国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<こんどはサモアだ。中国の軍港化を懸念する米豪の声をよそに

2019/08/10

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)8月10日(土曜日)
        通算第6167号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 こんどはサモアだ。中国の軍港化を懸念する米豪の声をよそに
   「カネを運んでくる中国は有り難い」(トゥイラエバ首相)
***************************************

 南太平洋の島嶼国家が次々に中国の「赤い魔手」、「紅色のカネ」に取り憑かれ、スリランカの二の舞。「借金の罠」に落ちようとしている。
エスパー米国防長官は、豪にも飛んでダーウィン基地を視察したおり、中国の南シナ海から南太平洋海域における中国軍の突出的プリセンスに深い懸念を表明してこう言った。「肉食獣の経済力」。

 サモアは人口僅か20万人、しかも古くからチャイナタウンがあって、人口の六分の一は中国人との混血の末裔である。第二次大戦中は、この島も米豪NZ連合軍の兵站拠点となり、サバイー島のマオタ、マサラ両地区には空港が造られた。ジャングルの深化を防ぐため、両空港跡地は最低限度の手入れがなされている。

 この7月にサモアで南太平洋諸国のスポーツの祭典「パシフィック・ゲーム」が開催された。ところが、このゲームのスタジアムを建設し寄付したのが中国だった。過去数年、「何の目的か知らないけれど、港湾、道路、橋梁など現場の看板が中国語になった」。現在、サモアの対外債務は410億円。このうちの40%が中国からの借入金である。

 首都アビアの港湾整備は日本の援助で粛々と進められた。コンテナターミナルが整備され、近くにはも第二の港湾建設が進んでいる。後者に深い関心を寄せているのが中国である。

 日本は豪、NZに続いてサモア援助では第三位。これまでの無償援助累積は330億円。技術協力に145億円。とくに小学校の建設に力点を注いできた。アビアはウボイ島にあり真南はNZ、西隣がフィジー。そして南島に拡がる諸島が「アメリカ領サモア」である。

それゆえ1997年まで「西サモア」と呼んでいた。
 中国が大々的な近代化工事を請け負っており、西側が「軍港化」の懸念をよそに、ドゥイラエバ首相は「軍事方面のはなしなどしたことがない」とメディアの取材に答えている。

   ◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(八月の小誌発行予定)夏休み中、小誌は、週二回ていどの発行となります。
8月23日から9月2日までは海外取材旅行のため休刊となります
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 読者の声  どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)上映会と講演の集い。「Behind the Cove 〜捕鯨問題の謎に迫る」のお知らせです。

とき    8月23日(金)18:30〜
ところ   文京シビックセンター26階スカイホール
参加料  1,000円(お一人様) 事前予約不要
問い合わせ先  03−3519−4366 email friendrich2016@yahoo.co.jp
講演    「鯨(げい)は国(にほん)を助く」 (30分)

      The Cove という日本人・日本の文化を侮辱する映画が、アカデミー賞を受賞しました。これに敢然と対抗する映画 Behind the Cove を自主制作したのが八木景子監督です。
 Behind the Cove は国際的にも高く評価され、ロンドン国際映画製作者祭では「長編ドキュメンタリー最優秀監督賞」を受賞しました。今年の4月22日Earth Day にはコロンビア大学のメインイベントとして上映されました。
 クジラと捕鯨に対する偏見解消に大きな貢献をしている映画です。
 日本は独特のクジラ文化を長い歴史で作り上げてきました。また、戦後は動物性蛋白の47%をクジラに依存していました。クジラは大恩人(?)です。
 この映画鑑賞と講演の集いを開催しますので、多くの皆様のご来場をお待ちしております。
(国民の映画上映会 鯨組)


  ♪
(読者の声2)宮崎先生の御著書、活動を拝察すると、そこには一個の「自由人」があります。なにか巨大な勢力に仕へることなく、阿ることなく、自らの志向を持ち、伴走者たちとの協力を惜しまず、ともすれば起きがちなその摩擦を回避しつつ倦怠無く個としての精神の軌跡を描く。大学の俸給すら得ず経費を他人に当てにせず自助努力で紡ぎだす。
まさしく自由思想家そのものですね。実はこれは稀有なことです。わたくしたちは良き先達を得ました。
 不一



  ♪
(読者の声3)貴誌先月でしたか、ベトナムの記事がありました。要するに米中貿易戦争の高関税を避けるため中国はベトナムでラベルの貼り替えを行い、「ベトナム製」として誤魔化して対米輸出をしている由ですが、アメリカはこの措置を傍観しているのですか。
   (HE生、埼玉県)


(宮崎正弘のコメント)アメリカは全てをお見通しで、船舶輸送は保険などの関係から、どのルートで、何がどこで積み替えられたかなど宇宙の偵察衛星が追跡しています。主たる観察は北朝鮮とイランへの不正輸出ですが。
 すでにベトナムからの鉄鋼輸入に対しては「ダンピング」として、400%の報復関税を適用しています。ハノイ、ダナン、ホーチミン経由の中国製品の誤魔化し状況も掌握していて、ベトナムに警告しており、『南華早報』に拠れば、ちかく所謂「ベトナム製品」にも関税を適用する動きがでています。
全てに適用となると日本企業とてベトナム工場で作っている電器、繊維、雑貨など影響がでるでしょう。
     ◎◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
   ■宮崎正弘の最新刊  ■宮崎正弘の最新刊■
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
九月一日発売決定 ☆予約募集中! リベラルな歴史学界へ斬り込む
  ♪♪
宮崎正弘の新作(アマゾン「古代史」。ベストセラー第一位)
『神武天皇以前  ――縄文中期に天皇制の原型が誕生した』(育鵬社、1620円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
https://www.amazon.co.jp//dp/459408270X/ref=sr_1_7?keywords=%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87&qid=1565310214&s=gateway&sr=8-7

 大嘗祭を迎える令和日本。日本人の精神のふるさとは縄文にある。芸術の域に達した土偶文化が花開き、世界に誇る天皇制の原型をかたちづくった縄文時代とは?
日本文化のルーツを探る旅から見えてくる民族の精神とは。考古学の最新の知見を踏まえて古代日本の実相に迫る雄大な歴史ロマン
<目次> 
プロローグ 縄文土偶の芸術性 
第一章  神武天皇はもちろん実在した
第二章  邪馬台国と卑弥呼
第三章  『古事記』とて「近代の書物」だ
第四章  世界文明のなかの「縄文」
第五章  日本人の精神構造と道徳は縄文時代に確立されていた
エピローグ 大和言葉は縄文語が源流

 ○縄文人は何時どこから日本にやって来たか
○『古事記』の前に聖徳太子によって『天皇記』、『国記』の編纂がなされていた
○大和朝廷にとって女王国の併呑など、取るに足らない事案だった
○『古事記』、『日本書紀』が作り話、政治文書だと言い張っていた人々はいま
○縄文という独自の文明が日本にあったと世界の知の巨人は言い出している
○人類最古のロゼッタストーン、成文法「ハンムラビ法典」。そしてインカ文明と縄文
○飛鳥の石舞台、秋田ストーンサークルは世界の巨石文化、英ストーンヘンジに酷似
https://www.amazon.co.jp//dp/459408270X/ref=sr_1_7?keywords=%E7%A5%9E%E6%AD%A6%E5%A4%A9%E7%9A%87&qid=1565310214&s=gateway&sr=8-7
 ◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(八月の発行予定です)夏休み中、小誌は、週二回ていどの発行となります。
8月23日から9月2日までは海外取材旅行のため休刊となります
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆
 ☆宮崎正弘の最新刊   ☆宮崎正弘の最新刊
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
絶賛発売中! 
宮崎正弘 vs 石平 激辛対談(ワック、定価994円) 
『こんなに借金大国・中国   習近平は自滅へ!』(WAC)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 ――瀕死のドラゴン、最後の悪あがき
 https://www.amazon.co.jp/dp/4898318002/
 ――「一帯一路」は破産、中国のGDPの10倍が負債、ファーウエイ壊滅
 ――トランプは本気で中国5Gを排除、撃滅する覚悟だ
 ――ヒトラーのユダヤ虐殺に匹敵する習近平のウィグル虐待 
 ――日本は中国経済の破綻に備えよ、大暴落は秒読み段階にきた
   ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■宮崎正弘の新刊  ■宮崎正弘の新刊  ■宮崎正弘の新刊 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
   ♪
宮崎正弘の新刊! 絶賛発売中!
『世界から追い出され壊れ始めた中国』(徳間書店、1404円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
https://www.amazon.co.jp/dp/4198649200/
 ――中国の大破局、金融恐慌が迫る!
――米国がスパイ機関と認定したファーウェイ排除だけではない。米中貿易戦争の次は中国発の金融危機だ。中国のカネをあてにしてきたアジア、アフリカ、南米の国々も、一帯一路が「借金の罠」であると気がついた。
 ――南太平洋の島嶼国家への攻勢の現実と、それを警戒する各国の様子など、日本のマスメディアではほとんど触れられない実態を解説。


   ♪♪
宮崎正弘『余命半年の中国・韓国経済』(ビジネス社。定価1512円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
   https://www.amazon.co.jp/dp/4828420924/
 ――中国市場から制御不能の金融危機が始まる。天文学的債務が爆発寸前だ 
 ――ファーウェイ排除は次世代技術覇権競争が本質にある

  ♪♪
宮崎正弘『明智光秀 五百年の孤独』(徳間書店 定価1620円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 ――「五百年の孤独」に耐えて、歴史の真実が明らかになった
 明智光秀評価の間違いを糺し、従来の「本能寺の変」解釈を根底的にひっくり返す!
 ――謎は愛宕神社、あの「愛宕百韻」の発句が「ときはいま天の下しる五月哉」にある
――光秀の『文化防衛論』は日本侵略を狙った切支丹伴天連との戦いだった
 https://www.amazon.co.jp/dp/B07PWLGXRS/

   ♪♪♪
<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『地図にない国を行く』(海竜社。1728円)
https://www.amazon.co.jp//dp/4759316663
『日本が危ない!  一帯一路の罠』(ハート出版。定価1620円)
https://www.amazon.co.jp/dp/480240073X/
『AI管理社会・中国の恐怖』(PHP新書。950円)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569841910/
『米中貿易戦争で始まった中国の破滅』(徳間書店、定価1296円)
『アメリカの「反中」は本気だ』(ビジネス社、1404円)
『習近平の死角』(育鵬社、1620円)  
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)
『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円)
https://www.amazon.co.jp/dp/4759315632

   ♪♪♪
<宮崎正弘の対談シリーズ> 
++++++++++++++++
宮崎正弘 v 渡邊哲也『2019年 大分断する世界』(ビジネス社、1512円)
https://www.amazon.co.jp//dp/4828420746
宮崎正弘 v 田村秀男『中国発の金融恐慌に備えよ!』(徳間書店。1296円)) 
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B07N2V8CL8
(アマゾン在庫切れ。キンドル版のみです)

宮崎正弘 v 大竹慎一『米中壊滅』(李白社、発売=徳間書店。1512円)
宮崎正弘 v 宮脇淳子『本当は異民族がつくった虚構国家 中国の真実』(ビジネス社) 
宮崎正弘 v 西部 邁『アクティブ・ニヒリズムを超えて』(文藝社文庫、778円)  
宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)  
宮崎正弘 v 藤井厳喜『米日露協調で、韓国消滅!中国没落!』(海竜社、1296円)
宮崎正弘 v 石平『アジアの覇者は誰か 習近平か、いやトランプと安倍だ! 』(ワック)
宮崎正弘 v 室谷克実『米朝急転で始まる中国・韓国の悪夢』(徳間書店、1296円)
宮崎正弘 v 福島香織『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円)
     ○◎○☆☆ ○◎☆☆   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2019 ◎転送自由。転載の場合、出典明示
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。