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CNNで世界を追う

最新のCNN英語を使いつつ、世界の情勢を追いかけます。加えて、ニュースに関する知識もフォローしていきます。英語と時事に関心のある方は是非ご購読を。

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CNNで世界を追う 187号

2005/04/09

自衛隊のイラク派遣を打ちきるよう求めます(頻繁更新)
http://ac-net.org/iik/
メディアを創る 天木直人事務所
http://amaki.cc/
プルサーマル、もう一つの意味 [環境問題を考える]
http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss024/kondoh03.htm
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http://takg619.hp.infoseek.co.jp (新しく必読コーナーを設定しました)
49000アクセスを超えました。
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「CNNで世界を追う」 187号  5441部(5サイト)
日本の政府広報=マスコミ(戦時下だからもうダメ)は勿論、CNNにも絶望しま
したのでTIME/ASIA版を使用。
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Bones of Contention(遺骨論争)
http://www.time.com/time/asia/magazine/article/
0,13673,501050404-1042508,00.html
Pyongyang returned to Japan the cremated ashes and bone fragments of 
the abductee

平壌(北朝鮮政府)は拉致被害者の遺骨を日本に返しました。

cremate(火葬する)

BY DONALD MACINTYRE(ドナルド・マッキンタイアー)
Monday, Mar. 28, 2005(2005年3月28日月曜日)

<中略>

Tokyo ran DNA tests on the remains and announced they weren't Yokota's.
Public anger ran white hot:conservative politicians and Yokota's parents 
called for sanctions against North Korea and the government blocked 
rice shipments. Pyongyang angrily disputed Japan's DNA test, but nobody 
paid any attention. 

東京(日本政府)は、遺骨のDNA鑑定を行い、横田めぐみ氏の遺骨でないと発
表しました。大衆の怒りは最高潮に達しました。保守派の政治家や横田めぐみ
氏の両親は北朝鮮への制裁を要求し、日本政府はコメ支援を凍結しました。平
壌(北朝鮮政府)は日本のDNA鑑定に怒って反論しましたが、誰も耳を傾けませ
んでした。

white hot(最高潮に達する)

It turns out the remains might have been Yokota's after all. In 
February, the British scientific journal Nature published an article 
in which the scientist who did the tests admitted they were 
inconclusive--and that the remains could have been contaminated with 
foreign DNA."The bones are like stiff sponges that can absorb anything," 
Teikyo University DNA analyst Yoshii Tomio told a Nature interviewer.

結局、遺骨が横田めぐみ氏のものであったかもしれないと判明しました。2月英
国の科学誌「Nature」は、DNA鑑定を行った科学者が(以下のことを)認める記
事を発表しました。遺骨は他の人のDNAで汚染されている可能性があり、鑑定結
果は決定的(結論が)でない(と認める記事です)。「遺骨は何でも吸収する
堅いスポンジのようなものです」と、帝京大学のDNA分析者の吉井富夫は「Natu
re」のインタビュアーに語りました。

The technique Yoshii used, known as "nested PCR," also raised doubts:
professional forensics labs in the U.S. don't use it because of the high 
risk of contamination, according to Terry Melton, a DNA expert at 
Pennsylvania-based Mitotyping Technologies. Yoshii has declined comment 
and Japan won't release his results.

吉井が用いた「遺伝子重合酵素法」(nested polymerase chain reaction) と
して知られている分析技法にも疑問の声があがりました。ペンシルベニア州に本
拠をおく「Mitotyping Technologies」のDNA分析の専門家テリー・メルトンによ
ると、この分析法は汚染の危険性が高いため、米国の専門的法医学研究所では用
いません」(と)。吉井はコメントを断り、日本政府は彼の(鑑定)結果を公表
しようとしません。

forensic(法医学的、科学捜査の、法廷の)
forensics(科学捜査、法医学)

★Mitotyping Technologies
http://www.mitotyping.com/mitotyping/site/default.asp

A Foreign Ministry spokesman says the remains were consumed in the tests, 
so there is no way to redo them. Yokota's father, Shigeru Yokota, tells 
TIME he doesn't really understand the issues surrounding the DNA tests 
but that he's "angry that Japan now looks foolish in its negotiations 
with North Korea."

外務省のスポークスマンは、遺骨がDNA鑑定で消費されたので再鑑定する方法が
ないと言います。横田めぐみ氏の父、横田滋氏は、DNA鑑定を取巻く問題をまっ
たく理解していないのではなく、「日本が現在北朝鮮との交渉で愚かに見える」
ということに怒っていますと「TIME」誌に語りました。

In a toughly worded editorial in its March 17 issue, Nature said an 
inconclusive test result might be "uncomfortable," but urged the 
Japanese government to get serious with its science. "Dealing with North 
Korea is no fun," it wrote, "but it doesn't justify breaking the rules 
of separation between science and politics."

3月17号で「Nature」論説は手厳しく書きました。決定的でない鑑定結果は「不
愉快」であるかもしれないが、日本政府は科学を深刻に受け止めるよう促しまし
た。「Nature」は「北朝鮮と交渉することは面白くない」が、「(そんなことは
)科学と政治の分離のルールを破ることを正当化しません(正当化できるわけあ
りません)」と書きました。

http://www.time.com/time/asia/magazine/article/
0,13673,501050404-1042508,00.html

★政治対真実[Nature/March 17]
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=357005
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=357811
★拉致被害者 少女の運命は立証されたのか[JANJAN]
http://www.janjan.jp/living/0504/0503285068/1.php
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前号で<吉井講師が遺骨が汚染されてDNAが本人か検出できない、と言っていて
「Nature」が二度も指摘したのに警察庁に口封じのための取り込んだことは「
みえみえ」で日本政府が圧倒的に不利なのにそのことを隠蔽した上で自公広報
戦犯NHKラジオは、北朝鮮への経済制裁に国民の支持があるとの遺族とそれを掻
き立てる「愛国」ぶる輩(右滑稽)VS小泉が慎重派(狡猾)という捏造構図に
イライラしつつ引きづり込まれ続ける「だけ」の状況を愛知万博「虚飾」報道
ばりに打破は相当困難であることを「前提」にどうするか・・・)>となって
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=359674
いますが、横田滋氏は状況が見えているようです。横田めぐみ氏は生きている
可能性があるので「遺族」というのは訂正しておきます。前号で予告しました
ように★3月30日衆議院外務委員会 首藤信彦(民主党 ・ 無所属クラブ)
http://www.shugiintv.go.jp/jp/wmpdyna.asx?deli_id=26230&media_type=
wn&lang=j&spkid=329&time=00:09:02.1
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib2.cfm?u_day=20050330
をご覧になっていない方ように会議録を部分抜粋しますが、『メディア批判』
ブルデュー (著)が今回の事例にもよく当てはまるのでしょう<世間では大変大
きな割合の人々が新聞をまったく読みません。彼らは、唯一の情報源としてのテ
レビに身も心もささげてしまっています。テレビは、きわめて多くの人々の脳細
胞の形成に、事実上一種の独占的な力を持っています。ところが、テレビは、
雑事件に重点を置いて、この貴重な時間を空白、無あるいはほとんど無に近い
ものによって埋めてしまっているがゆえに、市民が自らの民主的な権利を行使
するために持っていなければならないはずの適切な情報を排除してしまってい
るのです。このために、私たちは、情報に関しての分断、いわゆる堅い新聞−
テレビとの競争を強いられることによって今後も堅くあり続けるなどというこ
とがあるとしての話ですが−を読む人々、国際的な雑誌や外国語のラジオ放送
に触れることができる人々と、他方で、政治的な知識としてテレビによって得
られた情報、つまりほとんど無に等しいものしか持っていない人々との分断に
陥っています。<中略>テレビは、隠しています。それが行っているとされて
いること−つまり情報を与えること−をするためには見せなければならないは
ずのものとは違うものを見せることによって隠しているのです。あるいは見せ
るべきことを見せるとしても、人々がそれを見ないようなやり方で、あるいは
現に見せているものが意味を持たないようなやりかたで見せることによって、
隠してしまうのです。あるいは、見せているものが現実とはまったくかけ離れ
た意味を帯びるように隠してしまうのです>(P26〜27)。序に「週間現代」の
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894341883/
村上龍「半島を出でよ」のインタビューは、テレビを批判しつつ、日本政府に
http://www.melonpan.net/letter/backnumber_all.php?back_rid=317240 
利用されてしまっている拉致被害者家族が、日本政府を上手くコントロールで
きていると逆方向に解釈し、自公下請けを隠蔽する狡猾な手法を使っています
なぁ〜と思ってしまいましたが、石原都知事のテレビ(マスコミ)批判とベク
トルが同じだなぁ〜と実感した人が多いかもしれません。
http://www.tokakushin.org/books/hsgw/book_0501.htm

会議録 第162回国会 外務委員会 第4号(平成17年3月30日(水曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/
000516220050330004.htm
<前略>
○首藤委員<中略>
 北朝鮮の問題に関しては、言うまでもなく、六カ国協議というものが重要なんです
ね。この間、ライス国務長官、新任の国務長官が来て、各国を回られて、中国も回ら
れて、六カ国協議をしようということを言っていました。
 六カ国協議は二〇〇三年からスタートしたわけですけれども、私は、六カ国協議と
いうもののウエートというのは、もうはるかに、飛躍的に重くなったと言わざるを得
ないと思うんですね。例えば、スタートしたときには今ほど東アジアにおける国際関
係というのは緊張していなかったわけですよ。
 例えば、中国との関係であれば、靖国の問題はもちろんそうですが、尖閣諸島の問
題とか、あるいは台湾ですね。台湾が、もし、例えば独自の憲法を持ったり独立の動
きをとると、武力行使も辞さない、非平和的な手段も辞さないという声明まで出てく
るようになってきている。
 それから、ちょっと北の方へ行って、北朝鮮の裏側にあるロシアの問題ですけれど
も、これも、プーチンさんが四月には来ると我々みんな期待して、私も昔の古いロシ
ア語の教科書か何かを見て、ロシア語を片言でもしゃべろうかなと思って勉強して
いましたけれども、もう全く意味がない。これはやはり、北方四島の問題は全然動か
なくなりました。
 それから、北朝鮮の問題で一番重要なのは韓国。韓国とはもう本当に二人三脚で
いかなきゃいけないぐらい大きな問題ですよね。ですから、韓国とはもう共同歩調を
とらなきゃいけないんですが、竹島の問題でこんなにぎくしゃくしてきた。もう冬ソ
ナのあの大ブームを打ち消すぐらいの大きな問題になってきている。
 最後にアメリカ。アメリカでは今、御存じのとおりBSEの問題があって、非常に
大きな問題を抱えている。
 何のことはない、六カ国協議といったって、日本を取り巻く環境は、みんな日本に
向かって、きばをむいているとは言わないけれども、要するにある程度の緊張関係に
あるわけですよ。ですから、この六カ国協議というのは、単なる北朝鮮の問題を超え
て、東アジアにおける安全保障システム、それ自体をどういうふうにつくり上げてい
くかという大問題に今発展しているわけですね。
 では、その六カ国協議、ライスさんが各国を回られて、一体どのような進展があっ
て、いつごろにそれが再開される可能性があるのか、その見通しをお聞かせ願いたい
と思います。

<中略>

○首藤委員 そういう話は我々はもう新聞でも何でも読んでいるわけですけれども。
 では、何で障害になっているのかというと、それはやはり日本と北朝鮮との関係で
すよね。
障害になっているのは二国間の関係なんですよ。その二国間の関係のどこが起点かと
いうと、それは昨年に外務省が派遣団を送って、そこで横田めぐみさんの遺骨と称さ
れるものが送られてきた、それを科学分析に回したらにせものだった。そういうこと
で十二月から一挙に緊張感を強めて、日本は小泉さんが約束した人道支援まで打ち
切っちゃったわけですね。
 では、そのもととなった、横田めぐみさんの遺骨がにせものだった、かくも不誠実
な国だ、かくも私たちをばかにしている国だ、こういうふうに一方的に言っているわ
けですけれども、では、その科学的分析というのは、これはもう前回言わせていただ
きましたこのネイチャーで、いや、そんなことでは、火葬になった骨の断片からは、
今の技術ではミトコンドリアのDNAは発見されないというのが科学的知見であり、
発見されたとしても科学的にそれを確証できないという記事が出ました。
 私は、世界を代表するような科学雑誌のネイチャーがそういうことを発表したのは
驚いたんですけれども、さらにまた、それの継続でネイチャーは、日本政府をもう一
度、日本政府のやっていることは科学を政治でゆがめているとエディトリアルで書い
ているわけですよ。
 このネイチャーは、御存じのとおり、何か趣味の人が見るのではなくて、世界を代
表するような科学者、何十万人の大科学者がそれを見ているわけですよ。だから、
もしそういうことで、ネイチャーの言っていることに日本も反論できなければ、これ
はもう本当に日本の科学の水準、そしてまた科学を日本が悪用しているんじゃないか
という批判にこたえられないわけですよ。
 これは既にもうネイチャーだけではなくて、韓国でも大変強烈な批判があって、韓
国は日本と違って、例の有名な地下鉄の火災事件というのがあって、地下鉄で犯人
がガソリンをまいたために百人を超える人が焼死体になっている。本当にたくさんの
サンプルがあるわけですよ。そこでも、こんなに限られた空間で、こういう火葬とか
システム的に高温の熱を与えるんじゃなくて、火葬というのはばらばらな条件があっ
て、靴を履いていれば温度が下がったりいろいろなことがある。それにもかかわら
ず、韓国では、その焼死体の中の焼けた骨からは一切DNAが発見されなかったと
いうことなんですよね。
 それから、九・一一のアメリカのテロの中でも、あれも本当に限られた、しかも火
葬とかいうんじゃなくて本当にいろいろな条件があって、もっと検査という点ではよ
りDNAが残りやすい状況にあったにもかかわらず、何と四割が確定できなかった
というように言われているんですよ。
 どうしてそれが日本で認められるのか。そんなだったら、日本の科学的水準が本当
に怪しいものだ、しかも、それを政治がゆがめているという評価が定着していきます
と、例えばBSEの問題に関しても、日本がこういう科学的な成果があるからアメリ
カじゃなくて日本はこちらへ行くんだと言っても、世界で通らないじゃないですか。
 ですから、そうしたネイチャーの第二回のものが、エディトリアルが出て、世界
じゅうから日本のこの検査に関しては大変な批判がある、これに対して日本政府は
どういうふうに対応しようとしているんでしょうか。いかがでしょうか。

○町村国務大臣 ネイチャーが立派な雑誌であるということは私も承知をしておりま
すが、一々の報道等には、それは必要があれば反論してもいいのですが、私どもは
一々それについて言う必要はない、こう考えております。
 御指摘の取材を受けた関係者に対しても、これは私ども、直接というよりは捜査当
局の方から事実関係を確認したわけでございますけれども、その関係者は取材の中
で、焼かれた骨によるDNA鑑定の困難性一般論を述べたにとどまっておりまして、
当該鑑定結果が確定的ではないんだという旨を言及したことではないということを
その方が言っておられると私どもは聞いております。
 いずれにいたしましても、この当該報道が今回私どもがやったこの鑑定結果に何ら
の影響を及ぼすものではない、私どもはそう判断をいたしております。

○首藤委員 違いますよ、外務大臣、これは日本の、あるいは東アジアの安全が絡む
かもしれない大きな問題なんですよ。いろいろ緊張関係があって、もっと大きな深刻
な問題になったとき、あるいは日本が国際社会で拉致問題を解決するために訴えて、
その起点がどこにあるか論争になったとき、日本の態度というものが、こんなに非科
学的なことで日本が主張してきたということが明らかになれば、我が国は再度、私た
ちの名誉を失っていくわけですよ。ですから、このことは本当にそんな一雑誌の問題
ではないんですよ。
 私自身も、その雑誌の記事を書かれたシラノスキー記者にインタビューして詳しく
聞きましたよ。そうすると、やはりこれは、それを分析された吉井講師自身が、これ
は驚いた、自分でもまさか出てくるとは思わなかったというぐらい、彼らにとっても
たまたま出てきたことなんですね。
 しかし、問題は、それがうそだとかいうんじゃなくて、明らかに、吉井講師自身が
認めているように、骨というものはまるでスポンジのようにいろいろなDNAを吸収
してしまう。そこで人が話していて、例えばつばが飛んでいったり、あるいはそうい
う何か生体の微妙な飛沫、汗とか空気の中の湿気とか、そういうものでもDNAと
いうのは吸収されていくわけですね。
 そこで、例えば、違うというならば、ほかの人のDNA、ミトコンドリアが出ると
いうならば、例えばそこの研究室にいるすべての女性のDNAをチェックしたか、
そういうことが本当は必要となるわけですが、この問題がどういうふうにされたかは
大変疑問なまま、あたかも科学的な証拠だとして外交の関係を断絶するぐらい大きな
ことをやり、それが六カ国協議の障害になっているんですね。この責任というのは、
やはり政府の責任というのは余りにも大きいと思うんですね。
 問題なのは、ではもう一回骨を出してくださいと言ったら、それは実験の過程で粉
砕しちゃってなくなっちゃいましたと。証拠がなくなったら、これは反論しようがな
いじゃないですか。いかに北朝鮮のいわゆる備忘録がインチキだとかいったって、
こちらも立証できなければいけない。
 そこでお願いしたいのは、分析ですけれども、クローン化していくわけですね。
ただその骨からDNAを取り出すんじゃなくて、それを、そのミトコンドリアのDN
Aをクローン化していく、いわゆるネステッドPCRという方式で吉井講師が独自に
やられるわけですけれども、当然のことながら、その結果として出たものは何かの
形で残っているんです。
 骨自体は、粉砕しそれを溶液に浸して溶かしてしまったかもしれない。しかし、そ
の結果を遺伝子に写したプライマーや、あるいは、もし細菌とかそういうものに写し
たら、それはそこのコロニーには当然のことながら残っているわけですね。それは
果たして残っているのか。
 もし残っていなかったら、私は、それは証拠を隠滅したことになる、そうじゃない
でしょうか。警察の御意見をお聞きしたいと思いますが。

○瀬川政府参考人 お答えいたします。
 本件鑑定は、まず申し上げますと、横田めぐみさんの遺骨であるとして北朝鮮側か
ら提供があったものにつきまして、刑事訴訟法の規定に基づきまして、厳格な手続に
よりまして、国内最高水準の研究機関であります帝京大学及び科学警察研究所で
DNA鑑定を実施したものでございます。
 今御質問の中で、いわゆるコンタミネーション、汚染の可能性ということも御指摘
をされましたけれども、そういった問題については、鑑定人において十分考慮され、
骨片をまず十分に洗浄した上で鑑定を行ったものと聞いております。その表面を洗浄
した液からはDNAは全く検出されていないということでございまして、骨表面の汚
染物質によるDNA鑑定の結果ではないということが鑑定書の中においても明らかに
なっているところでございます。
 それから、お尋ねの鑑定に供したDNAの増幅物は保存されているのかということ
でございますが、具体的な鑑定の内容につきましては捜査上の問題でございますので
差し控えさせていただきますけれども、一般論として申し上げれば、こういった鑑定
に際しましては、鑑定の客観性を確保するために、可能な範囲で再鑑定のための
考慮というものが払われているものであるということは申し上げておきたいというふ
うに思います。
 ただ、本件の鑑定は、事の重大性、重要性を十分考慮しまして、鑑定人において二
度にわたって行われました。二度とも同様の結果が出たものであるということを申し
上げておきたいというふうに思います。

○首藤委員 いや、局長、それはおかしいですよ。刑事訴訟法でこういうような手続
で、例えば人の罪科が決まり、警察は柏に巨大な科学警察研究所、科警研を持ってい
て、にもかかわらず一私学の一講師がやっている研究機関が日本の最高水準というん
だったら、それなら科警研は廃止したらいいじゃないですか。膨大な人間がいて。そ
んなことで有罪、無罪の証拠が出たら、科学警察じゃないし、近代警察じゃないです
よ、それは。
 それは、当然のことながらクロスチェックをして、もしこういうような国際的な問
題だったら、国際機関にも頼んでやって、それから例えば先ほど言っていたネステッ
ドPCRの結果、サンプルが残っているならそれを今提示されたらどうですか。我が
国も吉井講師以外にもいろいろな法医学の専門家がたくさんいて、その方たちが見
て、ああ、それは間違いない、これは確かにそういうことがあって、コンタミネー
ションじゃないということがわかれば、それはそれでまた一つの外交をバックアップ
する事実になっていくわけです。ですから、どうしてそういうことをされないかですよ。
 私は、吉井講師に会う必要はもちろんあると思いますけれども、それはまたこれか
らの話題として、その吉井講師が何と警視庁の科捜研の研究科長になっちゃった。こ
れ、職員ですよ。科学警察の研究所へ出向されるとか、そういうことならともかく、
一民間人のおよそ警察的な訓練を受けていない人が警視庁の科学捜査の、捜研の、
それの職員になってしまう。それは、多くは今既に言われているように、証人隠し
じゃないですか。
 こんなことをやっていては日本がやはり世界から認められるわけないですよ。こん
なこと、分析結果、私は北朝鮮の今までやったことも言っていることもでたらめだと
思いますよ。しかし、相手がでたらめだからといってこちらがでたらめをやっていい
ということは何もないんですよ。やはりきちっとやっていかなければいけないんだと
思うんですよ。
 そうした問題に関して大臣にお聞きしたいんですよ。ですから、客観的に言うと、
これは韓国でもアメリカでも、このネイチャー誌を見た人からもうぼろくそに言われ
ています。それならば、なぜこんなインチキなものをやったか。二つしかないんです
よ。
 一つは、もういいから、北朝鮮との間はもう完全に国交を断絶するつもりでばんと
ぶつけてやる、もう言い言葉に返す言葉でぶつけてやると。あるいは、横田めぐみさ
んが本当にどこかで生きていると確証を持っていて、だから遺骨なんというのは全部
うそなんだということを考えておられるのか。どっちのケースでしょうか。外務大
臣、いかがでしょうか。

○町村国務大臣 委員から我が方の科学的な鑑定のその信憑性をまことに疑わしめる
ような、そういう御発言があったのは、私は大変残念なことだと思います。私ども
は、何の予断も持たずに、あらかじめどういう結論を引き出そうということで警察の
鑑定を受けたわけではございません。あくまでも鑑定は鑑定として、客観的、第三者
的なものに答えを出してもらおうということで警察の方がなさったわけであります。
 それについてまことに今の委員の発言は、何かあたかも結論を持ってそういう結果
をもうどんどん書いたと言わんばかりの御発言は、ぜひこれは、私どもがこの問題に
真剣に取り組んでいるということに対する半ば侮辱ともとれるような御発言でありま
すから、ひとつ私は、その辺はよく慎重に言葉を選んで御発言をいただきたいとお願
いをいたします。

○首藤委員 いや、外務大臣、今おっしゃった言葉はそっくりお返ししますよ。私
は、こういうことを言えば、私のところにはたくさんの抗議メールが来て、いろいろ
な電話がかかってきて、大変な思いをしているんですよ。しかし、私は、日本の名誉
のために、国会議員として真実を明らかにしなければいけないと。
 私は、別に政府を批判しているんじゃないんですよ。真実はどこにあるのか。真実
を確証できるならば、証拠があるなら、もう一度確証したらどうですか、そういうこ
とを言っているわけですよ。それは、ですから外務大臣、まさに同じ言葉をお返しし
たいと思います。
 残念ながら時間になりましたけれども、私は、この問題を明らかにしなければ必ず
国際社会の場で日本が再度たたかれることになる、したがってやはりこの問題はしっ
かりして先へ進んでいきたい、そういうことを切に切にお願いして、質問を終わりま
す。
 どうもありがとうございました。
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その他
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政治 政治学から「政治界」の科学へ ピエール・ブルデュー
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/book/book466.htm
正々堂々blog  衆議院議員川内博史の日記。 
http://blog.goo.ne.jp/kawauchi-sori/  
『世界』5月号 編集後記 佐藤優外務省元主任分析官『国家の罠』
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2005/05/pscript.html
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2005/05/directory.html
イラク派兵差止訴訟全国弁護団有志による「アンマン訪問団」、帰国直後の概要報告
http://university.main.jp/blog2/archives/2005/04/post_897.html
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CNNで世界を追う last year version
http://www.melma.com/mag/05/m00075605/
http://www.mag2.com/m/0000099632.htm
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