国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<中国、バングラデシュに本格攻勢

2019/07/06

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月6日(土曜日)弐
       通巻第6131号  
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 中国、バングラデシュに本格攻勢
  インドを凌ぐ310億ドルのインフラ建設の大風呂敷
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 バングラデシュに本格攻勢をかける中国は、BRI(一帯一路)を拡充し、こんどはBCIM(バングラー中国―インドーミャンマー経済回廊)構想を打ち上げた。
 7月5日に北京を訪問したハシナ(バングラデシュ首相)を厚遇し、九つの合意文書に署名した。
とくにインフラ建設協力では電力発電所、道路建設、農業支援などのプログラムを含み、総額310億ドルになるそうな。

 嘗て習近平が印度を訪問し、200億ドルの投資を約束した。
その後、実行されている案件は殆どない。アフリカ諸国には300億ドルを約束したが、実行されたのは88億ドルだった。大風呂敷を拡げるのが得意な中国は、つねに大言壮語する癖があるが、バングラデシュに対する構想は、インドのバングラ支援を超える巨額である。

 リップサービルだけででもインドを牽制しようとする計算がある。バングラは産油国ではないが、人口大国。したがって人件費が安いので、夥しい中国のアパレル企業が進出している。
 そのうえ、南のチッタゴン港近代化工事を中国が応札しており、またミャンマーから移動してきたロヒンギャの批判民援助に中国は2500トンのコメ支援を約束した。

貧困なバングラデシュだが、隣国ミャンマーのラカイン州から流れ込んだロヒンギャ難民70万人の救済と保護のために世界に支援を呼びかけており、一方でミャンマーが国際的に孤立している。

 ミャンマーへの最大援助国である日本はティラナ港整備と工業団地を完成させ、すでに数百社の日本企業がミャンマーに進出している。
ヤンゴンでは日本食レストランがあちこちに出来た。対照的にバングラデシュに進出した日本企業は数えるほどしかない。

 中国が敵国インドをBCIM(バングラーチャイナーインドーミャンマー経済回廊)プロジェクトに加えているのは地政学的見地から眺めるとすぐに了解できる。
ミャンマーとバングラの国境は南側のごく一部で、北東部はインドと国境を接している。バングラはインドに三方を囲まれる形で、前面は海。したがってインドの保護国と言っても過言ではない。

 謂わば南アジアの空白地帯であるバングラとミャンマーに対して、BRIの一環として中国はBCIMを提示したことになるのだが、いつものように約束は間もなく反古になるだろう。
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  読者の声  どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1)貴著新刊、『地図にない国を行く』(海竜社)、毎日新聞にも大きく広告が出ていました。紀行を拝読しながら世界各地の見聞録は、驚嘆を超えて人間業ではない魔法を見せられているような錯覚をもちつつ、奥地の危険な場所で地獄に這入り込んだレポートなのですから、尚更です。
旅行中は困難の出来事がたくさんあったと推察されますが、そんな些末なことをばっさりと省略されて、まるで鼻歌交じりの散歩にでも出たように徹底した現地レポートに一種羨望とめまいを催すのでした。
   (HS生、奈良市)



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(読者の声2)まもなく夏、そろそろ定番の先生と石平さんとの対談、ことしは第十弾ですか。毎年、年度版のようにたのしみにしておりますが、間近でしょうか?
    (TY生、山梨県北社市)


(宮崎正弘のコメント)御心配をおかけします(苦笑)。今年度版は八月四日発売です。石平 vs 宮?正弘 激談第十弾。タイトルは仮題ですが、『こんなに借金大国・中国習近平の正体』(ワック、予価920円)です。



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(読者の声3)日本文化チャンネル桜から番組の予告です。「闘論!倒論!討論!2019 日本よ、今...」
テーマ:「参議院選挙後の日本の近未来」(仮)
放送予定:令和元年7月27日(土)夜公開。日本文化チャンネル桜。「YouTube」「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト。インターネット放送So-TV
<パネリスト:50音順敬称略>安藤裕(内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官)、
佐々木類(産経新聞論説副委員長)、石平(評論家)
 長尾たかし(内閣府政務官・衆議院議員)、西岡力(「救う会」全国協議会会長)
浜崎洋介(文芸批評家)、宮崎正弘(作家・評論家)
 司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)
(日本文化チャンネル桜)
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  • 名無しさん2019/07/06

    謂わば南アジアの空白地帯であるバングラとミャンマーに対して、BRIの一環として中国はBCIMを提示したことになるのだが、いつものように約束は間もなく反古になるだろう。