政治・経済

AC通信

国際ニュース解説と評論記事

全て表示する >

AC通信 No.565

2015/11/02

[AC通信:No.565 Andy Chang (2015/10/31)
[AC論説] No.565 台湾独立は外国に頼るな

大東亜戦争が終わって70年たった。アジアではいろいろな国が植民
地から独立した。だが日本の植民地だった台湾だけは今も独立して
いない。終戦後すぐに蒋介石が台湾で日本軍の降伏を受理し、その
まま居直り、今も中華民国を名乗って台湾占領を続けている。台湾
人は70年たった今でも自分の国を持つことが出来ない。

台湾が独立すると言えば台湾を中国領と主張する中国が武力行使で
恫喝する。1978年にカーターが中国と国交を回復し、アメリカは中
華民国を認めなくなった。世界で中華民国を承認する国は23カ国し
かない。台湾が独立すれば台湾国を認める国は増えるに違いないが
独立を助ける国はない。米国も独立を助けない。外国に頼ってはな
らないのである。

●台湾には二百以上の政治団体

台湾には二百以上の政党や政治団体がある。その殆どが独立を主張
しているのに今でも独立を果たせない。各々の独立主張や方法に違
いがあり、団結しないからである。問題は方法の違いにある。

人民の蜂起で中華民国の体制を倒すことは中国が反対し、米国は中
国と事を構えるつもりがない。平和的手段で政治体制を変えること
が台湾人に支持されている。中華民国の制度のもとで選挙して台湾
人の政党が過半数を制してから正名制憲が可能となる。

来年1月の選挙では民進党優勢で総統は蔡英文が当選するとみられ、
立法委員の選挙で国会の過半数57席を取れる可能性もあると言わ
れている。だけどもこの選挙で勝利を収めてもすぐに独立できるわ
けではない。現状維持を数年続ける必要があると言うのが大方の意
見である。

●台湾は「政治体制のある無名国」

李登輝が「台湾は既に独立した国だ」と主張していろいろ批判され
た。台湾は人民がおり領土があり政治体制もあるが、この体制は中
華民国と言う名前でアメリカでさえ承認しない。世界で中華民国を
承認し国交のある国は23カ國しかない。領土があり政治体制が存在
しても台湾が独立したとは言えない。

それでも李登輝がこの主張をしたおかげで台湾国の名義で国連加盟
運動が起き、国連は却下した。台湾国がないのに国連加盟はできな
い。台湾が独立し、台湾国を認める国があってこそ国連加盟が出来
る。独立が先で加盟が先ではない。独立しなければ外国が承認する
わけがない。

●独立主張の違い

台湾国や台湾政府を名乗る政党は幾つもあるが、名乗りを上げても
人民がついてこない。革命運動は人民がついてこない。台湾の政治
事情が大幅に変化したのはつい去年のことだった。去年3月のヒマ
ワリ学生運動で国民党独裁を阻止した、そのお蔭で人民の独立意識
と反中華民国の民意が高揚し、11月の中間選挙で国民党が大敗した
ので、中国人の台湾統一計画は挫折した。

人民は投票によって意見を表明することがわかった。この次もまた
その次も、投票で人民の意見を表明出来ることが可能となったので
ある。革命のような激烈な手段ではなく、投票と言う民主的手段で
国を改善できることがわかった。

投票は中華民国の制度だから投票に反対する者もいる。しかし投票
で中華民国を倒して台湾独立が出来るなら不完全でもみんな賛成で
ある。これは大きな魅力である。

一部の革命論者が中華民国の制度に反対してもダメ。たとえ中華民
国の制度であっても中華民国を倒せる方法が見つかったのだ。中華
民国の制度で中華民国を変えることが出来る、これこそ民主主義で
ある。

●独立建国は外国に頼るな

台湾国、台湾政府を名乗る政党、グループは幾つもある。台湾独立
を主張するグループは歓迎だが、皆が投票によって独立が達成でき
ることを認めるべきである。

独立を主張するグループのうち、サンフランシスコ平和条約の第23
条bにより米国は台湾の占領権を持つと主張し、台湾自治政府を名
乗るグループと、もう一つの昭和天皇は台湾の主権を放棄していな
いと主張する台湾民政府と称するグループは、二つとも詐欺集団で
ある。嘘で独立を果たすことはできない。嘘で一部の台湾人を騙せ
ても米国および世界諸国を騙すことはできない。

米国は台湾の占領権など持っていない。グーグルでサンフランシス
コ平和条約の第23条を調べればすぐにわかることだ。ウソで人を騙
しても嘘とわかる時がくる。昭和天皇が台湾の主権を放棄していな
いなど、噴飯ものだ。

米国が台湾の占領権を持っているなら「アメリカが台湾自治政府を
認可した」証明書がなければ台湾政府はニセモノ、詐欺集団である。
台湾人民にアメリカの認可証書を見せてから台湾政府を名乗るべき
だ。アメリカに台湾の占領権があると主張しながらアメリカの認可
証書がない、自己の主張を証明できない集団である。

日本はサンフランシスコ条約で台湾澎湖の主権を放棄した。しかし
林志昇は日本政府が放棄したが日本天皇は放棄していないと言う。
それなら正当な方法で日本政府に掛け合い、日本政府が彼の主張を
認めてから台湾人の支持を求めるべきである。日本政府が認知しな
い嘘の主張を勝手に言い触らすのは詐欺行為である。

至誠に悖るなかりしか
言行に恥づるなかりしか

台湾独立は外国に頼るべきでない。
明白な嘘で独立するほど台湾人は恥知らずではない。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
AC通信バックナンバーは:http://www.melma.com/backnumber_53999 
メルマに入ったあと左側上部の「登録する」をクリックして登録
すれば今後の記事は自動的に配信されます。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-12-18  
最終発行日:  
発行周期:月刊、不定期  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。