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AC通信 NO.708

2018/09/04

AC通信:No.708 Andy Chang (2018/9/03)
AC論説 No.708 コーメイFBI長官の嘘八百

2016年の大統領選挙の十日ほど前にFBIのコーメイ長官がヒラリーの
腹心ウマ・アベディンの夫アンソニー・ウィーナーのパソコンにヒラ
リーとアベディンのメールが発見されたと発表して大問題になった。
機密アクセス許可のないパソコンに機密メールがあったらヒラリーの
選挙はストップされる。ところが一週間後の11月5日、コーメイ長官
は「パソコンにあったメールは前に調べたことのあるもので機密メー
ルはなかった」と発表した。そして二日後の選挙でトランプが当選し
たのだった。これが一般に知られていたことだった。

ところがこれはFBI/DOJがでっち上げたウソだったのである。パソコ
ンは一か月前の9月26日に発見されたにも拘わらず、FBI/DOJは調査
をしなかった。パソコンにあったメールは全部で69,4000通だったが
FBIはたった3009通しか調査しなかった。おまけにFBIが調査した3009
通のメールには機密メールも含まれていたのである。つまりFBIはヒ
ラリーを当選させるため何もしなかったのである。

Paul Sperry 記者がRealClearInvestigation.comで発表した追跡記事、
「コーメイ長官の保証にも拘らずFBIはウィーナーのパソコンにあっ
たメールのほとんどを調べなかった」に詳しく書かれている。
https://www.realclearinvestigations.com/articles/2018/08/22/despite_comey_assurance_vast_bulk_of_weiner_laptop_emails_never_examined.html

長い記事なので以下に要約だけを書くが、これでFBI/DOJの高官ども
がみんなヒラリーの選挙に介入していたことがハッキリする。

2015年?:ヒラリーが国務長官のメール交信をプライベートなサーバ
ーを使っていたことを承認した。その後ヒラリーが提出したサーバー
はディスクをフッ酸で溶解させてデータを完全に消却していた。ヒラ
リーは33000通を提出したが残り30000通を勝手に消去していた。

2016年6月5日:コーメイ長官はヒラリーの違法調査で起訴相当な証
拠は見つからなかったと発表。これでヒラリーの立候補は確定した。

9月26日:ニューヨーク市のFBIはウマ・アベディンの夫、変態男の
ウィーナーが彼のペニスの写真を15歳の未成年女性にメールしたこ
とを調査した結果、彼の所有するデル社のパソコンを押収、そしてこ
のパソコンに大量のウマ・アベディンとヒラリーの交信データを発見
した。その後の調査によるとメールは総数694000通だった。

9月28日:ニューヨークのFBIオフイスのBill Swweeneyはこの事件を
FBIのマッケイブ副長官とDOJの監察官に通報し、このうち約35万通
は重要機密関連であると報告した。FBIは通報を受け取ったけれど何
もしなかった。投票まであと一か月しかない。70万通ちかくのメール
を一か月で調査するのは不可能だから何もしなかった。

10月21日: 司法部のGeorge Toscas監察官はFBIに対し、FBIがメー
ルの内容を調査しなければこれを司法部と国会に報告すると通達した。
つまりNYオフイスも司法部も責任を負いたくない、ヒラリーを庇いき
れる事件でないのも明らかだった。

10月25日:FBIのLisa PageはPeter Strzokにこの事件を国会に通知
すべきだとメールした。

10月26日:ロレッタ・リンチ司法長官はマッケイブFBI副長官を叱責
し、同時にニューヨークのSweeney に情報の漏洩防止を注意した。リ
ンチ長官はこの問題に介入したくないから責任を回避したのだ。

10月28日;コーメイ長官はウィーナーのパソコンにヒラリーのメー
ルがあったと国会に通報し、テレビ各社も競ってこれを報道した。

10月31日:リンチ司法長官はコーメイ長官にウィーナーのパソコン
を早急に調査して結果を出せと通達した。コーメイ長官は「素晴らし
いソフトを使って膨大な資料の重複メールを除去できる」と報告した
が実際にはできなかった。

11月に入り、FBIのStrzoke主任は膨大な資料をいろいろな条件つき、
例えばヒラリーの国務長官時代の2009年から2013年までと限定する
などで69万通を6827通まで縮小できるとし、更にこれを3009通まで
削減した。

11月5日:Strzokeはこの3千通のメールを1000通に三分し、三人で
調査を開始した。そして11月6日、コーメイ長官は「ウィーナーのパ
ソコンを調査した結果、クリントンに対する結論に変わりはなかった」
と通達した。こうして11月8日、選挙は無事に行われたが、彼らの予
想に反してトランプが当選した。

このストーリーには幾つかの後日談がある。
消息通によるとFBIはNYオフイスにウィーナーパソコンのデータを消
去せよと「通達」したと言う。しかしNYオフイスが「証拠隠滅」に服
従したかどうかは明らかでない。NYオフイスは証拠隠滅の濡れ衣を被
るほど馬鹿ではないはずだ。

FBI長官の証言にも拘らず、3009通のメールに3通の重要な機密メー
ルがあった。今後は69万通のメールを詳しく調べる必要がある。

ウィーナーパソコンが破棄されたかは明らかでない。インテリジェン
ス調査部は2017年11月になってからウィーナーパソコンが外国のハ
ッカーに侵入されていたと発表した。パソコンはFBIのQuantico Lab
に保存されていると思われるがアベディンがパソコンを取り戻すこと
は殆ど不可能と言われる。

天網恢恢疎にして漏らさず。変態男の猥褻行為でヒラリーの違法行為
の確証とFBI/DOJの選挙介入が発覚したのである。ヒラリー、ウィー
ナー、アベディンはもちろん有罪だが、FBIのコーメイ、マッケイブ、
Peter Strzok、Lisa Pageなど高級幹部の選挙介入の証拠が上がったし、
リンチ司法長官も責任回避で大童である。

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