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AC通信 No.747

2019/07/22

AC通信:No.747 Andy Chang (2019/07/21)
AC論説 No.747 台湾の新政党「喜楽島聯盟」

7月20日、台湾の台南市で新しい政党「喜楽島聯盟」が名乗りを上げ
た。この政党は長老教会が主体となって推進する新政党で、約二百名
が参加した。投票によって長老教会の羅仁貴牧師を初代党首に
選出した。副党首は政治学者の施正鋒が当選した。

喜楽島聯盟は「喜樂島連盟」は「反中国併呑」「正名台湾国」「制定新
憲法」「加盟連合国(国連加盟)」をスローガンに掲げている。台湾の
将来は台湾人が決定するとはもとより台湾人の主張だが、蔡英文総統
はこの主張を避けて現状維持で政治が三年も停頓していたため、去年
の中間選挙で民進黨が惨敗した。台湾人が民進黨に失望して国民党に
投票したのである。

なぜ新政党を立ち上げたかと言うと、来年の総選挙で人民が国民党に
投票しないようにするためである。台湾人は民進黨に失望している。
その上に最近の総統候補の初期選挙で民進黨が勝手に選挙ルールを変
更して蔡英文が総統候補に当選したので殆どの民衆は民進黨を見限っ
たと言われている。民進黨はダメ、国民党は絶対ダメ。困ったものだ。

もしも蔡英文が落選して国民党の韓国諭が当選し、国会で国民党過半
数となれば中国の台湾併呑が実現する。来年の総選挙は台湾の危機で
ある。喜楽島聯盟はこの危機を防ぐため総統候補者は出さないが民進
黨とは別の15人の立法委員候補を立てると発表した。つまり民進黨の
国会議員の大多数が落選することを予期して国民党議員が当選しない
ように新しい議員を立てることが新政党の目的である。

民衆は蔡英文政権に失望している。三年前に蔡英文が総統に当選して
民進黨が国会で多数派となり、台湾民衆は民進黨の完全執政となった
ことに大いに期待した。ところが蔡英文は国民党員を閣僚に起用し、
人民の期待した司法改革、憲法改正、公平正義は進捗せず、三つの外
交国を失い、軍艦疑獄、経済汚職、建設汚職など大きな問題が起きた。
人民が期待した陳水扁元総統の冤罪も解決しなかった。

台湾人は蔡英文に失望したが国民党に政権を渡すわけにいかない。二
大政党制度の選挙では民進黨に失望したから国民党に投票する、投票
しない、嫌でも民進黨に投票するの三つの選択がある。喜楽島聯盟は
新たに15名の候補者を出して第4の選択肢を加える。

最近香港で起きた反中国デモンストレーションのお蔭で親中国を主張
する国民党を警戒するようになった。それでも蔡英文評価は最低で、
今では民進黨候補に投票する民衆は「殆ど居ない」と言われている。
喜楽島聯盟の推薦する15人が全員当選しても台湾派が国会で優勢を
守れるかはわからない。「天祐台湾」を祈るばかりである。

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