政治・経済

AC通信

国際ニュース解説と評論記事

全て表示する >

AC通信 No.724

2019/01/18

AC通信:No.724 Andy Chang (2019/01/17)
AC論説 No.724 「トランプ調査」はFBIの職権乱用

マラー特別検察官のロシア癒着調査は19カ月たっても結論を発表し
ていないが、この二年の間にFBIとDOJの幹部が行った一連のトラン
プ大統領を罷免するための調査はFBI幹部の職権乱用と国務院や国会
議員など「闇の帝国」の犯罪証拠が玉ネギの皮を剥ぐように一つ一つ
明るみに出てきている。

昨日16日のThe Hill雑誌社のJohn Solomonの記事によるとヒラリーの
金で作った「トランプ文書」をFBIの幹部が職権乱用でFISA調査を申
請し、更にマラー検察官のロシア癒着調査に発展したことが判明した。
https://thehill.com/opinion/white-house/425739-fisa-shocker-doj-official-warned-steele-dossier-was-connected-to-clinton

マラー検察官のトランプ調査が19カ月も癒着の証拠を発見できずに
いるのに反し、国会の司法委員会や情報委員会、民間の雑誌社など
の調査でFBI/DOJ幹部の職権乱用はどんどん明るみに出てきている。
Solomonの記事によると去年8月に国会の司法委員会で秘密証言した
Bruce Ohr司法部副次長の証言によると、彼は2016年6月と8月に数
度にわたってFBI/DOJの幹部に「トランプ文書(Trump Dossier)」は信
憑性に疑問があると進言していたことがわかった。しかもFBIの上級
幹部はOhr氏の警告にも拘らず信憑性のないトランプ文書を理由にし
て法廷にFISA(外国情報員調査)を4回も申請したという。

FBIが提出した20数ぺーじのFISA許可申請書は今では国会、トランプ
大統領、FBIもDOJなどが持っているが、今に至るも国家機密を理由に
公開を拒んでいる。このFISA申請書にはトランプ文書の外にアメリカ
とロシアの諜報員の名前や過去の行動などが書かれていると言われて
いる。

トランプが当選した後、民主党側はトランプ文書を主な理由にしてマ
ラー検察官をトランプのロシア癒着調査に任命した。また、トランプ
がコーメィFBI長官を罷免した直後、FBI幹部は「トランプはロシアの
スパイ」と言う疑惑で秘密調査を始めたと言う。トランプ大統領がロ
シアのスパイだったと言う疑惑に値する証拠はないと言われている。
トランプ文書とコーメイ長官の罷免の恨みを理由にして大統領の人物
調査を開始したのは明らかな職権乱用である。「闇の帝国」がどれだけ
悪辣で多くの権力を握っている人物がトランプ降ろしに介入している
のである。この経過はかなり複雑なので以下に箇条書きにしてみよう。

1.2016年春、ヒラリーの選挙陣営はトランプに不利な情報を探すた
め、そしてこれがヒラリーの仕業と知られないように100万ドルを民
主党本部(DNC)に委託した。DNCはこの調査に使う金の用途を隠すた
め、Perkins Coi法律事務所に法律顧問の報酬の形で委託し、Coi法律
事務所はこれを使ってFusion GPS社にトランプのあら捜しを依頼した。
Fusion GPSは英国のChristopher Steeleを雇い、Steeleはトランプのロ
シア文書(トランプ文書)をでっち上げた。Bruce Ohrの妻Nellie Ohr
はFusion GPSに勤めていてトランプ調査にかかわっていたのでこの文
書がOhrを通じてFBIとDOJに渡された。Trump 文書はSteeleが作成し
たもので、その後の調査で彼はトランプ文書は信憑性に欠ける文書と
何度も証言している。

2、Bruse Ohr司法部副次長は2018年8月に国会の司法委員会で秘密
証言した際にトランプ文書は信憑性に欠けることを2016年6月と8月
にFBIとDOJに警告したと証言したことがわかった。しかしFBIは2016
年10月トランプ文書を法廷に提出して、外国情報員調査(FISA)の許
可を申請した。FISA調査は広範囲にわたりトランプおよびトランプの
幕僚、幹部などが含まれ、調査の結果マラー検察官はフリン将軍、マ
イク・コーエンなど20数人を起訴した。

3.コーメイFBI長官は2017年1月にトランプ大統領と対面した際、
トランプ文書は信用できないと述べたにも拘らずFBIがトランプ文書
を使ってFISAを申請したことは言わず、トランプの就任後も三回延期
したことも隠していた。トランプの当選後民主党側はトランプのロシ
ア癒着で特別検察官の調査を要求してマラー検察官が任命された。調
査はまだ続いている。

4.共和党優勢の国会はトランプの癒着調査が無実であることを調査
していたが、Bruce Ohrは2018年8月に委員会で非公開証言を行った。
この時の証言で彼はトランプ文書が信用できないことを何回も
FBI/DOJに警告したと証言した。Bruce Ohrの警告を聞いたFBI/DOJの幹
部は12人ほど居る。この警告を聞いた人の中にマラー検察官も彼の部
下であるAndrew Weissman、Peter Strzokなども入っている。つまりFBI
の幹部たちは偽情報でFISAを申請し、特別検察官を設置したのである。

5.更に最近わかったことは、コーメイ長官が免職になった直後にFBI
幹部が「トランプはロシアスパイか」と言う調査を始めたことだ。ト
ランプがロシアスパイである証拠はないが、トランプが大統領就任後
にプーチンと会談を行い、会談記録を公開していないのが主な理由だ
と言う。大統領と外国首脳の会談記録を公開しなくても違法ではない
し、会談の内容が国家機密に関わることもある。だがそれを理由にし
て国の大統領にスパイ嫌疑をかけ、国家の調査機関FBIを使って調査
するのは私怨公報、公権乱用である。誰がこんな調査を命じたのか、
仲間の誰と誰が介入していたか、職権乱用の首謀者や関係者の調査は
まだ始まっていない。オバマ時代の国務院、FBIやDOJの違法行為、職
権乱用を調査すれば「闇の帝国」の実態がわかるだろう。

6.セッションズ司法長官はロシア問題に一切介入しなかった。彼が
辞任して新しい司法長官が就任すればヒラリーの数ある違法行為から
国務院、FBI/DOJの幹部など闇の帝国の調査が始まると思われる。トラ
ンプの任期はあと二年だが、このような暗黒組織の実態解明には10
年以上かかるかもしれない。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
AC通信バックナンバーはhttp://www.melma.com/backnumber_53999
メルマの左上部の「登録する」をクリックすれば自動配信されます。
ご意見はbunsho2@gmail.comまで
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-12-18  
最終発行日:  
発行周期:月刊、不定期  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。