国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ミャンマー、中国主導の巨大プロジェクトを返上

2019/02/02

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月2日(土曜日)
         通巻第5977号     
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ミャンマー、中国主導の巨大プロジェクトを返上
 嗚呼、やっぱり。チャウッピュー近代化、工業団地プロジェクトは白紙へ
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 スーチー率いるミャンマーの対外債務は100億ドルを超えた。このうちの40%が中国である。ちなみにミャンマーの外貨準備は63・5億ドルしかなく、明らかに債務超過である。1988年から2011年までの累積債務が膨れあがっていたが、平均の利子が4・5%だったという(アジアタイムズ、1月31日)。

 ミャンマー与党は、中国がオファーしてきたチャウッピュー港近代化プロジェクトならびに付近の工業団地プロジェクト(大学から病院まで建設し、一大近代都市建設を謳った)を、「財政面から根底的に見直す」と検討を始めたことがわかった。

これはマレーシアが、建設を開始していた東西新幹線プロジェクト(200億ドル)が財政的にカバーできず、マレーシア政府の責任を越えるとして、マハティール政権は違約金を払ってもキャンセルしたことを受けて、ミャンマーも「借金の罠」に落ちることを懸念しての措置である。

 ティンセイン政権時代に、ミッソン・ダム建設を中止した。このプロジェクトは総工費36億ドルだったが、発電される電力の90%が中国側へ送電されるという無茶な契約内容だったため、地元のカチン州などで猛烈な反対が起きた。

 チャウッピュー港近代化プロジェクトの現場に取材に行った。ヤンゴンからおんぼろ飛行機で50分、上空からみると建設予定地はただの畑、雑木林が拡がっていただけで、港は泥沼、一部帰ってきたロヒンギャの小舟で釣りをしていた程度だった。写真入りで『エルネオス』今月号にレポートを書いているが、大きな看板と、がらんどうの事務所ビルが建っているだけだった。

ちなみに日本の援助実績(E/Nベース。技術協力はJICA実績ベース)
(1)有償資金協力 7,512.49億円(2015年までの累計。うち2015年度 1,257.38億円)
(2)無償資金協力 2,571.38億円(2015年までの累計。うち2015年度 176.05億円)
(3)技術協力 602.32億円(2015年までの累計。うち2015年度 87.63億円)

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◎読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)私がフランス、アメリカに駐在して、最も頻繁に最も多数回聞いた言葉は「それは私もミスではない(it's not my fault)」です。
これは条件反射的に出てくる言葉で、口癖ですからまともに受け取ってはいけません。ですからカルロス・ゴーンが「私は無実だ」というのも同じです。
欧米社会は、責任追及が厳しい社会ですから、その反動として言い訳が発達するわけです。昨日だか、日経新聞がゴーンとの会見記事を出していたようですが、これも彼らの条件反射的口癖を伝えているだけなら無価値です。
一方、日本人の方は「済みません」が口癖で、本当に済まないと思っているかは分かりません。いずれにしても文化の違いだと思います。
どちらが良い悪いとは異なると思いますが、それを心得て付き合うべきです。
(関野通夫)


(宮崎正弘のコメント)ゴーンのやったことは経済犯罪ですから、欧米なら司法取引して罰金をおさめてお仕舞い。しかし、日本はここに倫理・道徳が絡んでくるので、ユニークな裁判になるのでしょうね。
 ゴーンは仏蘭西文化の影響より、やっぱりレバノン(フェニキア)でしょう。彼らの強欲は華僑、印僑、ユダヤを越えます。



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(読者の声2)第43回 家村中佐の兵法講座 兵法書として読む『古事記』『日本書紀』
 今回の兵法講座では、外来宗教であった仏教を日本の固有文化にまで高めた聖徳太子の信仰思想や「厩戸皇子(うまやどのみこ)」という御名前とイエス・キリストとの関係、そして秦始皇帝の子孫を自称し聖徳太子のブレーンとして全幅の信頼を寄せられていた謎の人物・秦河勝の正体、さらには渡来系氏族である秦氏がいつ、どこから、どのようにして日本にやって来たのか、いわゆる「日猶同祖論」ではなく、古代における本当の日本とユダヤの関係などにつきまして、『古事記』『日本書紀』の記述やそれ以外の古文献を紐解きながら、図や絵を用いてビジュアルに、分かりやすく解説いたします。

日 時:2月9日(土)13:00開場、13:30開演(16:30終了予定)
場 所:文京シビックセンター5階 会議室A
講 師:家村和幸(日本兵法研究会会長、元陸上自衛隊戦術教官・予備2等陸佐)
演 題:第16話 聖徳太子と秦河勝
参加費:1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL info@heiho-ken.sakura.ne.jp
 FAX 03-3389-6278(件名「兵法講座」にてご連絡ください。事前に、「新説『古事記』『日本書紀』でわかった大和統一」(宝島社新書486)をお読みいただくと、理解が深まります!)
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