文学

本格派小説家のエッセー

「第三章へ」「コザが燃えた夜」「桐の小箱」を上梓した小説家が  出版前に送る珠玉のエッセー。

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小説家のエッセー

2002/12/22

      減っていく年賀状

 年賀状を書く時節になった。
 今年に届いた賀状や葉書を読み直しつつ書く。
 ここ数年、「喪中につき:::」が多くなっている
 のに気ずき、ペンを止める。
 毎年欠かさずよこしてくれていた人からの賀状がない。
〈あまりにも早く死んでしまわれたんだなあ、先輩)
〈亡くなられたんだ、あの方) 
 今年こそ! と、投稿した短編が、一次審査通過のみ
 とのこと。しばらく、書けないだろう。

 四十七士のうちのひとり、大高源吾が、「笹や笹ぁ」
 との売り声で雪の中を歩いていたとき、宝井基角に
 「脇屋新兵衛殿、いや、大高子葉さんではありませんか」
 と呼び止められ、「年の瀬や 水の流れと 人の身は」
 と問われた際、「明日待たるる 宝船かな」と、即座に
 答えたという。
  いい話だ。
  書かなければ。

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創刊日:2001-09-20  
最終発行日:  
発行周期:随時。  
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