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AC通信 No.564

2015/10/25

[AC通信:No.564 Andy Chang (2015/10/24)
[AC論説] No.564 ベンガジ事件とヒラリー

10月22日、ベンガジ事件の解明のため国会の調査委員会がヒラ
リークリントンを喚問した。ヒラリーは当時の国務長官で事件の主
役である。アメリカの大使を含む4人がテロ攻撃で死亡した事件で、
真相を追及する共和党側に対し、民主党側は公聴会はヒラリー追い
落としのためと主張し、メディアもヒラリー擁護に回っている。

ベンガジ事件とは大使を含む4人のアメリカ人がリビアのベンガジ
テロ攻撃に逢って死亡した事件である。2012年9月11日、アメリカ
のスティーブン(Chris Stevens)駐リビア大使が護衛二人を連れて
リビアの首都トリポリから危険なベンガジ市に赴き、テロ攻撃で死
亡した事件である。攻撃は前後13時間に及んだがヒラリー、国防部、
CIAなどは救援隊を派遣しなかった。ヒラリーは直ちにこれがテロ
攻撃でなく反イスラムのビデオに抗議した暴動と発表した。

疑問はたくさんある。
(1)英国が領事館を撤退した危険地域になぜ護衛もつけず、大使
を派遣したのか。
(2)ベンガジに行った目的は何か。ヒラリーはスティーブン大使
が状況調査のため「個人の意思」で行ったと責任逃れをした。
(3)なぜ13時間の攻撃で救援隊を出さなかったのか。ヒラリーは
国防部やCIAがやることで国務省の責任ではないと言った。
(4)「イスラム批判のビデオ」に抗議暴動とウソの発表をしたのは
なぜか。ヒラリーはビデオ説が正しい説明と言い張った。
(5)ビデオ説が嘘とわかった今もヒラリーやオバマが嘘を言い続
ける理由はなぜか。ヒラリーはビデオ説にこだわり説明はなかった。

11時間に及ぶ公聴会のあと、民主党側は「共和党はヒラリーを攻撃
した」、「ヒラリーは勝った、全ての質問に答えた」、「ヒラリーの当
選は確実となった」などと発表した。

私が11時間かけてテレビで見た印象では、ヒラリーは嘘を繰り返し
真相を喋っていない。後述するように真相は早耳の宮崎正弘氏が述
べたところにあるが、真相が明るみに出るかどうかはわからない。
最後の「私の憶測」で説明するように真相はベンガジで大使が殺害
された事実よりもっと大きい。

●ヒラリーのベンガジ公聴会で判明したこと

民主党がヒラリーを褒めまくっているにもかかわらず、公聴会で解
明されたいくつかの要点は次の通り。

(1)スティーブン大使は2012年5月に就任し9月に殺害された。
5月に就任してから600回もヒラリーに護衛を増すよう要請したが
却下された。ベンガジに行く二か月前にも13人の護衛を要求したが
却下された。攻撃に逢った時は5人の護衛した居なかった。
(2)ヒラリーは攻撃されても救援を派遣しなかった責任は国防部
とCIAの責任と弁解した。
(3)リビア大使館は2011年に7500通以上のメールを国務省に送
っていたが、2012年のメールは65通しかない。これはメールがな
いのではなく国務省がメールを隠蔽し発表していないと思われる。
(4)ヒラリーは一度もスティーブン大使とメール交信をしなかっ
たと主張している。その代りヒラリーは政府役員でないブルーメン
ソールをリビアに派遣し、600通以上のメール交信があった。ブル
ーメンソールはオバマに批判的なのでオバマが彼の政府雇用を拒否
した。にも拘らずヒラリーは彼をリビアに派遣した。なぜスティー
ブン大使を使わずブルーメンソールを使ったのか説明はなかった。
(5)大使の死亡が確認された10時32分、ヒラリーは「反イスラ
ムのビデオ」に抗議した暴動と発表した。しかし、半時間後の11
時12分、ヒラリーは娘のチェルシーに「ビデオ抗議ではない。アル
カイーダの攻撃だ」とメールした。それから一晩たった24時間後に
ヒラリーは「攻撃はビデオではなくアルカイーダの計画的攻撃」と
エジプト首相に電話した。ヒラリーは明らかに国民に嘘をついたの
に公聴会で嘘を暴かれてもビデオ説を白々と強調した。
(6)ヒラリーは公聴会で4回、リビアに武器を提供したか、シリ
アに武器提供したかと聞かれ、4回とも否定した。

●私の憶測:「リビア・コントラ」疑惑

オバマは国会に無断でリビアに武器を提供したが、2011年にカダフ
ィが殺されたので、武器を秘密裏に回収する必要があった、しかも
今度は回収した武器をシリアの反アサドグループに渡すつもりだっ
たらしい。スティーブン大使が護衛なしでベンガジに行った。とこ
ろが計画がアルカイーダ側にばれて大使は殺害され武器は敵に奪わ
れた。これが私の憶測「リビア・コントラ」である。

大統領が国会の許可なしにある他国に武器を提供してはならない。
嘗てレーガンが秘密裏にイランに武器を提供して問題になった。こ
れを「イラン・コントラ」と呼ぶ。だから今回のベンガジ事件の真
相は「リビア・コントラ」と呼ぶべきなのである。

リビアの独裁者ガダフィが2011年に殺害されたので反米政権に武
器を取られては困る。しかし、武器の回収に米国大使が直接交渉す
るわけにはいかない。そこでヒラリーは政府公務員でないブルメン
ソールを使って回収交渉をしていたのではないか。こうすれば理屈
が通る。

でも交渉がうまくいきそうになったら公式な国の大使が出向く必要
がある、しかも大使の行動は秘密である。国会に知られても困る。
だからヒラリーは国務省の公式通信を使えない。スティーブン大使
と交信をせず、ブルメンソールと非公式通信で交渉していたらしい。
機密を知っているのはヒラリーの親密な部下であるウマ・アベディ
ンとジェーク・サリバンだけだったと思う。

ところがヒラリーは個人のスマホを使っていたのでハッカーが機密
を盗むのは容易いことで、武器引き渡しの為に大使がベンガジに赴
いたことはすぐにアルカイーダの知ることとなり、ベンガジ領事館
を攻撃して武器を奪った。アルカイーダの攻撃である。

真相が国会にばれたらオバマとヒラリーは大変、監獄入りである。
だから二人とも絶対に真相を言わない。ヒラリーは公聴会で嘘を指
摘されてもテロ攻撃でない、ビデオに抗議した暴動だと言い張った
のである。ヒラリーはエジプトの首相にテロ攻撃だと本当のことを
言ってもアメリカ国民を騙し続ける必要があったのである。

これが私の憶測した、シリア・コントラである。読者にもいろいろ
意見や感想があると思うが、誰にも真相がわからないから「シリア・
コントラ」疑惑である。

真相を解明するためにはヒラリーが消去したサーバーのメールを全
部復元し、ブルメンソールとの交信と突き合わせ、さらに一部の関
連者が自分の罪を軽くするため白状する必要がある。オバマとヒラ
リーは必死に隠すだろう。真相が明るみに出るかどうかはわからな
い、永遠に解明されないかもしれない。

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  • 名無しさん2015/10/25

    するどい。「シリアコントラ」ですね。