政治・経済

地域からの発信

「首都圏の田舎」千葉県四街道市の市会議員となった筆者(元新聞記者)が発言する。国政・国際レベルのニュースについて地域住民の視点での発言。「市民の手によるまちづくり」のための発言など。





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地域からの発信・番外

2005/01/29

地域からの発信 番外
田中良太のニュースを読む(2005年第1号=旭川新聞1月11日付)
              田中良太(四街道市議・みそら自治会事務局長)
              gebata@nifty.com
              http://www.simin-ykd.com/
<お詫び>新年早々、議会・自治会とも多忙で、そのうえパソコントラブルにま
で見舞われました。メールマガジンを書く余裕がなく、失礼しております。「病気
でも?とご心配のようなメールもいただきましたが、元気にしております。

タイトル=久々ぶりの「見たい」テレビ番組

 評判の悪いNHKだが、年頭から始めている「あの日・昭和二〇年」は好企画
ではないかと思っている。気づいておられない方のために紹介しておくとNHK
BS2で毎日、午前も午後も六時五〇分から一〇分間である。資料の映像・音声
に加え、誰かの「追憶談」が加わる。
 終戦の年から数えて今年は還暦だから、それを記念した企画なのだろう。
 先日、偶然に見たときには、「特攻機が敵空母などを轟沈」という調子の大本営
発表を掲載した新聞紙面が映し出されていた。そのまま痛烈な新聞批判になって
いる。
 岩波の「近代日本総合年表」で一九四五年のところを見ると、「2月 戦局悪化
し、敗北的なデマ増加。東京で一月に検事局に送致四〇件余」とある。そのあた
りのことは登場するのだろうか?
「NHKのことだから、あまり期待できない」
「いや、こんな番組をつくる人たちがNHKの主流派であるはずがない。非主流
の人たちが頑張ってくれるのじゃないか」
 などという思いが交錯する。
「東京大空襲を記録する」運動がある。数年前、その運動をやっている人たちと
話していたとき、三月一〇日が陸軍記念日だったということを知らない人がいた
のに驚いた。陸軍記念日に首都・東京を徹底的に叩けば、当時の「陸軍支配」も
崩れるだろうというのが、米軍の作戦意図だったのである。それが分からなけれ
ば、「敗戦史」は理解不能である。
 それなのに当時の日本では、そんな動きはまったく起こらなかった。米軍の期
待とは正反対に、「本土決戦」路線が支配したのである。四月一日には米軍が沖縄
本島に上陸し、沖縄地上戦の全面展開となった。六月二三日、沖縄守備軍が全滅
したが、戦死者九万人、一般国民の死者十万人にのぼった。その間、五月七日に
はドイツが無条件降伏したにもかかわらず、日本の孤軍奮戦は止まなかった。
 六月下旬以降は、マリアナ、硫黄島、沖縄などからの米軍爆撃機がひっきりな
しに飛来し、地方中小都市や鉄道網を襲った。その延長線上に広島、長崎への原
爆投下があった。被爆死者は二九万五九五六人というのが厚生省発表である。
 私は「三月一〇日降伏論」である。米軍の意図に従っていたなら、沖縄戦、広
島・長崎被爆の惨劇はなかった。全国至るところの都市は、空襲の破壊を受けず
にすんだはずだ。
 しかしそれはあくまで「たら話」にすぎない。歴史に「もしも、たら」はない。
当時の日本は、オウム真理教のような、あるいは北朝鮮のような、客観的事実を
見ることができない「閉鎖社会」になっていたのである。
 そのあたりの構図が、多少なりとも浮かび上がって来ることを期待して、「あの
日・昭和二〇年」を見続けたいものだ。
 それにしても、「これは見てみたい」というテレビ番組にお目にかかるのは何年
ぶりだろうか。

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創刊日:2001-12-03  
最終発行日:  
発行周期:おおむね週刊  
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