政治・経済

地域からの発信

「首都圏の田舎」千葉県四街道市の市会議員となった筆者(元新聞記者)が発言する。国政・国際レベルのニュースについて地域住民の視点での発言。「市民の手によるまちづくり」のための発言など。





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地域からの発信四街道のまちづくり・田中良太私案19

2005/06/04

 「四街道のまちづくり・田中良太私案」19
 第1章 下志津病院を生かすまちづくり 3
「病院を超えた病院」の構想
 下志津病院に「市民の病院」となってもらうことは、この章全
体のテーマです。それは単に、24時間オープンの救急病院とし
て患者を受け入れてもらうとか、気軽に相談できるようサービス
改善をはかってもらうとかいうことにとどまりません。病気にな
ってから診てもらうという病院の機能を一歩進めて、健康な生活
を維持できるよう、「保健」の分野にも踏み込んだ活動をしても
らおうという意味も込めたいものです。
 具体的な検討は必要となるでしょうが、とりあえず下志津病院
と重複する形で「四街道市健康センター」をつくるのが良いと思
います。そのセンター長には、下志津病院院長に就任いただき、
また下志津病院の医師も大半はセンター兼務となっていただきま
す。このほかに保健士・栄養士などの独自スタッフを加えて、市
健康センターの陣容とします。
 市健康センターの仕事は、市民の健康づくりです。いま市民の
健康維持のためにまず必要なことは、生活習慣病の予防でしょう
。とくに糖尿病は、カロリーの過剰摂取を止めることによって防
止可能です。
 糖尿病が恐ろしい病気であることも言うまでもありません。何
も治療しなければ、発病後七,八年で網膜症や腎障害などの合併
症を引き起こします。糖尿病網膜症は、失明に至ることも多く、
成人失明の半数を占めます。腎障害も、最終的には人工透析が必
要になる恐ろしい病気です。発病後十数年経過すると、動脈硬化
になります。これが脳卒中、心筋梗塞などの引き金になります。
脳卒中、心筋梗塞は日本人の死因の中で、がんに次いで2、3位
です。糖尿病は、生活習慣病のおおもとなのです。
 その恐ろしさもみんなが知っている。また克服のためには、食
事療法が必要であり、かつ十分だという定説も確立している。そ
れなのに日々、糖尿病患者の数は増えているというのが、日本の
奇妙な現実なのです。
 医師たちもこの現状は問題だと考えているに違いありません。
しかしいまの日本の医師は忙しすぎるのです。よく「3時間待た
せて3分間診療」と言われますが、これは病院のサービスの問題
ではありません。健康保険の診療報酬の仕組みが問題なのです。
 現在の診療報酬制度は「出来高払い制度」といわれるものです
。基本的には、薬を出したりするという客観的な治療行為があっ
てはじめて、診療報酬の点数が付きます。患者の話をじっくり聞
き、糖尿病を治すにはどういう生活をしなければならないか、と
ことん話し込んでも、点数にはならないというのが原則です。
[もちろんいまはさまざまな修正が行われ、糖尿病の場合なら、
体験入院なども点数化されているようです。体験入院は、(1)
カロリーを制限した「糖尿病食」に馴れる(2)悪い生活習慣を
絶ち、良い生活習慣を身につけるための講習を聞く、といったこ
とが主要な日課となっているようです。]
 このような制度の下では、中途半端な対症療法だけ受けて、通
院を打ち切る患者は、そのまま放置されることになります。その
後、病院に来るときは、もっともっと症状が悪化しています。そ
してついには失明したり、人工透析が必要となったりするのです
。あるいは脳卒中や心筋梗塞で倒れ、救急車で運ばれるといった
ことになります。
 病院と市保健センターの二重の機構とすることによって、こう
したいまの医療の欠陥を補って行けるはずです。医師が患者の話
を聞いた時間、「病気を治すためこういう生活をしなさい」とア
ドバイスした時間の報酬は、市財政から支出することにします。
また治療途中で通院しなくなった患者については、保健婦らが連
絡をつけて、病院に来るよう促します。電話したり、自宅を訪問
したり、いろいろやる必要があるでしょうが、患者一人ひとりに
ついて、きちんと決着をつけることにします。
 市民の健康づくりではもう一つ、高齢者の「介護予防」が課題
となっています。高齢者が寝たきりになったり、認知症(痴呆)
になったりしないようにする活動です。
 寝たきり予防のために、高齢者の体操教室を開催するなどとい
う対策はもはや一般的です。そういう活動も、医師の指導の下で
行う方が、参加者に納得してもらえるでしょう。「膝が痛い」と
訴える患者は、60代ごろから増えるようです。こうした患者に
ついても、「痛くなくなった」というところで治療を打ち切るの
ではなく、体操教室に参加できる、ウォーキングができる、とこ
ろまで持っていくことが望ましいのです。
 認知症についても、早期に発見し、重度に陥らないようにする
ことが可能なようです。いずれにせよ、下志津病院には「病院を
超えた病院」を目指してもらうことにしたいと考えます。
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田中 良太
gebata@nifty.com
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〒284-0023四街道市みそら4-5-4
TEL&FAX043-432-5501
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創刊日:2001-12-03  
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