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AC通信 No.478

2013/12/26

[AC通信:No.478]Andy Chang (2013/12/26)
[AC論説] No.478 親中路線とは叩頭外交

台湾の民進党は中国が国民党を支持するから選挙に勝てない、民進
党が親中政策を採れば中国は民進党を支持すると主張している。だ
が中国はそんなに安っぽくはない。中国に叩頭しても相手に利用さ
れるだけ、中国が国民党を棄てて民進党を支持する可能性は限りな
くゼロに近い。

中国に叩頭することは属国化に甘んじることで、やがて中国に統一
されるから台湾人は絶対に受け入れない。媚中政策を採り続ければ
台湾人の票を失って大敗する。

台湾の政治家だけでない。日本の商売人や一部の経済学者も中国に
投資するなら中国に逆らってはいけないと主張している。新聞記者
が中国に批判的な記事を書けば入国ビザを取り消される。これは不
平等外交である。中国は各国のが中国の横暴を容認する、つまり外
国の朝貢を受け入れる中華帝国である。

中国は独裁だから諸国は暴虐に甘んじる、つまり中国との関係は平
等ではなく属国、主従関係である。中国の不興を買えば政治経済関
係が悪化し、武力恫喝を受けて国際関係が緊張するから中国の暴虐
を甘受する。諸国が中国に強硬な態度を取ったためしはない。

誰もこんな関係を廃止して対等な関係を考慮しなかったのか。中国
と国交を開始した70年代から諸国は第一歩を間違えたと言えるが、
今からでも遅くない。

●叩頭外交とは賄賂文化である

皇帝の勅許がなければ商売ができないから朝貢する。これが4千年
来のシナ文化だった。権力に低頭し賄賂を使えば、皇帝の下の大臣
から小官吏に至るまで尊大になって威張る。

シナ人の本性とは国家から個人に至るまで利権追及である。強い相
手の国に取り入って弱小国を蚕食する。個人は上司に賄賂を使い部
下から賄賂を取る。友愛の海とか共存共栄はウソである。中国の覇
権、賄賂文化を理解し、叩頭外交に陥ってはならない。

その昔、中国は権力の腐敗を排除できなかったから国が弱かった。
ところが外国資本が中国の安い労働力と膨大なマーケットに目が眩
み、叩頭外交を甘受したため、やがてシナが傲慢になり、中華帝国
がのさばるようになった。世界の製造工場となってシナは金持ちと
なり、その金で武力拡張し、覇権拡張で各国が迷惑している。

●幼稚な民進党の親中路線

民進党は党是から台湾独立を排除し、2012年の選挙では蔡英文が「台
湾イコール中華民国」を主張し、謝長廷が「中国跪拝、親中路線」
を主張した。中国が国民党を支持すれば民進党は選挙に勝てない、
中国と仲良くすれば選挙に勝てるというのだ。このような政策を採
った民進党は台湾人の支持を失った。

民進党が叩頭政策を採っても中国が簡単に国民党から民進党に乗り
換えるはずがない。民進党の朝貢を受け入れるのは台湾併呑に便利
だけで、国民党と民進党の両方を手玉にとって双方ともシナの命令
に従うようにする。謝長廷の叩頭外交は台湾の利益に繋がらないし、
台湾人は民進党を支持しなくなる。それでも謝長廷の親中路線に反
対する党員がいない。

●選挙の補助金は悪法である

民進党が選挙に熱中する理由は選挙で補助金が貰えるからである。
李登輝が総統だった時代に、一定の得票率を上げた候補者に対し、
一票につき30元(約100円)の補助金を与える、政党にも50元の
補助金を与えるという法律を作った。これが諸悪の根源である。

例えば2012年の総統選挙で6百万票を獲得した蔡英文は1億8千万
元の所得、2008年の選挙で敗退した謝長廷も1億5千万の所得があ
った。選挙に立候補すれば金持ちになれる。政党も候補者も台湾独
立を棄てて選挙に熱中するようになった。独立建国よりも選挙で個
人の財テクを重んじる。

だが選挙で民進党は国民党に勝ったためしがない。だから補助金の
所得は国民党の方が民進党よりダンゼン多い、最悪である。

●台湾人は中国人ではない

台湾人は中国人ではない。シナ人がいつも言う種族意識、同文同属、
漢民族、祖国などとは政治的に利用価値のある場合だけの話である。
中国人のチベット、東トルキスタンの侵略、香港人に対する差別を
見れば台湾も同様である。中国人は他民族を蔑視する。

それでも民進党は目が覚めない。中国から見ると国民党は中国人政
党、民進党は台湾人政党であり、いくら民進党が台湾独立をしない、
親中路線を取っても台湾人は中国人ではないから信用しない。

蒋介石が台湾に亡命して反攻大陸を叫び、反共思想で台湾人を洗脳
してきた。だがシナの軍人は引退すると機密を中国に渡し、中国で
住む。彼らは台湾を故郷と思わず台湾人を蔑視していることがわか
る。それでも民進党は親中路線を止めない。

●シンガポールを見習え

シンガポール政府はかなり独裁的な政権だが、中国に対して叩頭外
交をしない。この国は建国当初からマレーシア、インドネシアなど
の圧力に対抗して自立外交を行ってきた。やがて中国が台頭すると
シンガポールは中国にも欧米にも同様の外交をしてきた。

シンガポール人口の8割は中国系で、小さい時から英語と中国語の
教育を行っている。それでも政府は中国と対等外交を行い、中国側
の漢民族、同文同種などの宣伝に影響されていない。シンガポール
は欧米、中国、その他諸国に対して均衡した外交関係を保っている。

日本の政治家や企業家はシナ人の中華思想をよく理解しなければな
らない。日本も欧米諸国も中国に対し叩頭外交を止めてシンガポー
ルの外交政策を真剣に学ぶべきである。

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