国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<平成31年(2019)に何が起こるか? 十大予測

2019/01/02

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)1月2日(水曜日)
          通巻第5936号  
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「初夢」ごらんになりましたか?

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平成31年(2019)に何が起こるか? 十大予測
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(一)日本は消費税凍結、衆参同時選挙へ 
 (二)米中貿易戦争からハイテク冷戦、そして金融戦争が幕開け
 (三)習近平、突如解任の可能性がある
 (四)ラビア・カディールに「ノーベル平和賞」  
 (五)中国経済は不動産暴落、外貨払底、人民元の大暴落が始まる
 (六)アリババ、ファーウェイと関係の深いソフトバンクは経営危機に陥る
 (七)ゴールドマンサックス、ドイツ銀行が危機に直面する
 (八)従って「リーマン・ショック」を越える大暴落が起こる可能性が極めて高い
 (九)EU各国では保守系政治家が更に躍進を遂げ、メルケルやメイが退場する
 (十)中東はシリア、イエーメンのあと、戦火はイスラエルあたりに飛び火する
  

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一年の計は元旦にあり
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 さて私事にわたって恐縮ながら、小生儀ことし何をするか、です。
 まず上梓予定の拙著に関しては、初荷が『日本が危ない 一帯一路の罠』(ハート出版)です(10日発売)。
その後、田村秀男氏の共著、渡邊哲也氏との共著が今月下旬の予定です。二月には大竹慎一氏との対談第二弾が予定されています。いずれも米中対決時代、これからどうなるかを議題に、それぞれの得意分野で語り合いました。
 歴史評伝としては吉田松陰、西郷隆盛につづく拙著は明智光秀です。これは本能寺の変を主殺しとはみないで、「天正十年の三島事件」という捉え方が基盤です。正親町天皇に退位を迫り、征夷大将軍にしか許されない蘭奢待イを切り落とすなど、当時の社会は信長排除がコンセンサスだったわけで、明智の謀反は義挙であった。愛宕百韻といわれた連歌会に唱われた詩歌を読み解くと、その謎が解けました。愛宕神社にも登攀してきました。
春ごろ刊行される予定です。光秀ゆかりの地は全て踏破し、取材はすでに終わっており、原稿も昨秋には脱稿、現在、推敲しております。
 つぎに海外取材の予定ですが、二月にフィジーのマグロ漁場を中国が盗もうとしている動き、三月にパプア・ニューギニアにおける中国の浸透とラバウル慰霊、4月にはボルネオ、五月には欧州で、小生が未踏の三つの国(アンドラ、セウタ、ジブラルタル)を取材予定です。というわけで体力が資本なので毎日一万歩、昨日元旦も墓参りと氏神様、きょうは皇居参賀のあと靖国神社へ。すべて徒歩で。
 後期は、いまのところ白紙です。
 それではことしもまたよろしくご指導ご鞭撻のほどお願いします。
 蛇足ながら下記2本の書評は正月休みに読むにふさわしい書籍です。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 ありもしなかった歴史捏造の元凶が「魏志倭人伝」である
  邪馬台国も卑弥呼もシナ得意芸の歴史の捏造だったのだ

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田中英道『邪馬台国は存在しなかった』(勉誠出版)
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 結論がでた。
 いかがわしい書物でしかない『魏志倭人伝』なるものは『三国志』の一部であり、四百字原稿用紙換算で五枚にも満たない。あげくに邪馬台国なる国家があったなどとでっち上げの産物であり、歴史学的にも信憑性がなにひとつない。
 ところが日本では邪馬台国は北九州だ、いや畿内だと論争喧しく、およそ1000冊の書籍がでている。
これは国際的に見ても、あまりに常識外れであるばかりか、そのレベルを疑われても仕方がないだろう。
 「倭人」とか、「卑弥呼」とか、明らかに蔑称である。
 自虐志向の強い日本の左翼が好むタイトルだが、創作である以上、邪馬台国捜しはまったく無意味であり、卑弥呼が誰かなどという詮索も馬鹿馬鹿しい作業でしかない。
 田中氏は、まず魏志倭人伝がなぜ書かれたかという執筆動機から説き起こし、ついで日本全国どこにも卑弥呼伝説も伝承もなく、まして卑弥呼神社が存在しない不思議さを考察している(昭和57年に急遽、鹿児島県霧島市隼人に卑弥呼神社を建てた御仁がいるが、出鱈目も良いところだろう。脱線だが、この場所は西郷さんが好んだ日当山温泉の近く)。
 田中氏は言う。
 「邪馬台国また卑弥呼という言葉が蔑称であることを一般の多くの人はあまり意識しないようです。『魏志倭人伝』は、国の名に『邪』、女性の名に『卑』と、わざわざ侮蔑的な意味の漢字をあてています。そこにはすでに、相手を平等に直視しない態度があるのです」(中略)「しかし、日本の歴史学者はこのように、我が国についての記述が軽蔑的であっても平気です」
 以下、本書では邪馬台国なるものが存在しなかったことを多方面から証明してみせる。氏は「写楽は北斎」であり、「高天原は関東」であると、戦後の歴史学に真っ正面から挑戦する作品を数多く手がけてきた。そのいずれもに対して、左翼歴史学者は沈黙したままであるのも、奇妙である。 
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 孫子を経営戦略やビジネスのハウツー本として読む現代日本人はおかしい
  国家の自立を求める基本の哲学は自分で自分のくにを守ることである

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森田吉彦『吉田松陰「孫子評註」を読む』(PHP新書)
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 孫子は現代日本でまことにへんてこな読まれ方をしている。
 国家安全保障の研究の参考ではなく、まして国家百年の戦略論として読まれない。日本にはインテリジェンス機関がないため、あろうことか、『孫子』は、ビジネス、経営の指南書として転用され、おおがかりな誤解が繰り返されている。
かくいう評者(宮崎)、それは間違いだとして、嘗て孫子を論じた一冊を上梓し、また吉田松陰を書いた。
そうした個人的関心があるので、かねてから吉田松陰の孫子論への言及には興味が深い。
 『吉田松陰全集』の第五巻に「孫子評註」の全文が収録されていて、松陰がいかに孫子を読みこなしていたかが歴然とするのだが、いま本書を論ずるにあたり併読をしようと本棚を捜したが見あたらない。三、四年ほど前に、吉田松陰を書き上げて編集者に引用文献参照用にわたし、返却後、そのまま段ボールにして押し入れにしまったからだった。
 ともかく吉田松陰は松下村塾では孔子、孟子に加えて、孫子も教え、仲間と論評し合い、評注を加え、野山獄から江戸に送られる直前に脱稿した。原稿は久坂玄瑞に託した。久坂は周知のように松陰の妹と結婚していた。
 その後、久坂は京都で「戦死」し、高杉は下関で病に倒れた。だが、明治維新がなって、思想的源流としての松陰評価が始まると、松陰の『孫子評注』が世に出た。この書物に最も感動して私家版を印刷し、有識者に配布したのは乃木希典だった。日清日露の戦役前に軍事幹部が読んでいたのだ。

 さて本書の著者、森田吉彦氏の名前に記憶がある。そうだ、若泉敬の評伝を書いた大学教授だとすぐに気がついた。
 氏は吉田松陰の著作のなかで、『講孟余話』や『留魂録』『幽囚禄』より、この『孫子評注』を代表作と位置づける。
 大胆な評価である。
 もとより松陰は兵学者であり、先師は山鹿素行であり、藩主に講義したほど古典に通暁していた。しかも鎖国攘夷の過激派と誤解されがちだが、ペリーの黒船に乗り込んで米国へ密航を企てたほど、インテリジェンス重視を説いた。
藩も動かないなら、自らが間者として実践しようとしたほどの蛮勇さも持ち合わせた。影で松陰を支援し軍資金をあたえていたのは佐久間象山だった。
森田氏は言う。
 一般的な日本人は「剥き出しの権謀術数を、不信に満ちた人間観」で読むから「孫子は何と卑怯で悪いことを説く人間かと呆れてしまった」のだが、「孫子は駆け引き、謀略、心理情報戦を駆使し、戦力の確保に努めながらも直接的な戦いは可能な限り避けて、味方も敵も利用しようとする。その理想型は『戦わずして勝つ』である」。
 江戸時代は儒学の影響から孫子を読んでも遠ざけた。
 つまり「江戸時代の日本では、『孫子』が武士の道に適わないことがまず懸念され」てしまった。
 松陰は先師・山鹿素行の孫子論はもとより、ほかの論客の論文を読みこなしており、ときに山鹿素行とは異なる見解を述べている。
 しかし同時に松陰は武士道を究め、朱子学という?川幕府の公式学問より陽明学を重視した。
それゆえに『講孟余話』で「戦う能力を持つから武士なのではなく、国のために命を惜しまない者が武士なのだと」しているあたり、明らかに孫子の範疇を越えているとも著者は指摘している。
ともあれ、孫子を本格的に論じた吉田松陰の卓見は驚くばかりである。
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)中共の崩壊予測についてですが、別の視点からの一考です。それは独裁と経済の矛盾です。
 経済は自由を必要とします。しかし共産党独裁は自由厳禁です。両立は出来ません。まさにマルクス弁証法でいうところの内部矛盾です。その結果がどんな政権になるかは分かりません。
 ソ連は独裁を守る為に、革命直後の新経済政策を廃止し、経済発展をしませんでした。このため経済は革命後数十年経っても住宅不足、食糧不足で終わりました。これは独裁政権といってもドイツ、イタリアの生活レベルとは比べものになりません。
ドイツでは国民車が発売され、イタリアでは田舎からでてくる若夫婦用のアパートが多数建設されました。
 中共は、毛沢東の統制独裁下で経済活動は抑圧され、達成されたのは国民生活の貧困の平等だけでした。しかしトショウヘイは経済の自由化を進めました。これは独裁を崩すもので禁じ手でした。その結果が1989年の若者の自由を求める天安門事件です。中共政権はこの事件を総括できず、ひたすら隠すだけです。すでに歴史の流れに対して逃げ腰であることが分かります。偽善と暴力の共産主義統治に自信がないのです。
 そこで外に打って出たのが一帯一路です。
これは支那古来の騙し戦略の一つですが、国民の目を外にそらすためもあるでしょう。しかしやり過ぎてしまった。中共にとっての生命線である大輸出市場の米国が危険性に気づき閉ざされる可能性が出てきた。まさに内憂外患こもごも来たるということでしょう。

 中共高官には独裁統治の黄昏を感じて亡命用の国籍を入手している人もいるという。
こんな統治が続くわけはないと思っているのでしょう。
こうした状況で日本はどうするか。とにかく大変動を控えた中共から離隔を取るしかない。そして国防と国内治安を固めるしかない。
歴史を見るとどんな悲劇も起こるからです。
   (落合道夫) 
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