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CNNで世界を追う

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CNNで世界を追う 173号

2005/02/24

自衛隊のイラク派遣を打ちきるよう求めます(頻繁更新)
http://ac-net.org/iik/
公開シンポジウム『おかしいぞ警察・検察・裁判所』無料配信中
http://www.videonews.com/sympo_jurisdiction.html 
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http://takg619.hp.infoseek.co.jp (新しく必読コーナーを設定しました)
47000アクセスを超えました。
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「CNNで世界を追う」 173号  5441部(5サイト)
日本の政府広報=マスコミ(戦時下だからもうダメ)は勿論、CNNにも絶望しま
したのでZnet掲載のテッサ・モーリス=スズキ氏の文章を訳しました。北朝鮮
への在日朝鮮人帰国(事業)での日本(政府)の隠蔽された役割(2)の続き
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=349862
★(7)くらいまで続くか中断して他の英文を使うかもしれません。
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Japan's Hidden Role In The 'Return' Of Zainichi Koreans To North Korea  
http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=17&ItemID=7194
北朝鮮への在日朝鮮人帰国(事業)での日本(政府)の隠蔽された役割(3)

by Tessa Morris-Suzuki  February 07, 2005 
テッサ・モーリス=スズキ 2005年2月7日

Welfare Cuts and Repatriation(福祉削減と帰還)

The correspondence shows that at that time the Japanese government 
and Red Cross officials were already thinking in terms of the 
possibility of a repatriation of at least 60,000 Zainichi Koreans. 

井上益太郎の書簡は当時日本政府と赤十字当局がすでに少なくとも6万人の在日
韓国・朝鮮人の帰還の可能性について考えていたことを示します。

The motives behind the official enthusiasm for repatriation are clearly 
revealed by Inoue Masutaro, who described Koreans in Japan as being 
"very violent,"[6] "in dark ignorance,"[7] and operating as a "Fifth 
Column" in Japanese society. [8] "Japan," he wrote bluntly, "has no 
experience hitherto of being embarrassed by the question of [a] 
minority and lacks knowledge how to handle it."[9] 

帰還に対する当局の熱心さの裏にある動機は、井上益太郎によってはっきり示
されています。井上は在日韓国・朝鮮人を「とても暴力的」[6]「無知蒙昧」[7]
そして、日本社会でかく乱要因として作用すると描きました。[8] 井上はぶっき
らぼうに「日本はこれまでマイノリティーの問題で手を焼いたことはなく、マイ
ノリティーに対処する知識を欠いている」と書きました。[9] 

Fifth Column(第5列、内部かく乱団体、ヘミングウェイの『第五列』) 
bluntly(ぶっきらぼうに、露骨に)
hitherto(今まで、これまで)

[6] Inoue to Boissier, 11 January 1956, ICRC Archives, B AG 232 105-002.

[7] "Fundamental Principles on the Solution of Question of North Koreans 
in Japan," confidential essay by Masutaro Inoue, appended to letter from 
Inoue to Boissier, 18 January 1956, ICRC Archives, B AG 232 105-002.

[8] Inoue Masutaro, "Recognition of Korea: An Essay from the Standpoint 
of Geneva Conventions," in ICRC Archives, B AG 232 105-006, Probleme du 
rapatriement des Coreens du Japon, dossier VIII : annee 1958, 13.11.1957
-15.12.1958.

[9] "Fundamental Principles" op. cit., p. 1.

The authorities were also evidently eager to find a way of reducing 
Livelihood Protection payments to Koreans. In a conversation with a 
visiting ICRC official in May 1956, Inoue is reported as explaining 
that the Japanese government wanted to "rid itself of several tens of 
thousands of Koreans who are indigent and vaguely communist, thus at a 
stroke resolving security problems and budgetary problems (because of 
the sums of money currently being dispensed to impoverished Koreans)."
[10] 

当局も明らかに在日韓国・朝鮮人への生活保護支給を削減する方法をしきりに
見つけようとしていました。1956年5月訪問していた赤十字国際委員会(ICRC)
との会話で、井上は、日本政府の望みとして次の説明を報告しています。「
窮乏しコミュニストかもしれない数万の在日・韓国朝鮮人を厄介払いしたい、
そうすれば、治安問題と予算問題を一挙に解決できる(窮乏した在日韓国・朝
鮮人に多額の金が現在支払われているため)」。(という日本政府の望みです)
[10] 

[10] Michel to ICRC, 23 May 1956, ICRC Archives, B AG 232 105-002.

indigent(窮乏した)
at a stroke(一挙に)

In this context it is worth noting that this was not the first move 
to rid the country of Korean residents regarded by the authorities as 
"Communists" or "subversives."  In 1950, soon after the outbreak of 
the Korean War, the Japanese government had drawn up a Deportation 
Ordinance for this purpose, but had been dissuaded by the US 
occupation authorities from putting into effect.[11] 

この文脈で、在日韓国・朝鮮人を当局が「コミュニスト」「反乱分子」と見な
し、日本から取り除こう(追っ払おう)とした最初の動きでなかったことは、
注目するに値します。1950年、朝鮮戦争勃発直後、日本政府はこの目的のため
国外追放令を作成していましたが、米国占領当局に発効しないよう説得され思
いとどまりました。[11] 

ordinance(条例、法令)

[11] A senior official of the Japanese Attorney General's office is 
quoted as noting that Prime Minister Yoshida was particularly "anxious 
to hurry up the matter on deportation"; Memorandum for Colonel Napier, 
"Deportation of Korean [sic] Issue," 9 March 1951, held in GHQ/SCAP 
archives, box no. 2189, "Immigration, Feb. 1950-Mar 1952," held in 
National Diet Library, Tokyo, microfiche no. GS(B)-01602. See also 
untitled memo outlining GHQ/SCAP's views on deportation, initialed 
"MU," held in GHQ/SCAP archives, box no. 2189, "Immigration, Feb. 
1950-Mar 1952," held in National Diet Library, Tokyo, microfiche no. 
GS(B)-01603; Jiji Press, "Communist Koreans May be Ordered Deported," 
evening bulletin 24 December 1950, English translation held in GHQ/SCAP 
archives, box no. 2189, "Immigration, Feb. 1950-Mar 1952," held in 
National Diet Library, Tokyo, microfiche no. GS(B)-01603

Most significantly, the newly released documents provide evidence 
which suggests that in the second half of the 1950s the Japanese 
government actively sought to persuade Zainichi Koreans to choose 
repatriation to North Korea over the option of remaining in Japan. 

最も重要なことは、新公開文書が、1950年代後半、日本政府が日本に残る選択
よりも、在日韓国・朝鮮人が北朝鮮への帰還を選択するよう積極的に働きかけ
ていたことを示す証拠を提供していることです。

In his conversation with the ICRC official in 1956, Inoue is reported 
going on to say that the government had "decided to undertake 
repatriation, if necessary by provoking individual demands to go to the
North."[12] 

1956年の赤十字国際委員会(ICRC)当局との会話で、井上は更に続けて日本政
府が「必要なら北朝鮮へ行く個人の需要を刺激してでも、帰還を引き受けると
決めました」と報告しています。

[12] Michel to ICRC op. cit.

Precisely how the government intended to "provoke individual demands" 
is not clear. It should be noted, though, that precisely when this 
conversation was taking place, the Ministry of Health and Welfare was 
conducting a campaign to slash the very limited welfare benefits 
available to Koreans in Japan. 

正確には、日本政府がどうやって「個人の需要を刺激」しようとしていたのか、
はっきりしません。しかし、この会話が行われている正にその時、厚生省が在
日韓国・朝鮮人が利用可能な非常に限られた福祉給付を削減するキャンペーン
を実行していたことは注目されるべきです。

Some 60,000 Zainichi Koreans had their welfare payments reduced or 
cancelled: a move which undoubtedly made the prospect of life in North 
Korea look more attractive than it would otherwise have seemed.[13]

6万余の在日韓国・朝鮮人は福祉受給を減らされるか、取り消されてしまいまし
た。(窮乏の中、福祉を削られたため在日韓国・朝鮮人にとって)北朝鮮の生活
を展望した帰還が、他よりも間違いなく魅力的に見えたでしょう。

[13] See for example Nihon Keizai Shimbun, 24 May 1956; Tokyo Shimbun, 
24 May 1956, translations of articles in ICRC Archives, B AG 323 105-
004, Probleme du rapatriement des Coreens du Japon, dossier III : 
rapatriement de 48 Coreens en Coree-du-Nord , 18.5.1956-03.12.1957.

(続く)

http://www.zmag.org/content/showarticle.cfm?SectionID=17&ItemID=7194

テッサ・モーリス=スズキ氏の『批判的想像力のために―グローバル化時代の日
本』http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/458270235X/
を図書館で借りたのですが、この本でインタビュアーがテッサ氏の『Re-Inventing 
Japan: Time, Space, Nation 』が北米、研究室でテキストとして多数使われなが
http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/076560082X/
ら日本で知られていないことに対して、テッサ氏は日本の海外からの批判的研究
は無視される傾向にあると答えた上で、著名な日本研究者は、英語圏に絞るとハ
ーバート・ノーマン氏、現存する中ではハリー・ハルトゥーニアン氏と酒井直樹
氏と言っています。しかも、日本文化を研究する日本の人で、ハルトゥーニアン
氏の名前すら知らない人もいるそうです。Harry D. Harootunianの新著は、『
The Empire's New Clothes : Paradigm Lost, and Regained』ですが、確かに講
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0972819673/qid=1109192886/
談社の『日本の歴史』の共同執筆以外日本語訳は確かに出版されていません。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062689251/
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自公広報戦犯NHKラジオが黙殺するイラク自衛隊訴訟関連の動きが激しくな
ってきました(村上龍と村がるものどもは当然「あえて」黙殺しますが)。
http://www.melonpan.net/letter/backnumber.php?back_rid=349862

「自衛隊イラク派遣に反対する訴訟 〜 関西」
http://www.mag2.com/m/0000099632.htm
http://www15.ocn.ne.jp/~j-stop/MyPage/menu0.html

<イラク人も「自衛隊来るな」=派遣差し止め求め4次提訴−大阪地裁

 自衛隊のイラク派遣をめぐる訴訟で、新たにバグダッド在住のイラク人2人
を含む208人が15日、国を相手取り派遣の差し止めなどを求めて大阪地裁に
提訴した。一連の訴訟の4次分で、原告数は計1045人となった。 

(時事通信) - 2月15日19時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050215-00000718-jij-soci >
の続報がでました。
───────────────────────────────────
<「「隣人が米軍に殺された」 イラク人原告が訴え」

作家小田実さんらが自衛隊のイラク派遣差し止めと違憲確認などを国に求めて
いる訴訟の口頭弁論が24日、大阪地裁(吉川慎一裁判長)であり、原告のイ
ラク人ジャーナリスト、ハッサン・アボットさん(38)が本人尋問で、テロ
が続く現地の状況などを訴えた。
 ハッサンさんは原告側代理人の弁護士にイラク各地で目にした出来事などを
聞かれ「自宅近くの住民が1カ月前、米軍のチェックポイントに気付かず通過
しようとして射殺された」と述べた。

(共同通信) - 2月24日12時23分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050224-00000088-kyodo-soci >

「自衛隊イラク派遣に反対する訴訟 〜 関西」
http://www15.ocn.ne.jp/~j-stop/MyPage/menu0.html
───────────────────────────────────
京都も3月22日に京都地裁に提訴予定だそうです。
───────────────────────────────────
<「自衛隊、イラクから撤退を 京でも民事訴訟の動き」

 自衛隊のイラク撤退などを国に求め、民事訴訟を起こす動きが京都でも広が
っている。京都弁護士会の50人が18日に「やめて!イラク派兵」京都訴訟弁
護団を結成。原告を募集しており、現在までに143人の市民が原告団への加入
を希望している。3月4日に京都市で原告団結成集会を開き、22日に京都地裁
への提訴を予定している。
 自衛隊撤退のほか、今後の自衛隊派遣の差し止めや原告1人につき1万円の慰
謝料を求める訴訟で、同種の訴訟が東京や大阪など九地裁で係争中だ。京都では
弁護士や市民を中心に原告を公募する形で裁判の準備を進めている。
 弁護団長には京都弁護士会有事法制問題対策本部の出口治男本部長代行が決ま
った。弁護団の小笠原伸児事務局長は「京都はこれまで憲法九条にかかわる問題
は市民運動が中心だったが、イラク派兵をめぐる昨今の情勢を見ると、裁判に問
うことが必要だと考えた。多くの市民に参加してもらいたい」と話す。
 原告団結成集会は中京区のハートピア京都で午後6時半から開かれる。原告団
やサポーター加入の問い合わせは弁護団事務局の京都法律事務所
Tel:075(256)1881。

(京都新聞) - 2月23日23時27分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050223-00000067-kyt-l26 >

★─知らない振りはしたくない。声を挙げたい。─あなたも「やめて!イラク
派兵」京都訴訟の原告・サポーターになりませんか?
http://www.k-fusyoku.jp/news/saporter.htm 
───────────────────────────────────
更に昨年から提訴している仙台は、地方自治法242条の住民訴訟の「客観訴訟」
をイラク自衛隊訴訟関連では初めて使っています(★憲法の教科書的には、客
観訴訟の合憲性に多分載っています)。
───────────────────────────────────
<「自衛隊イラク派遣:壮行会に公費「違法」−−返還求め住民訴訟へ/宮城」

 ◇石巻市長ら相手取り

 自衛隊のイラク派遣差し止めを求め仙台地裁で係争中の原告グループが28
日、派遣隊員の壮行会に公費を支出したのは違法だとし、支出した石巻市長ら
を相手取り公費返還を求める訴訟を仙台地裁に起こす。

 原告弁護団によると、イラク派遣を巡る住民訴訟の提訴は全国で初めてという。

 イラク派遣差し止め訴訟は全国で相次ぎ、原告側は「米英軍に加担したこと
でテロ発生の危険が高まり、平和的生存権が脅かされた」などと訴えている。
これに対し、国は「平和的生存権は具体的権利ではなく、提訴そのものが不適
法」と事実認否を避けており、仙台地裁で22日あった第1回口頭弁論でも、
国は「自衛隊のイラク派遣は原告らの具体的権利義務に何ら影響を与えず、訴
えは不適法」と訴えの却下を求める答弁書を提出した。

 弁護団はこうした流れを見越し、昨年、「違法なイラク派遣を壮行する会へ
の公費支出は不当だ」と石巻市など1市4町の監査委員に住民監査を請求。こ
れまでに棄却された石巻市、矢本町、河北町の首長か助役を相手に公費返還を
求める訴訟を起こすことになった。派遣差し止め訴訟で訴えが却下されても、
住民訴訟で公費支出の不当性が認められれば、結果としてイラク派遣の違法性
も認めたことになるとの論理構成だ。【山寺香】

毎日新聞 2005年2月24日

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/
20050224ddlk04040335000c.html >
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その他
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斎藤貴男さんのポケットから「周囲への同調」の行き着く先は 
http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no=7657
細谷千博著『シベリア出兵の史的研究 』
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6001370/top.html
井上俊夫著『初めて人を殺す』 
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/6031050/top.html
河合幹雄著『安全神話崩壊のパラドックス』 
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0220230/top.html
『電通の正体』 マスコミ最大のタブー
http://www.kinyobi.co.jp/MiscPages/syuppan#dentsu
『週刊金曜日』メールニュース
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