国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<七週間つづいたスリランカ政争、前首相が復帰

2018/12/16

▲宮崎正弘のHPを更新
辛口コラム65 神田國一著『主任設計者が明かすF2戦闘機開発』(並木書房) 
http://miyazaki.xii.jp/column/index65.html
辛口コラム64 乃木神社総代会編『かたくなにみやびたるひと 乃木希典』(展転社) 
http://miyazaki.xii.jp/column/index64.html
辛口コラム63 宮脇淳子著『モンゴルの歴史』(刀水書房) 
http://miyazaki.xii.jp/column/index63.html

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)12月16日(日曜日)
          通巻第5918号  
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 七週間つづいたスリランカ政争、前首相が復帰
  ラジャパクサ元大統領、最高裁の判断に納得、首相就任を辞退へ
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 12月14日、スリランカ政争がようやく解決した。七週間、国政が大混乱したのも、セリナセ大統領が、とつじょ、元大統領を首相に指名したため、寝耳に水のウィクラマシンハ首相が辞退を断乎はねのけて、議会が空転した。

 セリナセは、ラジャパクサ元大統領の親中路線を批判し、「中国の借金の罠」に陥没してハンバントタ港を99年間、中国が租借して軍港として使うことになった失策の張本人。なぜ、批判した人物を首相に任命しなければならなくなったのかと言えば、連立相手の政党が連立政権与党からおり、ラジャパクサ元大統領派にくっついたため議席バランスが壊れたからだった。

 混乱は七週間つづいて、最高裁がラジャパクサ元大統領の首相就任に「合法性が認められない」としたため納得、首相就任を辞退した。
現職のウィクラマシンハ首相が復帰した。インドは舞台裏で政治工作を展開したようである。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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「大日本は神国なり。天祖初めて基をひらき、日神ながく皇統を伝え給う」
  『神皇正統記』から『文化防衛論』まで歴史教科書が教えない史論の数々

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北影雄幸『天皇論の名著』(勉誠出版)
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 古今より「天皇論」は夥しくあらわれ、また喧しく議論されてきた。
マルクス主義歴史観に基づくアジビラのたぐいは別として、「古典」として読み継がれる名著が近年も陸続と誕生している。
復刻された名著もある。
誰でも挙げるだろうが、武士道の研究家としても知られる著書の北影氏は、林房雄『大東亜戦争肯定論』と三島由紀夫の『文化防衛論』を最終章に持ってきている。
 本書は、北畠親房の『神皇正統記』から紹介と分析が始める。慈円の『愚管抄』はなぜか選ばれていないが、文中でははっきりと「『神皇正統記』は、慈円の『愚管抄』、新井白石の『読史余論』とともに、我が国の三大史論書といわれた名著である」とする。
「大日本は神国なり。天祖初めて基をひらき、日神ながく皇統を伝え給う」と始まる北畠親房の『神皇正統記』は時代を超えて読み継がれ、現代に日本でも文庫に全集に入っている。
 北畠親房は「日本を統治する方は覇権を以って天下を統一した武家の統領である征夷大将軍などではなく、神の末裔、すなわち皇統一系の天皇でなければならぬ」とした。
 本書では次に山縣大弐の『柳子新論』、本居宣長『直毘霊』、平田篤胤『古道大意』と続く。
 山縣は倒幕の理論形成の先駆けであり、維新の源流と評価されるが、讒訴され、処刑された。
 嘗て評者(宮崎)は小誌平成27年5月26日号で、江宮隆之『山縣大弐伝――明治維新を創った男』(PHP研究所)を論じつつ、次のように書いた。

 「山縣大弐は知る人ぞ知る江戸中期の思想家。吉田松陰の百年前の人物である。徳川将軍五代のおりに幕府の正統性を疑問視し、或る事件(明和事件)で解職となって甲斐から江戸へでて私塾を開いていたが、「王政復古」を訴えた『柳子新論』により、幕府から危険視され、やがて倒幕運動の疑惑を持たれて斬首、刑場の露と消えた。まるで百年前の吉田松陰のごとし。
 いってみれば徳川幕府打倒の急先鋒的な先駆者となる思想家だが、こんにち、この人物を知る人は殆ど居ないだろう。現代人の誰もが山縣大弐を忘れていた。山縣大弐は、その死から百年後、幕末の日本に蘇った。
 それは吉田松陰が公武合体から反徳川へと思想的転換(著者はこれを「松陰の窯変」と比喩している)をなしたことによる。吉田松陰が野山獄に繋がれていたおりに、萩へやってきて、突如、文通をはじめて松陰に山縣大弐の思想を初めてつたえた学僧は宇都宮黙林だった。この宇都宮黙林をやや過大評価したのが河上徹太郎の『吉田松陰』だったが、それは後世の話である。山縣大弐の「明和事件」は詳細が分からない。なぜなら「老中阿倍伊予守の手によって全て焼き捨てられた」からだ。

 幕末から維新にかけての名著は藤田東湖『弘道館記述義』、吉田松陰『講孟余話』、そして明治時代には『軍人勅諭』が出現し、明治十五年には福沢諭吉の『帝室論』がでて、世間を揺らす。この福沢の『尊王論』も合わせて取り上げられている。
福沢は「帝室は政治社外のものなり。苟も日本国に居て政治を談じ政治に関する者は、その主義において帝室の尊厳とその神聖を濫用すべからず」と訴えた。シナは33もの王朝が興亡を繰り返した。日本は連続する歴史、万世一系という特色がある。福沢はそのことを強調してやまなかった。

 文部省が編んだ『国体の本義』の現代的説明のあと「戦後編」になる。
冒頭は津田左右吉の『日本文化の現状について』、徳富蘇峰『国史より観た皇室』、小泉信三『帝室論』、竹山道雄『天皇制について』と続き、林房雄『大東亜戦争肯定論』、三島由紀夫『文化防衛論』でフィナーレとなる。
戦後、津田左右吉、小泉信三、そして竹山道雄は意外なことに保守派からも批判された。就中、津田左右吉への痛罵は強かったが、原因は読み違えであり、津田は天皇廃止論でも批判者でもなく「万世一系」を称えていた。てっきり天皇制廃止論をかくと期待して岩波書店が原稿を津田左右吉依頼したところ、反対の議論だったので社内が騒然となったという逸話も紹介されている。
ともかく、これらの名著は歴史教科書に出てこない。若い日本人は誰も知らない。いかにして、こうした天皇論を普及させていくのかが、今後の課題である。
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   読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)西部邁氏を偲ぶ会、シンポジウムと追悼コンサートのお知らせ
 三島由紀夫のよき理解者でもあり、憂国忌に馳せ参じた評論家の西部邁先生が入水自殺をとげてから一年となります。
御命日は1月21日ですが、月曜日にあたるため、二日繰り上げて1月19日に一周忌イベントを行います。

とき   2019年1月19日(土曜)午後二時
ところ  千代田区永田町「星陵会館」。
https://www.seiryokai.org/kaikan/map.html

<プログラム>
追悼挨拶   榊原英資、宮崎正弘
シンポジウム「西部邁が遺したものとは何か」
富岡幸一郎、三浦小太郎、西村幸祐
追悼コンサート「美しき日本の調べにのせて」
        紀伊国屋美智子(藤原歌劇団正会員、ソプラノ)
会費    2000円
特記    終了後、同会館四階レストランで懇親会(予約必要。先着50名。ただし懇親会は別途五千円の会費です)
主催    「西部邁氏を偲ぶ会」実行委員会
事務局   啓文社書房(03)6709−8872
      info@kei-bunsha.co.jp



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(読者の声2) 展示会テーマ「国内外から貶められる日本」が開催されます。
 横浜方面の皆さん、お時間があればお立ち寄り下さい。
 展示テーマ別に「偏向メディア」「憲法9条」「沖縄基地」「中国・北朝鮮」「偏向教育」「反日左翼」
展示期間:  12月17日(月)〜20日(水)
展示時間帯: 17日(初日) 昼12時〜午後8時
       18日(火)   午前10時〜午後8時
       19日(最終日)午前10時〜午後6時
       (18日、19日は午後4時30分よりミニ講演あります)。
開催場所:  横浜駅北西口から徒歩5分 
       かながわ県民センター1階展示場
主催:    日本大好き市民の会(代表: 高橋忠邦)
協賛:    新しい歴史教科書をつくる会神奈川県支部
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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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