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AC通信 No.677

2018/01/21

AC通信:No.677 Andy Chang (2018/1/21)
AC論説 No.677 FBIと司法部の選挙介入

上院がつなぎ予算を可決しなかったのでアメリカの政府機関は一時閉鎖と
なった。予算が可決されなかったのは民主党が「幼年違法移民に居住権を
与える」法案を予算と共に可決すると主張したからである。政府機関の閉鎖
は国家の運営が停頓することだ。違法移民の居住権を国家の運営より重視
する民主党は非国民である。

上院が予算審査で揉めている間に下院ではFBIの官僚がヒラリー当選を絶
対有利にするめ公権乱用でトランプ陣営の調査をしていた事がわかり、FBI
の提出した機密資料の公開を決定した。

国会情報委員会(House Intelligence Committee)は18日、FBIが委員会の要求
により提出した、2016年前後の大統領選挙に関連したFBI官僚の交信メー
ルを解読した結果、FBI の上級官僚が「ロシア文書」と呼ぶFusion GPSが雇
った英国の元スパイChris Steeleの作成した報告を使ってFISA(国外情報監
査法案)の許可を申請し、トランプ陣営を調査したことが解明された。

事情が解明されたので国会情報委員会はFBI が提出したメールを機密解
除して公開すべきだと決定した。この資料でFBIと司法部の官僚が選挙に
介入した事実がわかるとオバマ政権の官僚が選挙に介入していた事実が
判明する。ただし、情報委員会には機密解除の権限はないので司法委員

会(House Judicial Committee)が解除する。情報委員会は18日、国会議員全
体に対し資料公開会議を開き、140数名の議員がFBIメールを審査した。つ
まりFBIの資料は国会議員にむけて解除され、このあと国民全体に公開する
予定である。

資料が公開されれば二年前の選挙で大がかりな違法行為が行われたこと
がわかる。司法部とFBIがヒラリーを当選させるためトランプに不利な情報を
集め、その資料を使ってFISAの許可を申請してトランプ陣営の捜査をした。
これが事実ならアメリカは民主国家ではない、警察国家である。これが事実
だったらウォーターゲート事件より大きな歴史的大事件となるので民主党側
は躍起になって機密解除に反対している。

●ロシア文書のあらまし

2016年の選挙の際にヒラリーは民主党がヒラリーを支持する、つまりサンダー
ス候補を支持しない条件で党に資金を提供し、民主党ショルツ党首はヒラリ
ーの金でFusion GPSを雇ってロシアに於けるトランプに不利な情報を探すよ
う依頼した。

Fusion GPSは英国の元MI6情報員クリス・スティール氏を雇ってロシアでトラ
ンプに不利な情報を探した。スティール元MI6部員は嘗てロシアで活動して

いたので情報提供者がいたと言う。スティール氏は35ページの「ロシア文
書」を作成したが、選挙後にこの文書が公開されると多数の嘘や不正確な
情報が発見された。つまりロシア文書はヒラリーの金で作ったトランプのあら
探しで信憑性がない。

2016年夏になってFBIの高級官僚はスティールの作成したロシア文書を基
にしてFISA(外国情報監査法)によるトランプ陣営のロシア疑惑の調査を法廷
に提出し、許可を得た。FBIがヒラリーの金で作ったあら探し資料を種にして
合法的にトランプを捜査したのである。

誰がトランプのFISA捜査を申請したのかが問題である。国会情報委員会の
発表によると、FBI職員のPeter Strzokと司法官Lisa Pageのメールでヒラリーが
絶対に勝てる「保険」を作った事実と、「保険」工作にMacCade副長官、
Rosenshtein司法部副長官などが関与した証拠が挙がっている。これが民間
に公開されたらFBIと司法部が関与した「政府ぐるみの選挙操作」だから事
は重大だ。

●マラー特別検察官のロシア癒着調査

ところが民主党が政府官僚を悪用し、万全の体制で選挙に臨んだのにヒラリ
ーが落選したのでヒラリーはもちろん民主党側は呆然となった。選挙に負け
ても民主党はトランプの当選を認めず、事々に反トランプ工作を始めた。
2017年になると民主党はスティールのロシア文書を利用して「トランプのロ
シア癒着」を大々的に宣伝したので、セッション司法長官はマラー元FBI長
官を特別検察官に任命して「トランプロシア癒着」調査を始めた。マラー検察
官の調査は8か月経ったが結論はまだない。

FBIの上級官僚が選挙に関与していたことが事実ならマラー特別検察官の
調査にも疑問が生じる。つまりロシア文書はヒラリーのでっち上げ、FBI官僚
の選挙介入、司法部の隠蔽工作などが事実なら民主国家の根本を揺るが
す事件である。

国会情報委員会は資料の公開を決定したので司法委員会が機密解除に
同意すればFusion GPSとヒラリーの関係、FBI官僚の選挙介入などが明るみ
に出る。

アメリカは本当にラッキーだった。ヒラリーが当選していたらこのような大がか
りな違法行為が明るみに出ることはなかった。まさに「天網恢恢、疎にして漏
らさず」である。この事件は間もなく大きく発展すると思われる。

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