国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<黄之峰(雨傘運動の指導者)立候補拒否

2019/10/29

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月30日(水曜日)
         通巻第6256号  <前日発行>
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 「キミには区議選に立候補する資格はありません」 
  黄之峰(雨傘運動の指導者)、香港選管が立候補受付を拒否
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 香港の立法府は、建前上自由選挙だが、システムが巧妙な仕組みになっていて民主諸党派の議席枠が少数派に制限されており、しかも行政長官は「香港基本法」によって、中国政府の承認が必要である。だから林鄭月峨長官が「習近平の操り人間」と言われる。

 しかし香港の区議選はそうした議席枠の制限が微少であり、誰でも立候補可能だ。
しかし地区の民生委員のような役割でしかなく、これまで香港の区議会選挙など新聞ダネにさえならなかった。
 定数479議席。この内27議席が特定枠で残り452議席は、18の選挙区に割り振られている。現在立候補者は1104名と、嘗てない関心の高さ、そして異常な盛り上げを見せている。

 理由ははっきりしている。六月以来の民主派デモで、香港の若者達が政治に目覚め、中国からの離脱、ビッグブラザーの習近平の強権独裁を打倒するには、まず手短かの香港区議会選挙で、親中派議員を落選させることだ。

 そして区議会レベルというのに世界のメディアが焦点を当てたのも、黄之峰が立候補すると言い出したからだ。黄は五年前の雨傘革命の指導者であり、今回の香港大乱の民主諸団体の指導者とは言えないが、國際的知名度を活かして、台湾、ドイツ、米国を回り、そのスポークスマン役をみごとに果たしたばかりか、ワシントンの連邦議会で証言台に起ち、「香港人権民主法案」の速やかな議決を促した。

 米国連邦議会は上下両院ともに全会一致で当該法を通過させ、成立させたのも、黄之峰の活躍に負うところが大きい。

 10月28日、黄之峰は選挙管理委員会に立候補届を出した。
案の定、「キミには立候補する資格がありません」と言われ拒否された。彼ただひとり、立候補が認められなかったのだ。

 予め想定されていたシナリオだから落胆の風情も見せずに黄は記者会見に応じて、「台湾の新党『時代力量』に支援を要請したい」と述べた。
いきなり台湾のミニ政党に何を期待するのかと言えば、立法員(国会議員)の一角に香港の民主派の若手を押し出したいために、台湾の先輩らの指導を仰ぎたいというわけだ。

 前回の台湾総選挙は定数113を争って、国民党が惨敗(議席35)、民進党が圧勝し(68)単独過半だった。この中で出来たばかりの政党「時代力量」がいきなりの五議席(小選挙区で3,比例区で2)を獲得し、ベテラン宋楚諭の「親民党」の3議席をいきなり上回ったのだ。
 時代力量は雨傘革命の先駆となった台湾の「ひまわり学生運動」を母体として誕生した。

 同党の徐永明議員は「東京五輪に『台湾』の国名で参加したい」と述べるなど独立色の強い主唱からも、来年1月11日の選挙で議席を伸ばすと予想されている。

    (註 黄之峰の「峰」は金扁。林鄭月峨の「峨」は女扁。宋楚諭の「諭」は王扁)
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  読者の声 どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS  
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(読者の声1)貴誌前号でトルコのエルドアン大統領の野心はオスマントルコ帝国の再現ではないかと書かれていますが、本日発売の『NEWSWEEK 日本語版』(11月5日号)は、まるで「思慮も展望もない」などとボロクソの批判ですね。
 どちらが正しいかという視点ではなく、発想の基本が異なると思いますが、なぜ米紙はエルドアンにこうも辛口なのでしょうか? 
トルコは中東きっての親日国家であり、先週の天皇陛下即位式にエルドアン大統領は激務を縫って皇居に馳せ参じました。
   (HG生茨城)


(宮崎正弘のコメント)誰にでも同じで、リベラルなメディアはナショナリストが嫌いなのです。嘗てプーチン、エルドアン、安部、モディの四人を並べて『世界の四悪』と批判していました。ところが、モディが当選するや、米国は禁止してきたヴィザ問題を棚にあげ、モディ訪米を歓迎した。スーチーをあれほど誉めあげながら、ロヒンギャ問題が浮上すると、ノーベル賞を返せとわめくのも、彼らです。心底、エルドアンのような民族主義的政治家は嫌いなのでしょう。
 なにしろ欧州に澎湃と起きているナショナリズムの政党を『極右』と言ってのける感覚ですから。
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  • 名無しさん2019/10/29

    (宮崎正弘のコメント)誰にでも同じで、リベラルなメディアはナショナリストが嫌いなのです。嘗てプーチン、エルドアン、安部、モディの四人を並べて『世界の四悪』と批判していました。ところが、モディが当選するや、米国は禁止してきたヴィザ問題を棚にあげ、モディ訪米を歓迎した。スーチーをあれほど誉めあげながら、ロヒンギャ問題が浮上すると、ノーベル賞を返せとわめくのも、彼らです。心底、エルドアンのような民族主義的政治家は嫌いなのでしょう。

     なにしろ欧州に澎湃と起きているナショナリズムの政党を『極右』と言ってのける感覚ですから。←宮崎先生、情報ありがとうございます。