政治・経済

地域からの発信

「首都圏の田舎」千葉県四街道市の市会議員となった筆者(元新聞記者)が発言する。国政・国際レベルのニュースについて地域住民の視点での発言。「市民の手によるまちづくり」のための発言など。





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地域からの発信四街道のまちづくり・田中良太私案8

2005/05/12

 「四街道のまちづくり・田中良太私案」8
 序論8 ハコモノをつくりたがるビョーキ
 前々回のテーマとした、豊郷小のようなケースは、どのまちに
もあります。四街道の場合、都市核北地区に10数億円を投じて
建設されることになっている「地域交流センター」が、豊郷小新
校舎と同じような意味を持つものでしょう。
 この地域交流センター建設事業に、私は反対しています。使用
率が極めて低い半面、管理費ばかりがかさみます。こういうハコ
モノばかりつくっていると、市財政はますます悪化していきます

 まだできていない地域交流センターの未来像を私が予言できる
のは、その直近にある文化センターの状況があまりにひどいから
です。
 文化センターは、市制施行記念で建造されたデラックス施設で
、1980年にホール棟が、82年に会館棟が竣工しました。鉄
筋コンクリート3階(地下1階)建て、延べ床面積9,903平
方メートルで、総工費は20億6千万円にのぼりました。付属し
て延べ床面積1,831平方メートルの図書館があります 。
 この文化センターの利用率は、完成直後から極めて低く、大ホ
ールをはじめ、会館棟2階の会議室(8室)、同3階の挙式場(
2間)のいずれも、1日1回の利用もないという日が多い状態が
続いています。会館棟1階のレストランを経営し、挙式場での飲
食物提供サービスを行ってきた業者は、今春とうとう撤退してし
まいました。
 交通機関の業界では「空気を乗せて走って(飛んで)も1円に
もならない」と言い、ホテル業界では「空気に泊まってもらって
も1円にもならない」と言います。しかし四街道市文化センター
は、大部分の時間を空気に貸すという運営を続けています。文化
センターの運営は施設管理公社に委ねられていますが、「空室の
まま放っておいてはいけない」という発想が皆無です。まさに「
親方日の丸」です。
 文化センターがこの惨状なのに、その隣につくった同種のハコ
モノがにぎわうとは考えられません。文化サークルなどから「文
化センター大ホールは使い勝手が悪い。中規模ホールが欲しい」
という声があるそうです。しかしこの要望の声は、市当局によっ
て政治的につくられたものです。
 もともと都市核北地区に新たなハコモノをつくるというのは、
市主導の計画でした。「生涯学習施設」をつくると宣言し、「市
民の声を聞く」と称してワークショップなるものを開催しました
。市の思惑どおり、参加した市民は「生涯学習センター建設が望
ましい」という結論を出しました。ワークショップに参加した「
市民」は、利用されただけです。
 地域交流センターという名称に改めたのは、国から「まちづく
り交付金」を引き出すのに都合がいいからという理由のようです
。交付金は出るにしても、残りの財源は起債(借金をすること)
などでまかなう必要があります。債務(借金)は返さなければな
らないから、管理費とともに二重の負担となります。
「新しい立派な施設がほしい」という市民の欲望をあおり、その
施設をつくることを市長の業績として誇るといった市政が続くな
ら、いくら豊かな財政でも、危機に陥ってしまいます。
 この地域交流センターも、完成後の運営は、文化センターと同
様の親方日の丸方式以外ありません。20年ほど経つと、文化セ
ンター、地域交流センターという2つの「お化け屋敷」が並ぶこ
とになるのは必至だと、私は予測します。
 高齢化が進めば進むほど、市にたった一つしかないデラックス
施設より、近所の人が徒歩でも車いすでも行ける地域密着型の施
設が必要となります。四街道の場合、77の区・自治会がもれな
く会館・集会場を持っています。またご存じのとおり小中学校に
は、空き教室(文科省と教委は「余裕教室」と呼ぶことを強制し
ています)が多数にのぼっています。
 文化センターを含め、これら既存の施設は、四街道市の財産で
す。それを市民が十二分に使いこなすにはどうすればいいか? 
を考えるのが、いま四街道で必要なことです。市民の利用が多く
、利用希望を断らなければならないという状態になったとき(い
ま3つの公民館がそうなっていますが……)、補完するための新
たな施設を建てればいいのです。
 お詫びと訂正=前回配信した「序論7 財政危機論のウソ」の
記述のうち、「サラリーマンが退職金で支払う税は、通常支払う
税の4年分」というのは、誤りでした。かなり以前にそういう時
代はありましたが、その後たび重なる税制改革によって退職金課
税は大幅に軽減されています。お詫びします。
 なお「財政危機論がウソである」という主旨そのものは正しく
、別の論拠がありますので、近く「四街道のまちづくり・田中良
太私案7=序論7 財政危機論のウソ」の改訂版を送らせていた
だきます。
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田中 良太
gebata@nifty.com
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〒284-0023四街道市みそら4-5-4
TEL&FAX043-432-5501
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創刊日:2001-12-03  
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