政治・経済

福祉とまちづくりを語ろう!

身近な問題でも、よくわからない福祉や介護、それからまちづくり。施設の経営者として、また元村議会議員としての見地から日頃考えていることなどをお知らせし、皆さんと考えていきたいと思っています。

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福祉とまちづくりを語ろう! 「異人」としての存在意義

2007/11/15


三上 直樹です。
思いがけないほどの空白期間の後で、何から書きはじめたらいいのか迷って
いるうちに、1年がかりで準備を進めてきた在介協東北ブロック研修会を成功
裏に終えることができました。
「福祉とまちづくりを語ろう!」の原点に返って、この研修で感じたことからリス
タートしたいと思います。

11/9・10の二日間、坂本美洋・青森県在介協会長のお膝元である八戸市で
開催された研修会には約250名の参加者があり、初日は基調講演に引き続
いて4つのテーマで27グループに分かれたワークショップ、二日目はその
テーマを掘り下げるシンポジウムというプログラムでした。
私は、研修委員長として坂本会長から全権を委任され、基調講演の講師の
交渉・ワークショップのためのファシリテーター養成研修の実施・当日のワーク
ショップ全体の進行にシンポジストと、全体の構成をした上で舞台に上る、「プ
レイング・プロデューサー」というべき役割を果たすことができ、周りの方々の評
価以上に自分としても満足のいく研修であったと思っています。

成功の最大の要因は、ワークショップをおざなりなものにせず、その舵取り役
であるファシリテーターを育てるところから準備をし、当日もきちんと目的と流
れを説明して進めたことだと思っています。
研修でグループ討議に参加する機会も多いのですが、その場で進行役や発
表者を決め、とりあえず時間まで無原則に話し合ってもらうというスタイルで
は、声の大きい人だけが話して何も成果が残らないような結末に陥ることが
ほとんどです。
それでは遠路足を運んでもらう意味がありませんので、全員参加型で進行の
ルールがはっきりしているワークショップでいこうと思っていました。
私自身は、政策マーケティング委員会で場数を踏んできましたし、その進め
方を本で再確認してきたのですが、すべてのグループを仕切ることなど不可
能ですので、在介協にかかわる現場リーダーに曲がりなりにもエッセンスを理
解してもらい、ファシリテーターを務めてもらおうと、事前研修まで行ったので
す。
その甲斐あって、2時間のうちに2回のワークを終えて、しっかりとまとまったグ
ループ発表までしてもらいましたので、一連の準備が実を結んだと実感しまし
た。

ところで、振り返ってみると、老施協でも地区・県で研修委員長を仰せつかりま
したし、在介協に至っては5年になろうとしています。
人を教えることはしたくないと思いこんで、大学では文学部にもかかわらず教
職課程さえ取らなかったのですが、長慶苑開設までのステップと考えていた
介護福祉士養成校での2年間の教員生活が、教えることに喜びを見いだす引
き金になったと、今にして思います。
その頃は、福祉の専門知識も教えるためのスキルもありませんでしたが、学
生が現場に出るにあたって必要なものを身につけてほしいという一心で、単位
には関係のない授業をはじめたこともありました。
今回も、ワークショップやファシリテーションの手法の説明ばかりでなく、シン
ポジウムでは行政の新しい手法であるNPM=New Public Managementを
紹介したり、単なる発表ではないAppleのスティーブ・ジョブズを意識したプ
レゼンテーションをしたりと、福祉の研修にはないものを持ち込んでみました。
大学時代にかじった民俗学では、非日常的な時空間を「ハレ」といい、別の世
界から富や災いをもたらす存在を「異人」といいますが、福祉の世界にないも
のを持ち込もうとする私は「異人」であり、通常の業務から離れた土地でまった
く違うやり方に接し、楽しく過ごすことができた今回の研修は、参加者にとって
まさに「ハレ」の場であったと言えるでしょう。

当然のことながら、非日常的な「ハレ」に対して、日常である「ケ」の時間の方
が圧倒的に長いのですが、「異人」である私が日常を過ごす場に暮らす人々に
とっては、安定しているべき日常に非日常を持ち込まれて、常に揺さぶられて
いるようなものです。
昔見た映画『フック』では、ネバーランドという違う世界からやってくる「異人」の
代表格であるピーター・パンですら、ウェンディと結婚して普通の人間になって
しまっていましたが、私にかかっている魔法は、普通の生活くらいでは解けな
いようです。
市議との兼務という無理と批判を避けるために、5月いっぱいで苑長という職
からは外れたものの、長慶苑の方向性を定める立場として「本部長」という肩
書までこさえていますが、研修で自らの存在意義を再認識したからこそ、「異
人」であり続ける人間が一つの場に居座ることの是非を、権力の腐敗とは違う
意味で考え直してみる必要を痛感しているところです。

「三上 直樹、かく語りき」: http://mikami.cocolog-nifty.com/talk/ 
11.13 膝つめで施策評価
11.11 ALWAYSに号泣しながら思ったこと
11.10 在介協東北ブロック研修を終えて
11.09 初日はひとまず大成功
11.08 青木副会長と十和田湖へ
11.07 福士住職に学ぶ

「議会を変える」: http://mikami.cocolog-nifty.com/hirosaki/ 
11.06 郵便入札に初めて立ち会う
11.02 スキーの火を消す追い打ち

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