国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <]香港大乱」、これからどうなるのか

2019/10/02

宮崎正弘の香港報告は下記サイト
https://www.youtube.com/watch?v=jqMK44vN7OQ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)10月2日(水曜日)弐
         通算第6213号 
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「香港大乱」、これからどうなるのか
  警官隊、実弾を六発発射。二人が危篤状態に
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 10月1日の国慶節、北京では軍事パレード、政治局常務委員のトップセブンを率いて雛壇の習近平はご満悦の様子だった。
江沢民はよたよたと両脇を抱きかかえながらも登壇し、胡錦涛もめっきり白髪。朱容基・元首相の出席は確認できなかった。
 前日の烈士献花祭典でも、同じトップセブンが先陣を切ったが、その後にのろのろと足取り怪しき人物。誰かと思えば王岐山国家副主席だった。

 天安門広場は招待客だけが集合、長安街のビルはシャッター通り、学校は休校。つまり国民を排除して、こそこそと演出効果だけが狙いの式典だった。
建軍パレードには最新鋭武器を並べ立て、「栄光の中国軍はアメリカと並んだ」などと虚勢を張った。

 香港では「全民黒衣日」と銘打たれ、国慶節を「恥」と定義した民主派は祝賀ムードではなく、「共産党よ地獄へ落ちろ」の掛け声をあげた。朝から数万人のデモ隊は中国国旗「五星紅旗」をあちこちで燃やし、国慶節慶祝の大看板を剥がして道路に投げ捨て、これも燃やした。

 10月1日を「決戦」と位置づけてきた民主派は、地下鉄がとまった所為もあって、定例の銅鑼湾や金鐘ではなく、旺門を含めての随所で、それこそ北辺の屯門や全湾、ベットタウンの沙田など13ケ所に集結し、これまで被害のなかった地下鉄駅を破壊し、段ボールを集めて燃やし、国旗を踏みつけ、駆けつけた警官隊と激しく衝突した。
 
 全湾の駅前「大河道」での衝突では警官隊の一人が実弾を発砲した。18歳の高校生ツァン・チ=キン(音訳不明)君が撃たれて重体となった。実弾で始めて重傷者がでたのだ。ただちにマーガレット病院に担ぎ込まれたが手術ができずエリザベス病院で四時間の手術が施され、様態がようやく安定し、病院関係者「生命はとりとめた」と発表した。
 結局、10月1日だけで、66人(警官隊を含めると74人)が重軽傷を負い、180名が逮捕された。

 さて暴力を推奨する香港のメディアはないが、民主派の行為を「暴徒」を決めつけているのは中国共産党系の「東方日報」「文わい報」などで、民主派の味方である「リンゴ日報」は、警官の暴力を非難し続けている。


 ▲暴力を行き過ぎとする市民は過激派と距離を取り始めた

 しかし、政庁への度重なる襲撃、火焔瓶、警官隊との衝突を繰り返し、地下鉄の駅を破壊する行為はさすがに学生、若者らのやりかたは行き過ぎと、デモ参会者の多くも武闘派にはついて行けない。
 この時点での民主派の諸相と言えば、相変わらず統一組織がなく、各派がバラバラ、リーダーがいない。最大動員を誇る「民間陣戦」は、穏健派で、デモ禁止令が発令されれば、デモを中止する。法治を守る立場を堅持しているため、こうした穏健路線に飽き足りない人々が無許可集会に馳せ参じる。

 なにしろSNSで動員が可能な時代であるため、自然発生的にそれぞれが独自の呼びかけを行い、また時間的に集合場所が移動したりするが、ツィッターによる相互連絡で、蝗の大群のように人が集まる。

 夥しい傘は、市民に呼びかけると傘の収集場所にはどっと傘が投げ入れられるという、自然発生的な支援体制や、救護班の確約も目立つ。
催涙弾が発射されれば消火隊、看護斑が出動し、付近ではマスクなどが配布される。変わっているのは紛れ込んだ警官のスパイの妨害電波や盗聴を防ぐために器具の設置を呼びかけるビラも。

 共通しているのは五本指を掲げ、「五大訴求、一欠不可」。学生らは「時代革命」、「光復香港」を叫ぶが、多くの一般学生、市民は武闘になると現場を離れ、遠巻きに見物することになる。
 
そのうえ警官とデモ隊の間に無数のカメラが流れ込むので、一種の防御壁にもなる。ただし香港市民の九割近くは依然、民主派の行動を支持している。

 この時点で、香港市民が四分裂状態にあることも鮮明になった。
 一、香港独立を求める思想過激派(陳浩天ら「香港独立党など)
 二、完全自治の達成(黄之峰、周庭、ダニー・ホーら)
 三、穏健派、もしくは日和見主義(殆どの一般が区営と市民)
 四、香港脱出組も急増(これまでの英豪加米などが移民枠を規制したため、昨今はマレーシアを筆頭に台湾、くわえて、アイスランド、ポルトガルなど欧州の抜け道。さらにはバヌアツ、フィジーなどへも移住する)。

 国慶節がおわり人民解放軍の香港駐屯はいつのまにか、一万二千品に膨れあがっていた。
しかしながら軍事介入は想定しにくい状態にあることも確かだ。

 この間に、米国連邦議会は「台湾防衛」を鮮明にした「台北法」を可決し、「香港人権民主法」の可決へ向けての審議に入った。
ビジネス界が神経を尖らせるのは香港経済が未曽有の落ち込みを示し、株安、不動産暴落が始まったことだ。金融都市機能に不安感が拡がっており、加えて観光業界は悲鳴を揚げている。 

香港大乱、収拾の気配はまだない。

 (註 全湾の「全」には「草冠」)
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1963回】             
 ―「由來支那國民は經濟的、然り利?的觀念が強い」――片山(3)
片山潜「支那旅行雜感」(大正14年)

           △
  日本の紡績業は行き詰まりを打開するために、「原料と勞働力が低廉で而かも綿産物の需要は無限であると云つてもよい」中国に進出している。
「外來資本家が支那勞働者を搾取する目的は最低賃金が主眼である」。この点は、毛沢東が産み出した「貧困大陸」が対外開放に依って「世界の工場」へと変質した経緯を思い起こさせる。

  「支那の勞働運動は日本に比べて堅實な所がある、團結力の點に於ては慥かに支那勞働者の方が日本の勞働者よりも強い。裏切り者、スキヤブなどを出すことは少ない」から、「同情罷工は年中行事であるとも云へる程盛んであ」り、「官憲は必ずしも雇主工場の味方ではな」く、「支那の勞働運動は既に業に政事を加味して居る」。「支那今日の共産主義者等は日本の所謂共産黨主義の首領とは大いに赴きを異にする所があつて彼等勞働者及農民(廣東の)が堅固なる背景を成す」。
これでは「日本の所謂共産黨主義の首領」はゴ立腹だろう。

 「由來支那國民は經濟的、然り利?的觀念が強い、否な寧ろ之を國民性とも云ひ得る程、利?には、個人の利?には機敏である」。だから「團體行動に出で、罷工を斷行して其目的を達する。彼等は利?を通じて終に階級意識を發見し此處に階級鬪爭を敢てするに至るのである」。また「支那勞働者は比較的團結心に富んで居る」から、「首領の命令によく服從する」。そこで「演説やら散らしで煽動することの容易な人民である」。

 また「支那の勞働者は一般人民は殊に然りであるが官尊民卑の感情が些少もない。殊に官憲を恐怖すると云ふ觀念は更に無い。之は長い間、外國人種なる滿洲朝廷に支配された結果かも知れない」。

 ここまで労働運動が発達しているにもかかわらず、国内の混乱は止まない。やはり「今日支那の難問題は無論軍閥の跋扈?暴」だが、「軍閥の跋扈は外國の支持がなかつたならば殆ど勢力を成さない」。
外国の支持を背景にする「支那政治家や軍閥首領の腐敗」は「今日に始まつたことではな」く、「金の爲めには何うともなる」。「僕は支那に來てツクヅク感じたことは、支那今日の急務は軍閥打破にある、關税の改正、治外法權の撤廢にある。幣制の改革も亦必要であらうし然れども是等は何れも容易な業ではない」。

 アレもダメ、コレも困難。「現下の借款を整理して更に大仕掛の大借款を爲して以て支那を統一して救濟」する以外、現実的救済方法はみつかりそうにない。だが「支那に於ける列強も支那を全然其勢力下に奴從せしめて何時迄も搾取せんとする考へである」から、「彼等は支那人民の勃興を恐怖して居る。強大な支那中央政府の起こることを望まない」。

  そこで片山は「非常手段に出づるにあるのみ」と「建策」する。「非常手段を以つて支那の經濟的及政治的獨立を計るには革命に依るの外はない」。そして「此革命は支那の小資本家と勞働者と農民と結合して軍閥を打破して此處に自由政治を布くのである」。

 「若しも此際彼等列強が頑迷不靈にして支那四億の民意に背き搾取をつゞけんとするならば、支那は結局勞働露西亞に做ふの外なからん、而て其北隣の勞農共和國は喜んで支那を扶くべし」。「經濟的地位は進歩しつゝあ」り、「輸出入は増加しつゝあ」り、「?育は國民間に盛んになりつゝある」。「彼等勃興の勢ひは揚子江の流れを堰き止むる能はざるが如く非常の勢を以て進みつゝある」。「是れ僕が支那に來て感じたるありのまゝの所感である」。

 だが「上海の五・三〇事件をへき頭とする中國民族解放運動の嵐は夏ごろから反動をよびおこした」。「市内は戒嚴令が布かれ」、「勞働者のストライキはなお十月までつずいたが、その後はもはや繼續する力を失つた」(徳田)のだから、片山の「所感」は現実に裏切られたことになる。それにしても片山のノー・テンキ振りも、やはり相当なもの。
 
NHK人気番組の「チコちゃんに叱られる」に倣うなら、おい片山、つまんねえヤツだな〜ッ。
《QED》
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【知道中国 1964回】            
――「臺灣の事、思ひ來れば、感慨無量・・・」――田川(1)
  田川大吉郎『臺灣訪問の記』(白揚社 大正14年)

       △
 田川大吉郎(明治2=1869年〜昭和22=1947年)は長崎の産。明治22(1889)に東京専門学校卒業後、新聞記者に。『郵便報知』『都新聞』から東京市助役へ。
その後、司法省参事官を経て政界進出を果たす。1934(昭和9年)、それまで廃娼運動を展開していた廃娼連盟は、1934(昭和9)年に内務省が示した公娼廃止の動き呼応し新たに国民純潔同盟として発足する。同同盟は精神的・倫理的要素の強い国民純潔運動を推し進め、戦時体制下の総動員運動の一環に組み込まれ、廃娼運動を越えて純潔報国運動へと転化した。田川は同同盟で理事長を務めている。

  「日本が、立憲政治の國であることは、日本の國家、國民の誇りである、日本の國民は、常住に、この政治の精神、目的の普及、徹底を圖らなければなりません」と、格調高く「序」は始まる。

 「新に日本に加へられた島」の台湾、「新たに日本に添へられた半島」の朝鮮――両地の「同胞」は「この類の政治の支配を喜ばず、或はこれを忌み嫌ふ傾向がある」。だが「從來の日本國民、即ち内地の同胞は、この類の政治の効用、利?を説明して、臺灣島民、朝鮮半島民の理解を求め、得心を促すことに、骨を折るべき」だ。それこそが「立憲國民としての、日本國民の名譽であり、面目にも叶ひ、誇りと、特權とを完ふする所以の道」であるはずだ。

 だが現状を仔細に観察すると、「これに正反對をして居るから、誠に不思議です」。
 これまで朝鮮や台湾に対しては「内鮮一致」「一視同仁」の精神で臨んでいたと理解していたが、この田川の主張に依れば、どうもそうではないらしい。ともかくも田川の論旨を追ってみたい。

 「朝鮮の同胞は、參政權を要求してゐます」。「臺灣の島民は、臺灣の議會を要求してゐます」。「然るの臺灣に在らるゝ内地の同胞は、この要求に贊成せられず、寧ろ、陰に、陽に、これを妨害し、これを阻止せんとして居られます」。立憲政治を誇る「内地同胞諸君が、これを希はないということは、何たる矛盾、何たる油斷、何たる不注意。何たる不親切、何たる不理解の事でありませう」。ここに「日本の議會政治の振はない所以であると、沁々、悲しく、情けなく、感じました」というのだ。

  かくて田川は台湾在住の「内地人諸君」に向かって、「實に臺灣島民に取り、必死の問題である」ところの議会開設問題に対する「諸君の不注意、無頓着を責めざるを得ませんでした」と悲憤慷慨するばかりか、一歩進めて「臺灣の同胞に對する陳謝」の意を表す。

 ここで田川はアメリカ在住の日本人に話頭を転じ、「我が同胞の片割れが、太平洋の彼方、米國の一隅に、差別の待遇を與へられて居るのを、不當、非理、不人情だと、烈しく論難」しながら、台湾の人々に対しては「差別の待遇を與へ」たままだ。「臺灣に在られる内地同胞の」、「臺灣人に對せらる、態度は」、「私の目には、所謂差別的待遇」と映ってしまう。

  このようなダブルスタンダードを不問に付したままで、「日本は世界に對して何と言ひます、米國に對して何と言ひます」。在米日本人を差別する「彼等が惡いのなら、我等も惡い」。田川は、「この重要な問題が、臺灣に在る、朝鮮にも在る、臺灣に在らるゝ内地の同胞は、これを考へて下さらねばなりません」と。

  「序」は「大正十四年三月三十日、普通選擧法、漸く成立したとの新聞記事を讀みつつ」と結ばれる。

 これから本文を読み進むが、「臺灣の諸子から、いろいろ不愉快な話を聞かされ、堪へ難い恥辱と苦痛を感じた」と、最初から「物騒」な調子だけに、興味津々である。
《QED》
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読者の声  どくしゃのこえ  READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1)詐欺映画「主戦場」を糾弾する!大集会のお知らせ
保守系論者8人に、学問研究を装って取材し、「慰安婦=性奴隷」説に立ったプロパガンダ映画に仕上げたのが「主戦場」です。
このような詐欺的行為により、慰安婦=強制連行、性奴隷説を復活させようというたくらみに断固反撃する大集会が下記の通り計画されています。一人でも多くの皆さんのご参加をお願いする次第です。
           記
とき   10月25日(金) 17:30〜 17:00開場
ところ  憲政記念館 講堂 
開会の挨拶:加瀬 英明 先生 (17:45〜18:00)
 基調講演: 藤岡信勝先生(18:00〜18:50)
 いもこじ討論会  司会:藤田裕行(二宮報徳連合代表)・原口美穂(手本は二宮金次郎の会会長)           (19:00〜19:50)
パネリスト:加瀬英明 「慰安婦の真実」国民運動代表
      藤岡信勝 新しい歴史教科書をつくる会副会長
山本優美子 なでしこアクション代表
藤木俊一 テキサス親父 日本事務局 事務局長
ケント・ギルバート 米加州弁護士(ビデオメッセージ)
トニー・マラーノ (テキサス親父、ビデオメッセージ)
参加費:1000円 予約不要 連絡先herofujita@yahoo.co.jp
                080−5543−0111 藤田
主催 ・二宮報徳連合・手本は二宮金次郎の会
後援 ・慰安婦の真実国民運動・アジア自由民主連帯協議会・新しい歴史教科書をつくる会・生き証人プロジェクト・英霊の名誉を守り顕彰する会・国際歴史論戦研究所・史実を世界に発信する会・「真実の種」を育てる会・そよ風・正しい歴史を育てる会、調布「史」の会・テキサス親父日本事務局・なでしこアクションほか
*チラシをご覧ください! http://www.sdh-fact.com/CL/1025.pdf



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(読者の声2)三島由紀夫研究会、つぎの「公開講座」は朝鮮問題研究家の松木國俊氏です。開催要領は下記の通りです。

日時  10月23日(水)18時半開会(18時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    JR/地下鉄「市ヶ谷」下車2分
講師  松木國俊氏(まつき くにとし、評論家・朝鮮問題研究家)
演題  「今日の日韓問題を考える」(仮題)
<講師略歴> 昭和25年生。熊本県出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒。商社勤務(ソウル駐在含む)を経て現在は会社経営。評論家・朝鮮問題研究家として論壇で活躍中。主な著書に『ほんとうは「日韓併合」が韓国を救った』、『韓国よ「敵」を誤るな』(いずれもワック)など多数。
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