政治・経済

福祉とまちづくりを語ろう!

身近な問題でも、よくわからない福祉や介護、それからまちづくり。施設の経営者として、また元村議会議員としての見地から日頃考えていることなどをお知らせし、皆さんと考えていきたいと思っています。

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福祉とまちづくりを語ろう! 「権不十年」のメッセージ

2006/12/31


三上 直樹です。
いよいよ大晦日となりましたが、前回お知らせしたとおり、弘前市議会議員選
挙に向けて、市民から今の弘前市を課題を聞き、それを共通の公約として掲
げて議会改革に向かう仲間づくりをはじめたところです。
これは、別の立場からすれば、福祉の道から政治の世界に軸足を移すという
ことです。
来年からはいきおい政治に関することが多くなるでしょうから、今回は福祉や
介護、そして長慶苑へのラストメッセージです。

長慶苑の苑長となったのは2003年4月ですが、1996年4月に開設したとき
から、新規事業の立ち上げ、現場における最終決定、ケアプランの見直し、果
てには勤務表のチェックまで、トップとしてすべてのことを自分でやってきまし
た。
村議という立場が1999年から加わり、組織や県の役職のために不在にするこ
とが増えてきて、少しずつ権限委譲している部分はあるとはいえ、絶対者であ
る立場には変わりがありませんでした。
ケアの質の向上や地域の中で拠点としての役割を果たすといった、道半ばの
ことがあるのは確かですが、このまま続けていってよくなる可能性以上に、マ
ンネリの中で萎えていく方が高いのが世の常です。
一方で市議となれば、拘束される日数も村議とは比較にならず、その報酬に
見合うだけの活動をしなければならないとなると、施設長という常勤職にしが
みついているわけにはいきません。

ところで、統一地方選を来年に控えているのは私ばかりではありませんが、改
革派と呼ばれた知事や首長が、「権不十年」を合い言葉に不出馬を表明して
います。
元々は「権腐十年」という朝鮮の格言だったそうですが、首相を務めた細川護
煕さんが熊本県知事時代に『権不十年』という本を著して、知事の職を去って
国政へと転じたので、こちらの方がメジャーになっています。
実は、東京でケンタッキーの社長になるという夢破れてUターンした際に、郷土
のために何ができるかを考えるにあたって、強くひかれたのが当時の地方自
治の旗手であった細川さんや元出雲市長・岩國哲人さんの著書でして、失業
中の自由と退職金をいかして出雲と熊本を訪ね、お二人の仕事を肌で感じる
旅をするほどの思い入れがありました。
それだけに、「権不十年」という思いは常にありますし、一連の知事逮捕の
ニュースを見るにつけ、「権腐十年」を戒めにしなければならないと感じていま
す。

知事の場合は、その後任を選ぶ方法は選挙ですから、改革が後退してもそれ
は住民の責任ということになります。
しかし、長慶苑の後継者は、これまで培ってきた実績と方針を引き継いで、さ
らに進化させていく存在でなければなりませんから、これを決めるのが私の最
後の大仕事ということになります。
創業や改革の時代には、絶対者がグイグイと引っ張っていく必要があります
が、守成の時期に入りオーナーではない立場でトップに立つのですから、私の
ようにはできるはずもありません。
自分不在でも動いていくシステムを作るための準備を9月からはじめ、来年度
からは機能していくめどが立ってきましたし、その準備にかかわらせることで誰
を後継者とするのか暗黙のうちに伝わるようにしてきました。
それを明示して新しい体制に移行していけば、長慶苑は大丈夫だと思ってい
ますし、地域のためにも自分はオーナーとして見守る立場でかかわっていきた
いと思っています。

一方で、介護業界の中での自分の存在は薄れていくことになるでしょう。
現場を離れたとしても、地域に向けて福祉活動を展開させていくソーシャル・
アクションができるソーシャルワーカーとしての立場は変わらないと思っていま
すが、その専門資格とされている社会福祉士や介護支援専門員の資格を
持っていないことが、ネックになってきています。
昨年の介護予防従事者研修でも、今年の主任介護支援専門員研修でも、介
護支援専門員資格がないことで指導者にノミネートされませんでした。
介護保険制度施行から6年が過ぎ、介護支援専門員という資格も一本立ちし
ていく時期なのかもしれませんが、仕事ができるのと指導できるのは違う能力
ですし、内部完結するより外部からの視点で育ててもらう必要はなくならない
と思っています。
ただ、それを決めるのはそれぞれの団体ひいては法令ということになりますか
ら、招かれざる存在というならば、それに異を唱える気も暇もありません。
それでも、私ごときの力を借りたいという仲間が声をかけてくれるのであれ
ば、これからも福祉全体の向上のために微力を惜しまないつもりです。

津軽は、ようやく銀世界となりました。
今年一年のご愛読に感謝するとともに、これまで以上のご指導をお願いしまし
て、年越しのごあいさつといたします。

「三上 直樹、かく語りき」 http://mikami.cocolog-nifty.com/talk/
12.28 たった一人の採用試験
12.25 最後の五所保育所訪問
12.24 県民のために大竹さん、出てください!
12.21 提言後の懇談から見える課題
12.20 田鎖所長の心意気にふれる
12.19 後輩からのエールに感謝!
12.17 師走な一日
12.16 清野副議長と話し込む
12.15 不発の記者会見
12.13 同伴で一般質問傍聴
12.12 三沢で老人ホームの変遷を学ぶ
12.10 二度目の実技テストから見えるもの
12.09 ドタバタしながら、第一歩
12.08 ケアマネのタコツボ化を憂う
12.07 太田Lの還暦を祝う
12.04 昴の流儀にとまどう
12.01 桜の園を見学
12.01 恩返しとしての苦言

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