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AC通信 No.675

2018/01/08

AC通信:No.675 Andy Chang (2018/1/7)
AC論説 No.675 アメリカ2018年の展望

年を越すと株が上昇して年始の第一日でダウ平均が25000点を突破した。
失業率が下がり、雇用が増加し、経済は上向きとなっている。年末に税制改
革法案が通って企業も国民も減税政策に賛成していることがわかる。

政治面では、二年来の懸案だったヒラリーの違法メール調査で、FBIが提出
を拒んでいたヒラリーの資料を国会調査委員会に出すと発表した。さらに
FBIはクリントン基金の違法を調査するため基金会の資料を押収した。セッ
ション司法長官はFusion GPSのトランプ文書とウラニューム・ワンの調査を発
表した。

経済は上向きだが傲慢なトランプの態度は国民の反感は相変わらず強い。
マイケル・ウォルフの暴露本「炎と怒り」が5日、アマゾン・ドット・コムで発売さ
れ、たちまちベストセラーになった。この本はトランプが精神異常だとか、家
族の違法などを書いた暴露本だが、スティーブ・バノン氏が本の内でトランプ
ジュニアとイバンカ夫妻を罵倒し、トランプの知性と大統領の適正などを批
判した。トランプが怒って反論をツイートしたのでメディアは大喜び。止せば
よいのにキチガイと言われて「俺はキチガイではない、天才だ」とツィートした
ら誰だって逆にこの男はキチガイだと思ってしまう。

今年の11月には中間選挙がある。共和党は過半数を失うかもしれないと言
われている。共和党のトランプに批判的な数人の議員が再選に出ないと発
表した。上院でもマッケイン議員は脳腫瘍で再選不能、最古参のオリン・ハ
ッチ議員は引退する。これらは民主党に有利だがヒラリーの調査は民主党
にとって大きなマイナスである。つまり両党ともに有利と不利な条件があり、こ
の一年間でどう変化するか予測は難しい。波瀾万丈である。

●トランプは台風の目、ヒラリーは大地震の恐怖

2015年から今年にかけてアメリカの政治はトランプとヒラリーの二人に掻き回
されていた。2015年の共和党初選で19人の候補者のうち誰もトランプが勝
ち進むと思っていなかった。それなのにトランプがあれよあれよという間に勝
ち進み、しかも総選挙で当選した。

民主党側ではヒラリーが当初から有利だったし、誰もヒラリーに対抗してトラン
プが当選すると思はなかった。おまけにFBI、司法部などのオバマ官僚が共
和党に不利な違法操作をしていたのだ。

コーメィFBI長官はヒラリーのメール事件の調査で2016年5月に「あまりにも
酷い法無視(Grossly negligent)」つまり起訴相当と書いてあったのを7月
になって「極端に不注意(Extremely careless)」と変更して不起訴にした。ま
た10月末の投票直前になってからヒラリーの助手ウマ・アベディンの夫の私
有パソコンにヒラリーと交信した機密メールが多数発見されたが、コーメィ長
官はこれも不起訴とした。

民主党選挙本部はFusion GPSで英国のスティール元MI6情報員を雇って
トランプ文書をでっち上げ、これがその後のロシアゲートの発端となった。最
近の調査ではFBIもトランプ文書に資金を出したことが判明している。

トランプが当選した後、民主党はトランプとプーチンの癒着を問題視してマラ
ー検察官を特別検察官に任命した。だがマラー氏の調査は8カ月たっても
結果を出していない。いくら調査が長引いても今年中に結果が発表されれ
ばアメリカの政局は調査結果で大きく変わる。マラー検察官がトランプを起
訴できなかったら民主党側は大きなダメージを受ける。これが中間選挙に最
も大きな影響を与えるのは間違いない。

民主党側はヒラリーが絶対に当選すると思っていたのにトランプが当選した
ので呆然となった。当初はどうしてよいかわからず、間もなく当選を認めない
方針を取り、トランプ政権にすべて反対の立場を取るようになった。今は国
会で共和党が過半数を維持しているから政治が動くわけで、今年秋の中間
選挙で共和党が過半数を失ったらアメリカの政局は更に混乱する。

メディアはトランプ反対で何が何でも悪意に解釈する。トランプは傲慢な性
格で自分が正しいと思っているのでツイートを使って反撃する。トランプはメ
ディアで反対意見を発表できないからツイートで反論する。つまりトランプとメ
ディアの戦争だ。メディアと戦って勝った人は居ないというが、トランプが大統
領であるかぎり戦いは続く。トランプは台風の目である。

一方、ヒラリーとビル・クリントンはこれまで数十年もたくさん悪事を働いたにも
拘らず法の成敗を逃れてきた。ヒラリーにとって大統領は長年の夢だったし、
去年の選挙では絶対に負ける筈がないと信じていた。ヒラリーにとって落選
は本当に想定外だった。しかもトランプ時代になると違法メール、違法サー
バー設置、個人スマホを使用して機密交信、違法スマホの破棄、国務長官
の官位を使ったクリントン基金会の違法集金、国産ウラニュームの売却、トラ
ンプ文書事件などの調査が進む。

ヒラリーが起訴されればヒラリー夫婦の外にも違法行為に加担したオバマ政
権の高官多数も無事ではいられない。セッション司法長官がヒラリーのメー
ル事件とウラニューム・ワンの調査を発表し、FBIがクリントン基金会の資料を
押収したことから見て今年は政界大地震が多発すると思われる。

●アメリカは幸運だった

トランプが大統領になったので今年のアメリカ政界は大事件が多発すると思
われる。トランプは傲慢で暴言放言が多いからいつも批判される。民主党と
反トランプ民衆、メディアはロシアゲートでトランプを罷免したいがマラー氏は
証拠をだせない。ヒラリーも調査されるだろう。アメリカの経済好転はトランプ
にプラスだが反対者が多いのはマイナスで、ロシアゲートはマラー検察官の
報告を待つのみである。

私はトランプが大統領になったのはアメリカにとって幸運だったと思う。トラン
プ政権になって問題はたくさんあるし反対も強い。民主党はトランプに危機
感を覚え、罷免を画策する議員も居る。

しかし、ヒラリーが大統領になっていたらアメリカはどうなっただろうか。ヒラリー
がオバマの無能政治を受継いだら、中東の混乱は続き、イランと北朝鮮の
核保有を認めたかもしれない。ヒラリーでは減税はあり得ないし経済も好転し
なかった。オバマケアの健康保険制度も改善できず、国境の塀、違法移民
も解決がつかないだろう。

トランプ当選でアメリカにとって最大の幸運は数多あるクリントン夫婦の罪悪
が明るみに出るようになったことだ。

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