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AC通信 No.727

2019/02/15

AC通信:No.727 Andy Chang (2019/02/14)
AC論説 No.727 オカシーヨ「Green New Deal」

前の記事でオカシーヨ議員の「金持ち税」を書いたが、彼女はこれに
懲りず一週間前にもっと可笑しなグリーンニューディール法案を発表
した。法案はキチガイ沙汰としか言えない代物だが、不思議なことに
日本の新聞は一度もこれを報道していない。面白いことに70人の民主
党議員、特に来年の大統領選挙に出馬を声明した候補者のうち少なく
とも5人がこのキチガイ法案に賛成している。メディアも困惑気味で
賛成も反対も避けている。

最近の民主党は三つの事件に悩んでいる。第一がオカシヨ議員のグリ
ーンニューディール、第二が二人の回教徒議員の反ユダヤ発言、第三
がバージニア州の州長、副州長と司法部長三人のスキャンダルである。
特に民主党にとって致命的な打撃となるのはオカシーヨ議員が発表し
たグリーンニューディールである。左翼メディアの報道しか追従しな
い在米日本人記者は報道しないけれど、アメリカがどれだけ途方もな
い社会主義、共産主義になっているか紹介しようと思う。

オカシーヨ議員が報道陣の前で得意げに発表したグリーンニューディ
ールを箇条書きすれば以下のようになる:
1、10年以内に炭酸ガス(CO2)を排出する化石燃料、石炭、重油、
ガソリン、天然ガスの使用を全面禁止し、核発電も禁止する。
2、アメリカの全ての建築物を省エネに改造または立て直す。
3、国民の健康保険と大学教育を無料化する。
4、飛行機を全面廃止し、代わりに高速鉄道を建設する。(船舶の航行
については言及しなかった)。
5、ガソリンエンジン自動車を全面廃止する。
6、放屁する牛を禁止する。
7、政府が全国民の雇用を提供する。
8、国民の生活を保障し、“働く意思のない国民”の生活も保障する。

この法案が通れば石油と石炭の生産がストップされてメジャー石油会
社は廃業、石炭生産も廃業、ボーイング飛行機製造会社、航空会社も
全面廃業、重油を使う船や造船会社(提案に書いていない)も自動車
会社も営業停止となり、「放屁ガスを出す」牛の生産も禁止されて牛肉、
ステーキ店、ハンバーガー店も禁止となる。共産化した政府が国民の
生活を全面保証するので天国のようなアメリカになる。

政府が国民全体の職業を提供するなら全ての企業、工商業、農業、林
業、旅行業、病院や薬品会社などもみんな国有化しなければならない。
保険会社は全部廃止される。働く意思のない者の生活が保障されて誰
も働かなくなる。政府が国民全体をコントロールすれば共産主義独裁
国家となるのは必定だがこれを質問されたオカシオ議員は全体独裁国
家を肯定しただけでなく提案を実施するお金はどうするかと聞かれて、
「世界が12年で滅ぶというのに、お金なんかにかまっていられるか」
と返事した。世界が12年で滅ぶというのは彼女の主張である。

オカシオ議員の提案では飛行機の全廃を主張したが船舶の全廃に言及
していない。更に軍備、つまり軍艦や戦車の動力、砲弾やロケットの
排気ガスをどうするかにも言及していない。飛行機が飛ばなくなり、
すべての船が動かなくなれば世界各国は孤立状態になる。アメリカの
排気ガスが禁止されても中国やインドの空気汚染をどうすることもで
きない。

このとんでもない提案が共和党の攻撃材料になるのは勿論だが、驚い
たのはオカシオ議員が「踊るようにはしゃいで」報道陣に対しGreen 
New Dealを発表した時は、彼女の後ろに十数人の69歳70歳の老いぼ
れ民主党議員が喝采し賛成したのであった。報道では70人以上の民主
党議員がオカシヨ提案に賛成したという。国会議員の智能がこれほど
幼稚だとは驚きだ。

もっと驚いたことに来年の大統領選挙に出馬声明をした議員のうち、
ハリス、ブッカー、ウォレンなど5名以上が賛成を表明したのである。
ブッカーとハリスは「いくらとんでもない提案でも彼女のスピリット
に賛成する。排気ガスの削減は地球の健全化に不可欠なものだ」と答
えた。つまり、不可能な提案でも彼女のお喋りを止めることが出来な
い民主党は逆にこれを選挙公約とするつもり、対する共和党も大喜び
で民主党の攻撃材料とする方針である。いくら民主党贔屓のメディア
が報道を渋ってもこれが来年の選挙で大々的に取り上げられる課題と
なるに違いない。

本当のことを言えば民主党はオカシオ議員の幼稚きわまる主張に辟易
しているが、孫悟空のようにはしゃいで暴れる幼稚園児を止めること
が出来ない。この他に民主党は回教徒議員の傲慢な反ユダヤ発言とバ
ージニア州の州長ら三人のスキャンダル、それに第三期堕胎の容認に
よる嬰児殺人問題で困っている。これらのスキャンダルがどんな結果
となるかはまもなくわかるだろう。

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