国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ファーウェイ「アンドロイド」に代替できるOS開発

2019/06/12

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月12日(水曜日)
       通巻第6107号 
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ファーウェイは「アンドロイド」に代替できるOS開発を2012年から
  「湖畔の討議」を経て秘密チームを発足、この日に備えていたとか
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 ファーウェイのスマホ、世界で二億台を突破している。中国市場で優に五割のシェア。しかしOSはグーグルのアンドロイドだ。マイクロソフトと同様に、OSそのものは公開されているが、数々のアプリは、アンドロイドが基礎になる。

 ところが米中貿易戦争の勃発、トランプ政権のファーウェイ排除によって、スマホ販売は激甚な落ち込み、それもOS「アンドロイド」が使えなくなるとどうなるのか、と消費者は顔面を引きつらせた。

 げんにフェイスブック、インスタグラムなどはファーウェイのスマホへのアプリ事前搭載をやめた。フラッシュメモリーの大手「ウェスタンデジタル」もファーウェイとの「戦略的関係」をやめると発表し、フォックスコンの生産ラインの一部が停まった。
 インテルがZTEへの半導体供給をやめたように、米国が同社への供給を中断すれば、つぎに何が起きるかは眼に見えている。

 ファーウェイの部品供給チェーンは、国内生産が25社、米国が33社、日本が11社、そして台湾が10社。他にドイツ、韓国、香港のメーカーがファーウェイに部品を供給してきた。まさに国際的サプライチェーンである。

 深センが中国ハイテクの本丸である。香港に隣接し、港湾も空港も複数あって、グローバルアクセスの要衝でもある。貧しい漁村だった頃、1975年頃だったか筆者は初めて周辺を取材したて経験があるが、当時の人口は僅か三万人、屋台が商店街で、冷蔵庫はなく、ビールも西瓜も冷えておらず、肉は天日の下で売っていた。

深センの人口、いまでは1300万人。ハイテクパーク、科技大道、くわえて付近には衛星都市の中山、仏山、東莞、厚街などを抱える。ZTEも、テンセントも、本社はここである。
 ファーウェイ本社は深センに西海岸の悦海地区にあって本社だけでも従業員八万人。このうち3000人がRD(研究開発)に携わっている。


 ▲独自のOS「鴻蒙」、間もなく登場

 ファーウェイは記者会見して「独自OS」(鴻蒙)のスマホを八月か九月には販売開始できる」と胸を張った。
ひそかに、この日に備えて独自の自家製のOSを開発してきたので、安心せよという宣言、その独自OSは「鴻蒙」と名づけられた。海外では「ARK」というブランドにすると、その手回しの良さには舌を巻く。

 だが、次の話は本当だろうか。ためにするフェイクニュースのような気がしないでもない。 
 2012年、深せんの「湖畔の宿」に秘かにファーウェイ社内の腕利きエンジニアを中心とする専門チームを担う社員が集められた。創業者の任正非じきじきに出席し、「将来、グーグルからOS使用を拒否された場合、独自のOSを用意しておく必要がある」として、秘密チームの発足が決まった。湖畔の宿の合宿は一週間続けられたという。

 この独自OS開発チームは社内でも機密とされ、ラボは警備員の特別警戒にあたり、2012年の秘密会以後、開発と研究が秘かに続けられてきた。場所は東莞あたりと推定された。
 
 2014年頃から米国は連邦政府職員、軍人のファーウェイのスマホ使用を禁じ、トランプ政権になってからファーウゼイの全面禁止が検討され、まずは地上局から排除された。

 2018年12月1日、CFOの孟晩舟がカナダで拘束された。同日、サンフランシスコで「中国物理学の神童」と言われた張首晟教授が自殺した。
 2019年に入るや、米国はファーウェイを「スパイ機関」と認定し、米国内の部品メーカーに至るまでファーウェイ部品を使わないよう通達が及んだ。5月、トランプは「非常事態」を宣言し、国防権限法により、ファーウェイの米国市場からの駆逐を決め、同盟国に呼びかけた。英・豪・加に続いて日本も追随し、携帯電話各社はファーウゼイ新機種の予約受付を中止、もしくは延期するに至った。

市場でファーウェイのスマホの値崩れが起こり、中古スマホは大暴落、OSのグレードアップをしたら使えなくなったなどの苦情が殺到した。
いよいよ正念場である。
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(休刊予告)小誌は海外取材のため6月15日―23日が休刊となります 
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  ★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS 
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(読者の声1)三島由紀夫研究会からお知らせです。六月の「公開講座」は渥美饒児氏(文藝賞受賞作家)をお招きします。
 浜松在住の作家・渥美饒児氏が小説家を志した20代より30年間にわたって蒐集した「三島由紀夫コレクション」を通じて、三島由紀夫への熱い思いを語って頂きます。渥美氏は文藝賞受賞作家です。
      記
日時  令和元年6月24日(月)18時半より(18時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
https://arcadia-jp.org/access/
演題  「私の三島由紀夫コレクション」
講師  渥美饒児氏(あつみじょうじ、小説家)
会費  一般の方、2000円。会員と学生は千円。
   <講師プロフィール> 昭和28年生、静岡県浜松市出身。日本大学文理学部卒。『ミッドナイト・ホモサピエンス』(河出書房新社)で昭和59年度文藝賞を受賞。『十七歳、悪の履歴書―女子高生コンクリート詰め殺人事件』(作品社)を原作とした映画「コンクリート」(中村拓監督)が平成16年に上映される。その他『孤蝶の夢―小説北村透谷』(作品社)、『原子の闇』、『沈黙のレシピエント』(何れも中央公論新社)。その他最新作として警察小説の傑作として評価の高い『潜在殺』(河出書房新社)がある。浜松市在住。
 平成25年浜松文芸館で「三島由紀夫コレクション展」を主催した。 


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(読者の声2) 昨日、橿原神宮、神武天皇陵を参拝してきました。緑の美しい橿原神宮では美智子皇后陛下(当時)の「遠つ世の風ひそかにも聴くごとく、樫の葉そよぐ参道を行く」の歌碑を拝見し感動いたしました。
 さて加藤康男『通州事件の真実 昭和十二年夏の邦人虐殺』(草思社文庫)のご紹介
がありました。私のこの事件の視点は、独ソ戦を控えたスターリンの支那事変を起こすための意図的な虐殺であったのではないか、言うものです。
全体の因果関係は、1936.12.12の西安事件で蒋介石はスターリン指揮下の中共の手先張学良に逮捕されます。この後蒋介石はそれまでの反共から、反日に転向しました。
かれは翌1937年の前半には対日戦の準備を完了しました。兵員百万の半年分の食糧というのですから驚くべきです。
兵器については、ソ連が極秘裏に北方の蘭州を兵站基地に、シベリヤ鉄道ウランバートル経由とウルムチ経由の2系統の大トラック輸送で大量の兵器弾薬を運び込んでいました。最終的には飛行機(爆撃機、戦闘機)1千機、赤軍顧問(将軍、パイロットなど)4千名など上りました。軍事援助借款の総額は2.5億ドルに上りました。
そして1937.7.8から蒋介石は盧溝橋事件など対日挑発を開始します。これは戦争責任を誤魔化すためと、日本人を興奮させ、冷静さを奪うためと思われます。
ロシアには「神は滅ぼす前にその理性を奪う」と言う格言があるそうです。相手を激昂させるのです。
したがってこの通州事件はその材料に行われたのではないか。だから意図的に残酷な殺人を行ったのではないか。
果たして、日本人は激昂しました。それこそスターリンが狙っていたことでした。
そして蒋介石が1937.8.13に上海国際租界を奇襲すると、日本軍中枢は対応に困りました。
作戦部長の石原完爾少将は冷静に上海からの即時撤収を主張しました。
ソ連を恐れていたからです。しかし国民が激怒していたので、他の幹部は反撃して蒋介石に痛撃をあたえてから講和することを主張しました。これは支那事変が講和のない戦争であることを知らなかったということです。
なお米国の支那通スティルウェル大佐(後米国支那派遣軍総司令官)は、日本にとっての上策は撤退。そうすれば蒋介石は国共内戦を再開せざるをえない。下策は反撃して、泥沼の戦争に引きずり込まれること。おそらく日本は下策をとるだろう。上策をとるにはよほど冷静な国民性と強い政府の指導力が必要だから、と記しました。
そして残念なことに彼の予言通りになりました。これが小生の通州事件を巡る因果関係の推理です。
詳しくは拙著『黒幕はスターリンだった』(ハート出版)をご参照下さい。
   (落合道夫)


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 ――ファーウェイ排除は次世代技術覇権競争が本質にある
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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