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AC通信 No.697

2018/06/21

AC通信:No697 Andy Chang (2018/6/20)
AC論説 No.697 「闇の帝国」とトランプ

トランプ政権が誕生してから「闇の帝国(Deep State)」の存在がだんだん浮上
するようになった。Deep Stateとは日本語では闇の帝国である。つまり、主に
政府内に存在する隠れた勢力が、政権の交代に関係なく、国家の政策を推
進する隠れた政府のことである。実態は明らかでないが主に政府の国家安
全や情報などの部門に巣食っていると言われている。この存在が先週15日
に公開されたホロウイッツ監察官のFBI調査の586ページの報告書を詳しく
検討することでだんだん明らかになってきた。

トランプが大統領に当選した後、彼のロシア癒着疑惑をでっち上げ、マラー
特別検察官が調査を始めたら、FBIのコーメイ元長官やその他のオバマ政
権の高級官僚が中立でなく極端な反トランプでヒラリーを援助していたことが
わかり、FBI/DOJの官僚がヒラリーの選挙に関わっていたことがわかった。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの設置事件を調査したにも
拘らず彼女を起訴相当としなかったし、ヒラリーが大統領になったあとの保身
のためにヒラリーを援助するようになった。ホロウイッツ監察官の調査報告は
主にFBIのヒラリーの調査から派出したトランプ降ろし陰謀の調査である。

ところがホロウイッツ監察官が9ヶ月以上もかけて調査した結果を公開した報
告書は、FBI幹部がプロヒラリーで反トランプの陰謀に加担していたことを明
記したけれど、「犯罪事実の証拠がなかった」、「コーメイ元長官の調査は政
治的偏見がなかった」、「本調査はヒラリーを起訴請求が目的ではない」など
玉虫色の結論をつけたので、結果として調査した人物を暗々裏に弁護する
結果となった。

輿論は侃々諤々、ある人はホロウイッツが数多の犯罪事実を解明したことを
褒め、ある人は犯罪事実が沢山ありながら誰も起訴相当としなかったことに
不満である。

ホロウイッツ監察官はFBI内部の数ある犯罪事実を誠実に記録したけれど
彼らを起訴相当とするに至らなかった、つまりDOJ/FBIの一員である彼が仲
間を断罪することが出来ないのは、彼自身も闇の帝国の一員であることが判
明したのだ。しかしこの報告書で闇の帝国の形が浮上してきたことは評価で
きる。

●FBI調査報告の概要

586ページの資料の概要を述べることは困難だが、調査報告で最も明らか
なのは、コーメィ元FBI長官のヒラリー関与と、FBIのストローク情報員(Peter 
Strzok)とページ(Lisa Page)特別顧問のメール交信で、ページから「トランプは
大統領になるのか?」と聞かれてストロークが「ノー、ノー、我々がストップす
る」という交信記録である。FBIがトランプの選挙妨害行動をとったこと、トラン
プが当選した後も反トランプ陰謀でロシア疑惑をでっち上げ、マラー特別検
察官を指名して大統領罷免を画策したのである。マラー検察官は今でもトラ
ンプのロシア癒着の証拠を発見できず、調査範囲を広げてフリン将軍、ポー
ル・マナフォートなど20人ほどを起訴した。

コーメイ元長官はヒラリーの違法メールサーバーの調査で、ヒラリーを起訴相
当と判定できないとし、逆にヒラリーの弁護にまわり、ヒラリーの選挙応援、ヒラ
リーと民主党がでっち上げたスティール文書(Steele Dossier)でFISAを使って
トランプのロシアゲートの調査を開始し、トランプの当選後もマラー検察官を
指名してロシアゲート調査を続けた。つまりマラー検察官の調査の合法性も
疑問なのだ。

コーメイ氏はヒラリーが違法に個人スマホを使用した調査で、彼自身も違法
な個人スマホを使っていたことが判明した。違法調査で自分も違法行為をし
ていたのだ。FBI内部で反トランプ行動をとった人物は10名以上もいるが、
ホロウイッツは「彼らは現職の情報員であるから、実名を発表すればFBIの
職務に影響する」という理由で個人の名前を伏せている。

このほかにトランプの当選直後に反抗組織を作る(Viva le Registnase)とメール
した人物も居ると言う。政府の要員が反政府組織を作るという、まさに闇の帝
国がトランプ政権の打倒を画策していたのだ。

●国会喚問が始まった

ホロウイッツ監察官の報告書では誰も起訴請求に至らないが、犯罪事実は
明白なので国会の情報委員会がさっそく調査を開始した。今週18日に国会
の情報委員会はレイ(Christopher Wray)現FBI長官とホロウイッツ監察官を召
喚して事情聴取を行った。この二人以外にコーメイ氏、マッケイブ氏、ストロ
ーク氏も招待したが、彼ら三人は召喚に応じなかったので、委員会はストロ
ーク氏を法的召喚(Subpoena)する手続きを取ると発表した。報道によるとレイ
FBI長官は22日、ストローク氏を現職から外したと発表したが、まだ罷免され
ていない。

●関係者の起訴はできるか

ホロウイッツ監察官は「調査をしたが起訴相当の判断は職務範囲ではない」
と逃げを打った。国会の情報委員会が関連人物を召喚して調査をしても起
訴に持ち込むまでにはいくつもの難関がある。司法部は法を執行する機関
だが自分の手足を切ることはしない。司法部から独立した特別検察官を設
置しなければならない。

たとえ委員会が関係人物を法的召喚しても召喚拒否、または黙秘権を行使
して犯罪事実を明らかにできなくすることはほぼ確実だ。闇の帝国を調査す
るのは至難の業である。

●ヒラリーが諸悪の根源だ

ホロウイッツ監察官の調査報告が公開されてからいろいろな評論が発表さ
れたが、中でもナショナル・レビューの記事は一読の価値があると思う。
Clinton Emails: What the IG Report Refuses to Admit
IG Report & Clinton Emails: The Fix Was In | National Review
https://www.nationalreview.com/2018/06/ig-report-clinton-emails-fix-was-in/

結論から言えばヒラリーが諸悪の根源なのだ。ヒラリーの犯罪を調査をした
FBIは彼女を起訴することが出来ず、オバマ民主党がヒラリーを大統領にす
るため、闇の帝国がヒラリーの選挙を援助した。政府の高級官僚がヒラリーの
ために有罪起訴される破目になったのだ。だから結局、ヒラリーの犯罪を調
査しなければ闇の帝国を根底から潰すことが出来ない。

ヒラリーは自分が法律に縛られないと思っているし、政府は40年もの長きに
わたって数多のヒラリーの違法行為を断罪できなかった。ヒラリーはこれまで
何回も法を犯しながら、常に言い逃れで断罪されることがなかった。

ヒラリーは「違法を承知で」個人サーバーを設置して国家機密のメールをや
り取りしていた。オバマ政権も「ヒラリーの違法を容認」していた。

彼女の部下が違法サーバーに機密メールを送信するのは部下の違法行為
で彼女は違法ではないと言い逃れしている。サーバーのことは政府が容認
したのだから問題にならないと言う。このため国務院のヒラリーの部下数名、
FBI/DOJ、ブレナンCIA長官、クラッパーDNI長官など沢山の高級官僚が法
を犯してヒラリーを擁護し、オバマ本人もヒラリーの違法を容認し援助してき
たのである。

ヒラリーが有罪判決を受けなければ闇の帝国は解消されない。その他の関
係者だけが断罪されるのは不公平である。これは国家の根本を揺るがす大
事件で、若しもトランプ政権がヒラリーの罪を徹底調査し、闇の帝国を徹底掃
討できなかったら、逆にトランプの命取りとなるかもしれない。

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  • 名無しさん2018/06/26

    ヒラリーは殺人も犯しているらしいですね。何故、彼女のような悪人が裁かれないなのか、そしてそのような悪人を支持するアメリカ国民の存在を、大変恐ろしく感じます。選挙の頃からですが、リベラル派の人達の言動は狂気の沙汰としか思えません。