは、中国を、世界からサンド
バッグ状態に遭わされた犠牲の国なのだから、もっと自分の利益を擁護することに積極的
にならなければならない国だと定義することによって、ナショナリズムを育てている。

(10) これはつまりはどういうことになるのだろうか? 高まるナショナリズムは、中国の政策
決定を歪め、たとえば尖閣諸島を巡る日本との紛争に敢えて踏み込むことになる。それ
はまた、中国政府に、国際紛争でも特に台湾問題で(ここでは、判断ミスが、ひょっとする
とアメリカとの戦争に繋がる可能性がある。)強硬に出るよう強いることになる。

(11) 「中国の軍事指導者の中には、台湾の国民投票と独立への動きの背後には、日
本が潜んでいる、と言っている人がいます。彼らは、それはすべて中国から台湾を盗もうと
する日本の企みだ、と言っているのです」と、これがナンセンスであることを知っている、人脈
の大変広い、ある中国人が、注意を促した。

(12) 中国のナショナリズムが高まる理由は、複雑であり、それは、戦争時の残虐行為に
対して日本が謝罪したがらないことへの正当と感じられる怒りを含んでいる。しかし、一つ
の要因は、中国政府がこれまで、イデオロギーが解消していくにつれて、国の団結を守る
ための新しい国家的な接着剤を創造しようとする試みの中で、ナショナリズムのボタンをど
のように押してきたか、その押し方にある。絶えず1930年代の日本の国粋主義者たちを
激しく非難することによって、中国政府は、彼らを真似ているわけである。

(13) 1930年代の日本とドイツの教訓の一つは、激しいナショナリズムは、世界的な安全
に対する実際上の危険因子であるということである。アメリカや他の国々が、胡錦濤主席
と一緒に敬意を込めて提起すべき事柄である。さすがであるが、先見の明のある中国の
知識人の中には、「中国の被害者心理」が、中国が自らそうあるべき世界のリーダーへと
成熟していくことに対する最大の障害の一つであることを認識して、それを変えることを要
求している人もいる。

(14) 一方、西洋にいる我々は、中国の輸出に関して、不当にそして煽動的に中国を
バッシングしている。しかし、我々は、中国の隆盛の中にある危険因子を見誤っている。
脅威は、貿易政策の中にあるのではなくて、そのナショナリズムの心理の中にあるのであ
る。
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