国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み < 「チャゴス環礁はモーリシャスに返還すべきである」(国際司法裁判所)

2019/02/26

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月27日(水曜日)
         通巻第6005号 <前日発行>   
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英国の国際的孤立を象徴する「事件」がもう一つ
  「チャゴス環礁はモーリシャスに返還すべきである」(国際司法裁判所)
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 「珊瑚礁の空母」と呼ばれるチャゴス大環礁は美しい55の小島が350キロの円形の海域に存在し、島々の合計面積はパリよりも少ない。
ところが、すべて無人島だ。真南がディエゴ・ガルシア、真北にモルディブ。地政学的要衝として重要視されるのはインド洋のど真ん中の、このチャゴス環礁は、大航海時代のポルトガルが発見し(1512)、やがてオランダ領に。そしてナポレオンの敗北に乗じて英国が乗り出し、モーリシャスから切り離して英国が自国領土に編入した。

 原住民およそ二千名は、セイシャルズ諸島やモーリシャスに追い立てられた。チャゴス環礁を無人島にした理由は、原水爆実験場としようとしたのか、或いは後年の秘密協定によって英国はディエゴ・ガルシアを米国に貸与するが、その米軍基地の緩衝地帯として利用するためだったのか。

 そして英国は衰退した。2019年にGDPはたぶんインドに抜かれる。
 BREXITの交渉が難航しているのはEUの「英国イジメ」である。英国はEUの通貨同盟に加わらず経済主権を尊重して、ヒトモノカネの移動の自由を選択した。
予期に反して呆れるほどの大量の移民が流入し、英国人の職を奪い、行方不明になりかけていたジョンブル精神のナショナリズムに火が付いた。

しかしこの経済ナショナリズムは、嘗てのフォークランド戦争のような、国土の主権ではなく、経済主権であり、英国の世論は分裂、政党も分裂、次の選挙でも労働党は政権獲得に距離がある。
ドイツの「ドイツのための選択肢」、イタリアの「五つ星運動」のように新しい政治政党が、旋風を巻き起こすと言われている。

 ホンダは英国工場を畳み、多くの金融機関もロンドンのザ・シティを見限ってフランクフルト、アムステルダム、リヒテンシュタインなどへ欧州本社を移転させる。

 この弱り目に祟り目の状況に、もう一つガツンと一撃。国際司法裁判所は、モーリシャス政府を通じての元チャゴス環礁の住民の訴えを受け入れ、「一刻も早く、チャゴス環礁をモーリシャスに返還すべきだ」との判決を出した。

 もっともスカボロー岩礁を盗んでフィリピンが国際司法裁判所に提訴して勝訴したが、法的強制力を伴わず、中国は「あの判決は紙くず」と言ってのけた。同様に、英国も開き直ることも可能だろう。ロシアはクリミア半島問題、北方領土問題をかかえており、中国と同様に、この問題には関わりたくないだろう。
 
 だがグローバリズムの巣窟たるEU本部は、このチャゴス環礁を問題化する可能性がある。
英国からさらに大きな譲歩を引き出す政治的武器として独仏が活用するだろう。

 NATOから英国は脱退することはないが、いまひとつ地中海の入り口に棘のように衝きだしたジブラルタルとて、いつまで英国の軍事基地として存続出来るだろうか。NATOが肩代わりするの、どうか。

このチャゴス環礁の帰属問題は、明日のジブラルタル問題に直截に繋がっている。
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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)「日韓関係の処方箋 ― 分かり合えない隣国と如何に付き合うべきか?」
 昨今の慰安婦像問題、徴用工問題、そして韓国海軍レーダー照射事件。韓国側の態度は明らかに一線を超えており、多くの日本人は戸惑うばかりです。
今後とも日韓関係は予断を許さない状況ですが、日本が韓国の暴走に対抗していくためには、我々日本人が知ったつもりの隣国について、まず憶測を排し正しく知り、冷静かつ適切に対応することが重要だと思われます。同時に、日本側が「大人の対応」と称して腰砕けする要因は何なのか。どうしたら克服できるのか探ります。
今回は竹島の問題に関し、実証主義に基づく証拠を積み上げ、韓国の一方的主張に有効な反撃を加えた島根県・竹島問題研究会の元座長、下條正男先生をお招きし、韓国が持つ世界観まで遡ってその行動原理を解き明かすとともに、日本が取るべき対応、今後の日韓関係の展望などについて、竹島問題研究会での知見も交えながらお話しいただきたいと思います。
 <プロフィール>下條正男先生は昭和25年長野県生まれ。國學院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同56年に韓国へ渡り、祥明女子師範大学講師、三星綜合研修院主任講師、韓南大学講師、市立仁川大学客員教授を経て、平成10年12月に帰国。平成11年4月より拓殖大学国際開発研究所教授。現在、拓殖大学国際学部教授。
 「日韓・歴史克服への道」展転社、「竹島は日韓どちらのものか」文藝春秋など

【日 時】3月9日(土)開 場:13時50分 
         講 演:14時00分〜20時30分 
         懇親会:21時00分〜23時00分            
【会 場】港勤労福祉会館1階 第一洋室
 http://www.city.minato.tokyo.jp/shisetsu/shokokaikan/kinrofukushi/01.html
【参加費】 1,500円(学生事前申込:1,000円。高校生以下:無料)
     当日申込:2,000円
【申込先】 3月7日21時までに下記Googleフォームにてお申し込みください(当日受付も可) https://goo.gl/forms/0gmsjXZcTV2316fN2
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(休刊予告)小誌は3月2日から7日まで、海外取材のため休刊です
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  • 名無しさん2019/02/26

    現在、ユダヤ社会では革命的な動きが加速している。

    その理由は大きく2つある。 

    1つは、犯罪に全く関わっていない一般ユダヤ人が「一部の悪質な連中(ハザールマフィア)のために集団的懲罰を受けるのではないか」とひどく恐れていること。 

    もう1つは、ホロコーストが 実はユダヤ人をイスラエルに追いやるために引き起こされた「ユダヤ人によるユダヤ人虐殺」であったことがバレ始めたからだ。 これにより、世界権力層、特に欧米権力の最高峰に本質的な構造の変化が起きるのは必至だ。

     

    【 ユダヤ社会の分裂 】 

    「ホロコーストはユダヤ人によるユダヤ人虐殺だった」という話は、これまでタブー中のタブーだった。しかし今、それに関する告発が続々と噴出している。例えば、ポーランド系ユダヤ人で副国務長官など歴代政権の中で長年にわたり重要ポストに就いていたスティーブ・ピチェニック(Steve R. Pieczenik)が2月16日に映像を公開し、爆弾発言を行っている。



     彼によると、ナチドイツ軍幹部の多くはユダヤ人だった。そして、ホロコーストに加担したナチ系ユダヤ人による非ユダヤ人犠牲者などについても詳しく証言している。 

  • 名無しさん2019/02/26

    ついにシオニストの謀略が暴かれつつある。ナチスによるユダヤ人迫害は、実は「ユダヤ人によるユダヤ人虐殺」だったことがバレ始めた。正確には、このような極悪非道なことをするのは、ユダヤ人ではなくユダヤ人のふりをした偽ユダヤ人、すなわち悪魔崇拝者たちです。

      ヨーロッパではホロコースト否認論を唱えると犯罪者扱いされるようですが、実際に調べてみると、アフマディーネジャード・イラン元大統領の「ホロコーストは作り話」という発言の方が信憑性が高い。こうしたことも、今後明らかになってくる。

      シオニストの考え方です。彼らはユダヤ人以外を動物以下の存在(ゴイ)だとしています。自分たちは神に選ばれた者たちで、世界を支配する権利があると本気で信じている。この時点で、彼らは未来の地球には居場所がない。

      “神はユダヤ人に対して、他民族の労力で裕福になれと命令しました”。この一文が事実なら、ここに書かれている神というのは、間違いなく神ではない。ブラックロッジの大主である。

      地球上の各国政府を支配する最上層部は皆変態で、異常性欲者である。

  • 名無しさん2019/02/26

    ベネズエラを見限る中国人、8万の華僑が国外へ脱出 日本政府、野党指導者のグアイド「大統領」を承認。渡航中止勧告→宮崎先生、情報ありがとうございます。