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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<サウジアラビア、周辺国の援助継続不能。イエーメンとの戦費も無理に

2018/11/09

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月9日(金曜日)
        通巻第5884号  
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 あの「アラブの春」から七年が経過したが、いま「アラブの冬」の時代に突入
  サウジアラビア、周辺国の援助継続不能。イエーメンとの戦費も無理に
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 ジャメル・カショギ殺害でサウジ王家は世界的な批判に晒されているが、もっと切実な問題はサウジの財政破綻である。
サウジは潤沢なオイルマネーのおかげで、豊かな教育、福祉サービル、健康保険も充実し、外国人労働者も高給が取れた。
「この余裕を再び回復できるには原油価格が1バーレル@87ドルとならなければ行けない」(『フォーリン・アフェアーズ』、2018年11月・12月号、マルアン・ムアシェル氏の寄稿)。

 状況が激変したのは2014年からの原油価格大暴落だった。
とくにヨルダン、エジプトへの支援が難しくなった。先月のイムラン・カーン(パキスタン首相)のリヤド訪問でも60億ドルの財政支援を約束したと伝えられたが、本当に実行されたのか、どうか。予定していた「アラムコ」の上場は不可能となり、資金をかき集める手だてをなくした。アブドラ皇太子の指導力が陰った。

 サウジがイエーメンとの戦争に費やしているのは毎月60億ドルから70億ドルにも達しており、最大で年間800億ドルを超えるカネが砂漠に消えている。
 高価な武器と傭兵による。

 このため国内の福祉、社会サービス、教育無償化などのプログラムの実行ができなくなっている。国民の不満を逸らすために女性の自動車運転を認めるなど小細工も講じているが社会全体の擾乱気配は深化している。
サウジの国内バラマキは年間300億ドル、クエートは国民各自に@3500ドルを給付した。オマーンは道路掃除など公共事業に三万の雇用を無理矢理つくりだし、優秀な若者には奨学金の無料交付なども続けた。すべてが物理的に継続不能となった。

 中東全体で失業率は30%前後とされ、とくに産油国でないエジプトとヨルダンは、サウジ、クエート、UAE等からの支援で社会保障を維持してきた。財政悪化状態はサウジとUEA、オマーンなど同じである。

産油国が周辺国を金銭的に支援するプログラムが継続可能という展望がない。
 このためエジプトは120億ドルの償還が出来ずIMF管理となり、ヨルダンではデモが発生し、クエートも社会擾乱の兆し、これらの国々へ出稼ぎにでていたフィリピン人が最近は大挙して帰国している。

 あの「アラブの春」から七年を閲し、民主化どころか、状況は泥沼。原油価格高騰の局面にはあるが、1バーレル@100ドル時代の到来は想定しにくい。産油国のどこが最初に「第二のベネズエラ」となるか?

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(休刊のお知らせ)小誌は11月11日から13日が休刊となります 
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   読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)韓国「偽徴用工」裁判の判決後の文在寅大統領は最高裁と首相に責任を押し付けひたすら逃げ回る、まさに朝鮮の伝統芸。韓国人とは議論にならないのは有名ですが、筑波大の古田博司教授によると、いくら事実を提示して議論しようにも「韓国に対する愛はないのかー!」と喚き散らすだけなのが韓国の学者です。
 愛の反対は憎悪ではなく無視だというのが今の日本政府の対応を見ているとわかります。韓国側の理不尽な要求や「日韓両国で知恵を出し合って」などという韓国政府高官のふざけた発言には即座に反論する河野外務大臣と菅官房長官。アメリカ財務省による韓国の銀行に対する「恐怖の電話」と連動しています。
 日本政府の韓国に対する「戦略的放置」は外務省のホームページを見るとよくわかります。トップページ > 国・地域 > アジア > 大韓民国とたどっていくと、「おすすめ情報」
として出てくる動画があります。
「未来志向の日韓関係を目指して(2016年版)」岸田外相の時代です。
https://www.youtube.com/watch?v=15O17McJaJs

 内容は1965年の国交正常化から日本がどれだけ韓国を支援してきたか、また韓国側も
日本側の対応を受け入れてきたことを説明。
しかし動画の再生回数がたったの 4314回というのはひどいもの。Youtubeで次の動画として出てくる河野外務大臣会見(11月6日)は115,353回。冒頭はイラン関連。3分40秒から徴用工関連の質疑。河野外務大臣の発信力が期待されているようです。
https://www.youtube.com/watch?v=fJEOKWXvVoY

 外務省のサイトに戻りますが、韓国の略史はたったこれだけ。
・3世紀終わり頃に氏族国家成立 
・三国時代(高句麗,百済,新羅)(4世紀頃〜668年)
・統一新羅(676年〜935年) 
・高麗(918年〜1392年) 
・朝鮮(1392年〜1910年)
・日本による統治(1910年〜1945年)を経て,第二次大戦後,北緯38度以南は米軍支配下に置かれる。 
・1948年大韓民国成立。同年,朝鮮半島北部に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が成立。
 せっかく日本が独立させた「大韓帝国」はなかったことになっている。
今の韓国を見て「国の体をなしていない」と政治家が批判していますが、「大韓帝国」も李朝の看板を変えただけで、日本としてもなかったことにしたいのかもしれません。
 二国間関係を説明する部分は韓国に対する愛情などゼロ、離婚調停中のような状態。
『日韓間には困難な問題があるが,これらを適切にマネージし,様々な分野で協力を進め,日韓関係を未来志向で前に進めていくことが重要。』
 外交青書も同様、日韓関係は『日韓両国の連携と協力はアジア太平洋地域の平和と安定にとって不可欠である、以下略』。

 一方、日台関係は『日本にとって台湾は、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人である』と最大限とも言えるほどの高評価。

 ネットでは「最悪のタイミングで最悪の選択をする」韓国が次はどんな手をうってくるのかに期待と注目が集まっている状態といってもいいほど。
 軍事政権時代の韓国をボロクソに批判し北朝鮮を「地上の楽園」と持ち上げた朝日新聞。文民政権になるや韓国内の親北派と連携し、韓国の味方を装いながら日韓関係に亀裂を入れようと教科書問題・慰安婦問題・徴用工問題と火のないところに火をつけ、ついには日韓関係は破綻寸前。ゾルゲ事件以前から戦争を煽りコミンテルンの走狗だった朝日としては大いに胸を張って自慢できることでしょう。
  (PB生、千葉)
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  • 名無しさん2018/11/09

     あの「アラブの春」から七年が経過したが、いま「アラブの冬」の時代に突入

      サウジアラビア、周辺国の援助継続不能。イエーメンとの戦費も無理に

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    サウジは潤沢なオイルマネーのおかげで、豊かな教育、福祉サービル、健康保険も充実し、外国人労働者も高給が取れた。

    「この余裕を再び回復できるには原油価格が1バーレル@87ドルとならなければ行けない」(『フォーリン・アフェアーズ』、2018年11月・12月号、マルアン・ムアシェル氏の寄稿)。←宮崎先生、情報ありがとうございます。国際関係でも、金の切れ目が縁の切れ目ってことなんすね。納得です。