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AC通信 No.384

発行日:2/7

[AC通信:No.384]Andy Chang (2012/02/06)
[AC論説] No.384 「体制」バスと選挙

狂気とは同じ事を繰り返し繰り返しやって、違う結果が出るのを期
待することだ。(The definition of insanity is doing the same thing 
over and over, and expecting a different result)

台湾人は今回の選挙を最後に、国民党の体制内ではいくら選挙をや
っても勝てるはずがないと肝に銘じるべきだ。

台湾独立とは体制外から中華民国を倒すことである。どうやったら
体制外から中華民国を倒せるかを真剣に考慮すべきである。

●国民党の選挙はイカサマ博打

これまでに何度も書いたが大多数の台湾人は今でも選挙に勝てると
妄信し、選挙に勝てばすべてよくなるといった幻想を抱いている。
民進党員だけでなくエリート層が一緒になって選挙で体制を倒せる
と宣伝し、本気で中華民国を倒す方法を考えない。

多くの人が台湾は民主国家だから選挙が出来ると思っているが、台
湾の選挙は国民党が隅々までコントロールしている。選挙はイカサ
マ博打である、国民党が必ず勝つようになっているのだ。ところが
国民党が勝っても、人民に対し、今回は残念だったがこの次は勝つ
かもしれないと煽て、人民は次の選挙に金とエネルギーを注ぎ込む。
こうやって人民のエネルギーを浪費しておけば中華民国は安泰なの
である。

台湾人が総統に当選したのは陳水扁が2000年と2004年に辛うじて
当選しただけである。それでも民進党は立法委員の選挙で過半数を
取ったことは一度もない。地方選挙においても国民党の候補者が常
に圧倒的多数で当選している。

国民党が国会で大多数を制している限り総統はなにも出来ないし、
政府は倒せない。陳水扁は国民党多数の立法院のあらゆる限りの妨
害で難航した。たとえ台湾人が総統に当選しても立法院で過半数を
制しなければ政策は難航するだけである。

●馬英九の漏らした言葉

今回の選挙で馬英九が当選したが、投票日の前日まで国民党は負け
るかもしれないとメディア報道を続けていた。テレビ、新聞などが
蔡英文の人気が大いに盛り上がって馬英九は負けるかもしれないと
宣伝し、人民を博打フィーバーに追い込んだのだった。

ところが馬英九が当選してから、二月になると馬英九は、「その実、
われわれの調査では投票日まで一度も負けたことはなかった」と実
情を漏らしたのである。これぞ正に選挙がイカサマ博打で、胴元は
絶対に負けないことがわかる。

この手口がまさに国民党のイカサマ手段である。先回の五都市長の
選挙でも民進党が5都市全部を制するとメディアで宣伝して人民を
選挙フィーバーに追い込んだが、、結果は南部の2都市しか取れなか
った。台湾人はイカサマ選挙に賭けることを止めるべきである。

●選挙とは体制を維持する事

96年に李登輝が国民投票で中華民国の総統に選出されると、台湾は
民主主義国家になったと大々的に宣伝した。台湾の選挙はいろいろ
なカラクリがあって国民党が負けないようになっている。里町村長
が住民の詳細データを掌握し、里町村長を通じて買票が行われ、更
に農會漁會、警察制度、特務の監視のほかに暗黒社会、秘密結社と
メディアなど国民党がすべてを握っている。これが中華民国独裁の
実情である。

陳水扁が幸運にも(?)総統に当選したが、任期が過ぎるとたちま
ち無実の罪で18年の刑期を宣告された。しかも人民の大半が陳水扁
は悪い事をしたと信じている。このような恐ろしい国家を台湾のエ
リートが「台湾は民主国家でござる」と威張っているのだ。

台湾人が総統になっても中華民国の制度はビクともしない。選挙を
通じて制度を変え、台湾独立を果たすと言うのはウソ、しかも台湾
人エリートがそのように宣伝しているから独立は不可能だ。

蔡英文が立候補した後「台湾は中華民国、中華民国は台湾」と宣言
した。民進党は政党綱領から台湾独立を排除した。つまり民進党は
独立もしない、中華民国を打倒しないと発表したのである。

その上で民進党は、政権をとれば台湾独立は出来ると人民に思わせ
ている。総統が台湾人でも国会は国民党が大多数である。つまり選
挙とは人民を騙して中華民国の体制を維持していくことで、国民党
のみならず民進党も人民を騙している。

●体制とはバスみたいなもの

体制とはバスみたいなものである。バスの中に入って座席に座って
いる人たちは政府役人、公務員、または国会議員などで、彼らはい
ろいろな利権を得ているので安穏としている。一旦バスの中に入っ
た人たちにとって、体制を倒すことは自分の利権を失うことであり、
体制内からバスを倒すようなバカはしない。それどころか体制を維
持するために努力する。

バスの外側に居る人でも体制バスに乗ろうとしている政党や政治家
は、スに乗りたがっているのだから体制バスを倒すことはしない。

つまり、バスに座って居る人間が内部からバスを倒そうとすること
はないし、倒そうとしても反対者が多く倒せないようになっている。
しかし体制バスを外側から押し倒すのは簡単である。体制と呼ぶバ
スを倒すには外から倒す以外に方法がない。

今回の選挙では最後の選挙だ、負けたら二度と選挙は出来ないと宣
伝していたくせに、選挙に負けたら忽ちこの次の選挙に向けて頑張
ろうと言い出した。台湾人は何時になったら目が覚めるのか。

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