政治・経済

AC通信

国際ニュース解説と評論記事

全て表示する >

AC通信 No.766

2019/12/06

AC通信 No.766 Andy Chang (2019/12/05)
AC論説 No.766 弾劾調査は民主党の権力乱用である

12月4日水曜日、国会のNadler司法委員会はSchiff情報委員会会長
の弾劾調査報告を受け取ったあと、憲法に詳しい大学教授四名を委員
会に招聘してトランプ大統領の弾劾について質疑応答を行った。諮問
に召喚された四名のうち三名は民主党に献金、ヒラリーに献金した記
録もある民主党員で反トランプの教授である。あと一人は共和党側の
招待したJonathan Turley教授である。Turkey教授は共和党員でもなく
トランプ支持者でもないと自称している。

国会がトランプ大統領の弾劾調査を始めて既に70日経つ。12月2日
月曜日にシフ委員長は300ページの調査報告をNadler司法委員長に提
出すると発表したが、同じ月曜日にはシフ情報委員会の共和党が纏め
た125ページの反論を提出した。するとシフ委員長は共和党の反論を
「つまらない、意味がない」と言って却下した。委員長が独断で委員
の反論を却下するのは明白な権力乱用である。

3日火曜日にシフ委員長の調査報告が司法委員会に提出され、司法委
員会のNadler委員長は5日水曜日に3人の憲法に詳しい教授を招聘す
るとしたが共和党側はナドラー委員長に対し、トランプの密告者及び
シフ委員長を証人として喚問すべきと提案したが却下され、やむなく
もう一人の憲法の権威、Jonathan Turley教授を招聘した。

一方的な諮問会ではトランプ弾劾に賛成する教授の意見が結果として
採用されることになるが、実際にはターリー教授の弾劾に対する反対
意見が歴史に残る名講演と言われている。

反トランプの三人の教授はトランプが個人の政治的意図のためウクラ
イナ総統に対し、軍事援助の見返りにバイデン父子の調査を依頼した
ことは憲法違反で弾劾に値するとした。だが三人とも見返り要求(ク
イドプロクオ)だから憲法違反だったと言わず、トランプがウクライ
ナ総統に賄賂を与えたと言い替えた、つまりクイドプロクオでなくて
贈賄だから弾劾に値すると主張したのである。

これに対しターリー教授は詳しい理由を上げて民主党側の意見に反論
した。ターリー教授はシフ報告にあった弾劾理由は証拠が不十分で証
人12人の意見と又聞きしかなかったのに違法と結論したのはシフ委
員長の独断でる。シフ情報委員会もナドラー司法委員会も大統領弾劾
と言う重大事項に対して結論を先につけている。米国の歴史にある4
回の大統領弾劾案のなかでこれほど調査手続き不十分で証拠不十分、
大統領弾劾にあるべき手続きの欠如を指摘した。アメリカ歴史で起き
た弾劾案のうち、ジョンソン、ニクソン、クリントンの三人は、弾劾
に当たる犯罪証拠が十分だったのに今回はそれがない。クイドプロク
オは弾劾証拠不足だから贈賄に切り替えてもトランプには贈賄の証拠
がない、有罪判決は殆ど不可能と述べた。

ターリー教授はシフの報告書にあるトランプ大統領の権力乱用につい
ても反対意見を述べた。大統領が委員会の召喚に応じないことや資料
提出を拒否したのは大統領の権限内であり、オバマ大統領も国会の喚
問を拒否し、資料の提出を拒否したことを上げ、民主党委員がトラン
プを権力乱用で弾劾するのは無理と述べた。

最後にターリー教授は、民主党側はトランプが大嫌いだからマラー検
察官を使ってロシア癒着を調査したが結果は無実だった。これに続い
てウクライナ問題で大統領を弾劾し、それも証拠不十分だからその次
に権力乱用で弾劾する。それでもなお民主党がトランプを罷免するな
らこれこそ民主党国会の権力乱用であると結論した。

4日の諮問会のあと5日の朝、ペロシ国会議長はナドラー司法委員長
にトランプ弾劾法案を作成するよう要請した。ナドラー司法委員長は
この委託を受けてトランプ弾劾法案を作成してから来週9日の月曜日
に司法委員会でトランプ弾劾案の討論をすると発表した。

明らかに民主党は権力乱用と言われても構わずトランプを弾劾するつ
もりだ。トランプ弾劾が上院で否決されるのは殆ど確実だから、この
結果が来年の選挙で民主党に不利になるかも知れない。

ナドラー司法委員会の手続きが不十分でもとにかくトランプ弾劾案を
作成して投票すれば多数決で弾劾は成立する。Deep Stateは何が何で
もトランプを罷免したいのだ。ペロシ議長の予定では年末までにトラ
ンプ弾劾を上院に提出する。来週中に弾劾案を通し、急いで来年度の
予算12法案を20日までに通して上院に出してクリスマス休暇に入り
たい。弾劾が粗雑で法的手続きがなくても構わない。上院は予算を審
理してトランプに提出する。粗雑な予算を通せばトランプ大統領は予
算案を否決するかも知れない。

Deep State民主党には弾劾案の外に非常に憂慮していることがある。
Michael Horowitz 司法部総監察は来週月曜の9日に彼が長い時間をか
けて調査ていた2016年選挙のFISA案調査報告を発表する予定だ。こ
の報告が出たらヒラリーの選挙応援に関わったFBI、CIA、DNAと司法
部の高官が起訴される可能性大といわれている。来週はトランプ弾劾
の外に民主党が心配することがたくさんある。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これまではメルマガにAC通信を出していましたが、メルマガは来年一
月に閉鎖する発表がありましたので、この後AC通信はマグマグに発表
する予定となりました。メルマガに登記していた読者の皆様は以下の
メルマガ個別ページにログインして登記してください。

・メルマガ個別ページ http://www.mag2.com/m/0001690065.html

・新作メルマガページ http://www.mag2.com/new/
 明日から1週間掲載されます。ここでAC通信に登記できるはずで
す。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
メルマガAC通信バックナンバーはhttp://www.melma.com/backnumber_53999
ご意見はbunsho2@gmail.comまで
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-12-18  
最終発行日:  
発行周期:月刊、不定期  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。