国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<東欧最大市場のポーランドはファーウェイを排除しない

2019/07/10

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月11日(木曜日)
        通巻第6136号  <前日発行>
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 東欧最大市場のポーランドはファーウェイを排除しない
  だけども「アメリカ軍の駐留は増やして呉れたまえ」
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 ポーランド系アメリカ人と言えば、すぐに評者が思い浮かべる学者は、ズビグニュー・ブレジンスキーだ。彼はカーター政権下で安全保障担当補佐官だった。というより、『ゲームプラン』、『ひよわな花・日本』などの著作が有名。でも一般の人は誰も知らないかも。

 米国のみかわ世界中で有名なポーランド系アメリカ人は俳優のブラッド・ピット、そして米国大統領予備選でトップを走るバニー・サンダースだろう。
ワレサ初代大統領の名前って、憶えているのは年配者くらいか。

 ポーランドは冷戦後、真っ先にアメリカに接近した。
株式市場もさっと開設し、経済自由化のスタートも早かったのは、在米ポーランド人が支援したからだ。ポーランド系アメリカ人は祖国が迅速にソ連帝国主義の悪影響の汚染を洗浄し、その桎梏から離脱することを望んだ。だから支援を惜しまなかった。
いまやポーランドは見違えるほど美しい、近代的な国家に変貌した。NATOにはイの一番で駆け込んだ。繁華街は日本料理の花盛りだ。

 ポーランドは反ロシアを掲げ、「ロシアの脅威が目の前にある」としてNATOの防衛前衛なのだからと、アメリカ兵を増派させることにも成功した。

 2019年一月、ワルシャワで一人の中国人が逮捕された。
ファーウェイ社員の王偉昌で、共犯者のピョートル・ドグルバイドウズと組んでスパイ活動に及んだ容疑だった。王は三年以上もグダニスクの中国領事館に勤務していた。共犯者とされたポーランド人は、王の誘いで三回、中国を旅行した履歴も判明した。

 ポーランドではファーウェイ排斥を訴える米国の要求には背を向けた。5Gのトップを突っ走るファーウェイは安全保障上の脅威ではないとし、「今後も通信ネットワークにはファーウェイ方式を継続する」と7月8日にワルシャワを訪問した王毅外相に答えた。

ポーランドでファーウェイは既に強力な販売網を構築しており、500名の社員を抱えている。
ここがファーウェイの東欧最大の拠点である。


▼旧ソ連圏はファーウェイにとって楔を打ち込める市場だった

旧ソ連圏で、NATOに加盟した国々は多いが、経済状況はさまざま、とくにハンガリーなどは反EU感情が根強く、EU本部に反旗を翻ることが多い。
チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニアは、ポーランドとともにユーロには加盟せず、旧東欧でユーロを使っているのはバルト三国とスロバキア、コソボくらいだ。まもなくスロベニアが加盟がみとめられるらしいが。

さてファーウェイのスマホだが、バルト三国のなかで、北のエストニアはいち早くIT革命を成し遂げ、選挙もスマホを投票する先進的な側面を持つ。スマホはノキアが多い。しかしエストニアにはまだ数十万のロシア人が残留しており、ハッカー攻撃でロシアから邪魔され、ITシステムの円滑化ができないでいる。地理的には北欧に近いのでノキア、エリクソンが浸透している。

まんなかのラトビアは残留ロシア人が多く、経済が立ち遅れている。
リガの繁華街はアールヌーボーの建物が立ち並び壮観だが、産業が遅れ、製造業が立ち上がれない。

南のリトアニアは、地理的にドイツに近く、経済的にもドイツ資本が目立つようになっている。反ロシアは旗幟鮮明である。

とはいえ、ファーウェイ排除という要請に関して言えば、ロシアがほぼファーウェイシステムに組み込まれている。
このためベラルーシ、アルメニアなどにも自動的におよび、また肝心のドイツ、フランスがまだ態度が不鮮明であり、東欧のみならずヨーロッパ全体が揺れているという状況である。
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(休刊のお知らせ)地方講演旅行のため7月14〜15日は休刊となります  
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  読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1)貴書新刊の『地図のない国を行く』(海竜社)を購入して机の上においていたら、大学生の娘が先に読み出し、世界地図帳とにらめっこしながら毎日読み更けています。
このため私は宮崎さんの四年前の旧ソ連全30ケ国紀行『日本が全体主義に陥る日――旧ソ連邦・衛星国30ケ国の真実』(ビジネス社)を読みかえす仕儀となりました(苦笑)。
 後者はカラー写真など、百枚強もの現場の写真が添えられていて、ヴィヴィットに、その後の共産圏の自由化速度ののろさ、まだ懐疑的な人たちの表情や旧体制派の回顧人脈たちの恨めしそうな風貌など、人間が描写されていて興味津々です。
 いっときはあれほど旧ソ連圏の出来事をつたえていた日本のマスコミも、最近はさっぱり情報がないし、ロシアの報道もプーチンのことばかりで街の表情のルポがありませんね。ところで、このところ宮崎さんはユーチューブを拝見しておりますと、アセアンからインド圏のすべてを回られたご様子ですが、つぎに南太平洋に焦点を移されている印象を受けました。
 中国から旧ソ連そしてアセアン、インド商圏を次々とまとめてこられたわけですから次はほかの地域へ取材対象が移行されたことはわかりますが、なぜ南太平洋なのでしょうか?
    (BC生、静岡市)
 

(宮崎正弘のコメント)中国が実効支配しはじめた南シナ海のさき、中国がねらう九段線。静かに、しかし着実にパプアニューギニア、フィジー、バヌアツ、トンガ、ソロモン諸島、サモア、東チモール等に浸透を始めています。
 メディアがカバーしないところを先回りしているわけでもありませんが、旧来の地球儀的発想にはなかった事態が起きているからです。
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  宮崎正弘独演会は13日、文京区民センターで開催されます。
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演題は『余命半年の中国・韓国経済』です。まだ余席が十分にあります。宮崎先生の独演は120分、焦眉の問題に集中して、行われます。

とき   令和元年7月13日(土)14時30分〜16時30分(開場:14時)
ところ  文京区民センター2F 2-A会議室(文京シビックセンター向かい側)
https://www.google.com/maps/place//@35.7093449,139.7523338,17z/data=!4m5!3m4!1s0x60188c3788294175:0xe0caa434378f574d!8m2!3d35.7087787!4d139.7542113?hl=ja

参加費  事前申込:2000円、当日申込:2500円、事前申込の学生:1000円
(高校生以下無料)
【懇親会】 17時〜19時頃 参加費:事前申込3500円、当日申込4000円
申し込み  7月12日21時迄にメール又はFAXにて(当日受付も可)
(懇親会は7月11日21時迄)
FAX 0866-92-3551
E-mail:morale_meeting@yahoo.co.jp
主催   千田会 https://www.facebook.com/masahiro.senda.50
https://twitter.com/Masahiro_Senda
詳しくは下記で。
https://www.kokuchpro.com/event/c237dbd6ec09c8fc1252184030ef9cc4/
 当日、予約なしでおみえになっても問題はありません。
  (千田会)
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■宮崎正弘の新刊  ■宮崎正弘の新刊  ■宮崎正弘の新刊 
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宮崎正弘『地図にない国を行く』(海竜社)
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 ●グーグルマップでも見ることができない世界の裏。ガイドブックにない国、地方、秘境。昼と夜でその顔を変えてしまう、あの街。不思議な世界!
 ●現代は世界の隅々の地図を瞬時に把握できる。世界のどこかで起きている災害もテロ事件も、お祭りもSNSの発達により把握できるが、さて地図に載らない場所が、世界中にある。
――海流のなかの島々、ガラパゴス、イースター島、パプアニューギニア、フィジー
――孤島の東チモール、モルディブで何が起こり、どのような生活をしているのか。
 ――世界の秘境と言われるブータン、ネパール、そして日本人が殆ど行かないアジアの国々のなかでコタキナバル、クチン、あるいは日本人が寄りつきたくないバングラデシュ。遠き過去の出来事となったベトナムの激戦地ディンビエンフーを訪ねてみると。。。。
 ●宮崎正弘『地図にない国を行く』(海竜社)
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宮崎正弘『明智光秀 五百年の孤独』(徳間書店 定価1620円)
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 ――「五百年の孤独」に耐えて、歴史の真実が明らかになった
 明智光秀評価の間違いを糺し、従来の「本能寺の変」解釈を根底的にひっくり返す!
 これほど誤解された武将はいないが、原因は『光秀ごときが』という黒幕説だった
 ――信長への過大評価と光秀への過小評価が真実を隠蔽してきた
 「主殺し」、「謀反人」という逆宣伝で光秀を貶めたのは秀吉と誠仁親王だった
 当時の空気。人々は予兆していた。光秀がことを起こそうとしていることを
 ――謎は愛宕神社、あの「愛宕百韻」の発句が「ときはいま天の下しる五月哉」にある
――光秀の『文化防衛論』は日本侵略を狙った切支丹伴天連との戦いだった
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宮崎正弘『余命半年の中国・韓国経済』(ビジネス社。定価1512円)
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 ――中国市場から制御不能の金融危機が始まる。天文学的債務が爆発寸前だ 
 ――ファーウェイ排除は次世代技術覇権競争が本質にある
 ――ソロスが言った。「習近平は西側のもっとも危険な敵」

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<< 宮崎正弘のロングセラーズ >>
『日本が危ない!  一帯一路の罠』(ハート出版。定価1620円)
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『AI管理社会・中国の恐怖』(PHP新書。950円)
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『アメリカの「反中」は本気だ』(ビジネス社、1404円)
『習近平の死角』(育鵬社、1620円)  
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
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『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円)
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<宮崎正弘の対談シリーズ> 
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(休刊のお知らせ)地方講演旅行のため7月14〜15日は休刊となります
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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  • 名無しさん2019/07/10

    東欧最大市場のポーランドはファーウェイを排除しない

      だけども「アメリカ軍の駐留は増やして呉れたまえ」

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     ポーランド系アメリカ人と言えば、すぐに評者が思い浮かべる学者は、ズビグニュー・ブレジンスキーだ。彼はカーター政権下で安全保障担当補佐官だった。というより、『ゲームプラン』、『ひよわな花・日本』などの著作が有名。でも一般の人は誰も知らないかも。



     米国のみかわ世界中で有名なポーランド系アメリカ人は俳優のブラッド・ピット、そして米国大統領予備選でトップを走るバニー・サンダースだろう。

    ワレサ初代大統領の名前って、憶えているのは年配者くらいか。

  • 名無しさん2019/07/10

    もうありがたいかぎりです