国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

全て表示する >

宮崎正弘の国際ニュース・早読み 強制収容所は「職業訓練所だ」と反論_真っ赤な嘘っぱち、予算の分析から立証された

2018/11/06

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月7日(水曜日)
        通巻第5881号   <前日発行>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ウィグル族への弾圧を否定し、強制収容所は「職業訓練所だ」と反論する中国
  真っ赤な嘘っぱち、予算の分析から立証された
****************************************

 「強制収容所で行われていることは職業訓練ではなく洗脳だ」(米国ジェイムズタウン財団発行『チャイナ・ブリーフ』2018年11月5日)。

 国連の人権委員会が中国の新彊ウィグル自治区における強制収容所の実態を批判したのは八月である。中国は「あれは収容所ではない。職業訓練センター」だと言い張って、批判を封じ込めようとした。米国の偵察衛星は新設された収容所の場所などを特定し、写真を公開した。

 治安関係の設備、施設が急増しており、人員も増強され、法務関係のビルも急増していることが分かった。ウィグル族を拘束するにあたり一応、司法当局が略式裁判を行ってから収容所荷送り込んでいるからで、収容所内での再教育(という名前の洗脳)を担当するのは法務省(司法部)であるからだ。

 予算面から中国の嘘が判明した。治安と司法の関連予算が膨張していたのだ。
 新卿ウィグル自治区の予算を全中国の行政単位ならびに2016年支出と2017年度の支出を比較した研究がジェイムズタウン財団で行われた結果、
 治安管理費関連予算     235%増
 収容所建設管理       237%増
 公共安全関連予算      126%増
 司法関連予算        118%増

そして、対照的に「職業訓練関連予算」は、マイナス7・1%だった。 
     □◎□○み△◎□◇や○◎○□ざ□◎□○き○◎○□  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1815回】                     
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(40)
徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正七年)
 
 ■「(八一)利の一字」
 
「大膽、深刻、痛快なる、支那の國民性を表白して、恰も照魔鏡を掲げ來たるが如」き書物は、『史記』貨殖伝を措いて他にはない。そこに「支那人の生活、及び思想」が活写されているからであり、それを1文字で表現するならば「利」、つまり「支那人の生命」となる。
 
 「若し支那人に熱心ありとせば、利を趁ふの熱心」であり、「勇氣ありとせば、利に趨る勇氣」である。たしかに「死は泰山よりも重し」とはいうものの、「されど利の爲めには、生命の惜しからざる」のである。
 
 ■「(八二)公認泥坊」

 「支那の古今を通觀するに」、「利の爲めに名を犠牲としたる者は少な」くはないが、「名の爲めに、利を抛ちたる者は、絶無にあらざるも、僅有と云はざるを得ず」。
 
 じつは「支那に於ては、官吏は清職」ではなく寧ろ「濁職」であり、古より「官吏と兵士とを以て泥坊の隊長」と見做すことができる。「若し廉吏の名譽と、貪吏の重賂とを、併有し得」ることができるなら、「彼等は甘んじて之を爲」すだろう。「貪吏の汚名」を着せられようと、断じて「貧乏の廉吏を願」うことはない。それというのも官吏になる目的は、「先づ利にあれば」こそであり、権力や名を求めるのも、全てが「利の爲め」だからだ。いいかえるなら「官職は、一個の大吉利市」だからだ。「大吉利市」を現代風に表現するならば、超特大万能集金マシーンといっておこうか。
 
 彼らに「兵士に三個の利得あり」との諺がある。第1は「民に取る」、第2は「官に取る」、第3は「敵に取る」である。兵士が動き出すと、最初に「沿道の人民より徴發し、其の剽略を逞」しくする。次に戦端を開く以前に「政府を強要し、其の軍需品を貪求し、其の賞賜を豪請す」る。もし戦勝したなら敵から徹底して「剥掠せずんば已ま」ない。
 
 ――官吏は泥棒、兵士は強盗の伝統が生きているなら、現在では幹部は泥棒、解放軍は強盗ということになるのだが・・・さて
 
 ■「(八三)支那の鐵道」

 「少なくとも鐵道の開通は、支那に取りては、一大刺戟」であったことは確かだ。たとえば清朝が簡単に崩壊したのも、長江中流域の漢口と北京とを結ぶ「京漢大幹線の開通によりて、南北の聯絡を便にし、由りて以て第一革命の業を、容易に成就せしめたる者」と考えられるだろう。
 
 だが「今日の支那鐵道は、其聯絡に於て缺くる所あるのみならず、又た其運轉の方法、極めて緩慢遲鈍なる、所謂る支那式なれば」、「概ね不具體也」。
 
 ――伝えられるところでは現在、共産党式新幹線網は超高速で全国ネットを完成し、快適なサービスを提供しているとのことだが、さて、やはり「所謂る支那式」は完全に姿を消したのだろうか。ひとつ知りたいところだ。
 
 ■「(八四)南潯鐵道と山東鐵道」

 「日本の資本にて、日本の技師によりて、敷設せられたる南潯鐵道」にしても「山東鐵道」にしても、営業状態は「有りて?なく、無くて損なき」程度であるが、前者を延伸させ江西省を貫通させ広東省に結びつければ、「南部支那に於ける、最も有利線の一」つになる。また後者を延伸させて「京漢線に接續せしめ」、「更に西して、山西の鑛層地を貫通し、愈々西して甘肅を走」らせ、さらに新疆の沙漠地帯に進ませるべきだ。かくして「山東鐵道は、支那横斷の一大幹線」となる。
さて、一帯一路は徳富のアイディアだった?
    □◎□○ひ△◎□◇い○◎○□ず□◎□○み○◎○□  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■宮崎正弘の新刊 ロングセラーズ  好評発売中!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
近刊予告  11月17日発売!
宮崎正弘『AI管理社会・中国の恐怖』(PHP新書。950円)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
★予約募集中↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4569841910/

  ♪♪
『米中貿易戦争で始まった中国の破滅』(徳間書店、定価1296円)
https://www.amazon.co.jp//dp/4198646716

『アメリカの「反中」は本気だ』(ビジネス社、1404円)
『習近平の死角』(育鵬社、1620円)  
『西郷隆盛 (日本人はなぜこの英雄が好きなのか)』(海竜社、1620円)  
『米国衰退、中国膨張。かくも長き日本の不在』(海竜社、1296円) 
『AIが文明を衰滅させる (ガラパゴスで考えた人工知能の未来)』(文藝社、1404円) 
『習近平の独裁強化で、世界から徹底的に排除され始めた中国』(徳間書店、1080円) 
『連鎖地獄 日本を買い占め、世界と衝突し、自滅する中国!』(ビジネス社、1188円)
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

  ♪♪♪
<< 宮崎正弘の対談シリーズ >> 
++++++++++++++++
宮崎正弘 v 西部邁『アクティブ・ニヒリズムを超えて』(文藝社文庫、778円)  
https://www.amazon.co.jp//dp/4286199231/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1541112494&sr=1-2&keywords=%E3%83%8B%E3%83%92%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%81%A6

宮崎正弘 v 渡邊惣樹『激動の日本近現代史 1852−1941』(ビジネス社)  
宮崎正弘 v 藤井厳喜『米日露協調で、韓国消滅!中国没落!』(海竜社、1296円)
宮崎正弘 v 藤井厳喜『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』(海竜社。同) 
宮崎正弘 v 石平『アジアの覇者は誰か 習近平か、いやトランプと安倍だ! 』(ワック)
宮崎正弘 v 石平『いよいよ、トランプが習近平を退治する!』(ワック、994円)
宮崎正弘 v 石平『私たちの予測した通りいよいよ自壊する中国』(ワック、994円)  
宮崎正弘 v 室谷克実『米朝急転で始まる中国・韓国の悪夢』(徳間書店、1296円)
宮崎正弘 v 室谷克実『赤化統一で消滅する韓国、連鎖制裁で瓦解する中国』(徳間書店) 
宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
宮崎正弘 v 渡邉哲也『世界大地殻変動でどうなる日本経済』(ビジネス社、1404円)  
宮崎正弘 v 福島香織『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円) 
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
宮崎正弘 v 高山正之『日本に外交はなかった』(自由社、1080円)
宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 

  ♪♪
<< 鼎談シリーズ >>
++++++++++++
宮崎正弘 v 石平、福島香織『日本は再びアジアの盟主となる』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円) 
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
        ◎◎▽□◎□◇◎◎▽□□◎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(C)有限会社・宮崎正弘事務所 2018 ◎転送自由。転載の場合、出典明示
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-08-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ日刊  
Score!: 99 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2018/11/06

    元看護師の女性が、仕事を辞めたことで、インフルエンザ予防接種の効果について自分の感じることを諮問委員会で発言したようで、その5分ほどの動画が大変話題になっている。

      彼女によると、彼女も彼女の同僚も、インフルエンザ予防接種の効果を信じていなかった。彼女の病院は、職員に予防接種を強制する所ではなかったものの、マスク着用を強制された。

      インフルエンザで死亡する人のかなりの割合は、インフルエンザ予防接種を受けた人ではないか。インフルエンザにかかっても、休養だと思って家で寝ている人には、大きな問題は起こらない。

    https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12416329613.html

  • 名無しさん2018/11/06

     新卿ウィグル自治区の予算を全中国の行政単位ならびに2016年支出と2017年度の支出を比較した研究がジェイムズタウン財団で行われた結果、

     治安管理費関連予算     235%増

     収容所建設管理       237%増

     公共安全関連予算      126%増

     司法関連予算        118%増



    そして、対照的に「職業訓練関連予算」は、マイナス7・1%だった。←宮崎先生、眼から鱗の情報ありがとうございます。