国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み 「北マケドニア」って、「北池袋」とどこが違うのか

2018/10/19

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月19日(金曜日)弐
        通巻第5864号   
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 マケドニアでまた外相が辞任。国名改称の合意ならず
  「北マケドニア」って、「北池袋」とどこが違うのか
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 バルカン半島は火薬庫。ユーゴスラビアが解体し、七つのミニ国家に分解したが、そのうちのひとつ「コソボ」は、ロシア、中国などが認めていない。

コソボはセルビアに帰属したが、気がつけばアルバニア人が住み着いていて独立を主張した。セルビアと戦争になり、NATOが支援した。コソボ難民およそ25万人がすぐ南のマケドニアに流れ込んだ。コソボにはいまも、NATO軍が駐留している。皮肉なことにコソボになる世界遺産はセルビア教会系、アルバニア系は遺産がないので、マザーテレサ記念館を建てた。

さて、マケドニアのことである。
 マケドニアの地図をあたまに描くと、北から時計回りに、セルビア、ブルガリア、アルバニア、コソボとなる。面積は九州の三分の二ていど、人口は200万強しかいない。ならばアルバニアと合邦するかと言えば、人口の25%のアルバニア人しか賛同しない。

 そのマケドニアの首都はスコピエである。
人口50万、筆者が訪ねたのは四年前だったが、中央の広場にはいつの間にかアレキサンダー大王の巨大な銅像が屹立している。

 国名がマケドニアを名乗るとは怪しからんと最初にイチャモンをつけたのはギリシアだった。ギリシアの承認を取らないでアレキサンダー大王の銅像を建立したことも、政治問題化した。
 銅像ひとつ、しかし国民の英雄だから、論戦となる。

 ギリシア北部のマケドニアは、現在のスコピエのあるマケドニアとはことなり、ギリシアのほうのマケドニアからアレキサンダー大王がでた。人種が違うのに、ギリシアの誇りである。昔のギリシア人は蕃族の侵入と共に何処かへ消え、今のギリシアはスラブ系である。

 さて、1993年、マケドニアは国名を「マケドニア旧ユーゴスラビア」という長い名前に変えて、国連に加盟した。それでもギリシアは納得しなかった。ならば「北」とつけたらどうですか、と交渉がすすみ、2018年6月に「北マケドニア」となった。
だが、納得しない国民も多数いて、住民投票をおこなう展望が開けず、そのために10月17日、チプラス外相が辞任する騒ぎに発展した。

国名をそういう安易なことで変えるなど、よほど主権意識がないのか、アイデンティティの喪失なのか、しかしブルガリアに支配されて、次がオスマントルコ、その次がチトーの強権政治に甘んじてきたマケドニアには、まだ民族主義は育たず、国民国家の限界性を孕みながら、NATOとEU加盟を申請している。
北マケドニアへの国名変更は、これが条件なのである。

池袋の山手線の内側と外側で、北池袋という呼び方とはまったく次元の異なる話デシタ。

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(休刊予告)小誌、海外取材のため10月21日―26日が休刊です  
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  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)新しい歴史教科書をつくる会東京支部主催<歴史・公民>新東京塾第8回研修会は以下に詳細を示しますように12月16日(日)に開催の運びとなりました。
<歴史・公民>新東京塾・第8回研修会のご案内〉 
 <正統な皇統 〈萬世一系〉 の護持 ・ 旧宮家の皇籍復帰の実現等>

日時    12月16日(日) 13時00分〜16時30分
会場    北とぴあ (JR王子駅 隣接) 7階 第2研修室(北区王子1−11−1)JR京浜東北線 「王子駅」下車 (北口より徒歩2分)
地下鉄南北線 「王子駅」下車 (5番出口 直結) 
講演 ? (13:10〜14:10)
「御代替わりにおける皇室祭儀 『大嘗祭』 の根源的な意義とは」    
                     講師 小川揚司氏 (つくる会 東京支部 顧問)
講演 ? (14:20〜15:50)
「皇室を貶める者たち−朝日新聞はじめ朝敵や自称保守派に巣くう反皇室勢力の実態を暴く)」         村田春樹
司会 平田由香(新しい歴史教科書をつくる会、会員)
研修会  1,500円  (予約優先で先着 概100名様まで)
懇親会  4,000円  (予約制で 先着      35名様まで)
【懇親会】 17:00〜19:00 「北とぴあ」近くの居酒屋
 <主催> 「新しい歴史教科書をつくる会」東京支部
 <連絡先> 加藤幸太郎 TEL090−9244−2096
FAX 03−5993−1287
 MAIL  2740kxuy@jcom.zaq.ne.jp



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(読者の声2)9月のGIFTは本日 10月19日(金)18:30
場所は「アルカディア市ヶ谷」です。
演題 「北朝鮮難民流出にどう対処すべきか」
講師 三浦小太郎(国際問題評論家・アジア自由民主連帯協議会事務局長)
(一般社団法人 グローバル・イシューズ・フォーラム東京)
定員 30 名
参加料 一般 3000 円(学生 1000 円(メール・FAX電話でお申し込みください)
E-mail  globalissues_gift@yahoo.co.jp
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  • 名無しさん2018/10/22

    マケドニアの件。1992年にモスクワに10日ほど滞在した時、北へタクシーで1時間余のザゴールスク(当時名、多分今は変わってる)と言う町にあるロシア正教会の本部へ行きました。そこでロシア正教の公用語は古代ロシア語で、これはマケドニア語の事である、と言う説明でした。東方正教会やスラブ文化の歴史がギリシャの北方から始まったと理解しましたが、さて、現マケドニアとギリシャ内のマケドニア州が文化面でどれほど違うのか、興味深々です。

  • 名無しさん2018/10/19

    【ウイグルの声#14】もう耐えられない…在日ウイグル人が100万人強制収容にNO!http://www.shinjuku-hyakunin.com/archives/52273728.html

    【悲報】フランス、もうめちゃくちゃ 

    http://himasoku.com/archives/52049724.html

    猿田佐世弁護士「辺野古移設などの”米国の声”は日本マスコミが作った”神話”」米シンクタンクは日本政府からの多額の資金提供(年約30億円)で運営! https://yuruneto.com/usa-koe/

    今日は築地でお手伝いしてから豊洲に行ったんだけど、ビックリしたのは臭いの違い https://twitter.com/yasuo3704/status/1050683034083553280?ref_src=twsrc%5Etfw

    彦根芹川

    https://www.google.co.jp/search?q=%E5%BD%A6%E6%A0%B9%E8%8A%B9%E5%B7%9D&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwicpbHXr47eAhUCzbwKHSI7CNsQ_AUIDygC&biw=1280&bih=620

    【緊急】米政府が激ヤバ「遠隔マインドコントロール」文書を誤公開! 思考を盗み、痛み・痒み・オーガズム引き起こす方法掲載

    https://tocana.jp/2018/04/post_16690_entry.html

    現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」糖尿病 高血圧 花粉症 インフルエンザ完全保存版一覧表

    http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/467.html

    一番日本にとって不名誉な濡れ衣が、捏造慰安婦です。http://brute.sakura.ne.jp/wp/?p=3253#comment-632809

    朝鮮半島のあまりにお粗末な歴史

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-397.html

    パンクしないタイヤ→ノーパンクタイヤを使ってみたよ! 使用したメリット・デメリットhttp://buynote.hatenadiary.jp/entry/2015/05/09/181818

  • 名無しさん2018/10/19

    癌治療の根本的間違いー「10大証拠」



    (メディアも黙殺、専門家も知らない)



     癌の専門家も癌治療の致命的な間違いに気づいていない。そして、日夜、癌患者の大量殺戮にいそしんでいる。まさに、背筋の凍る悪魔的光景である。ここに癌学者ですら知らない癌治療の過ちを証明する「10大証拠」を掲げる。



    マクガバン報告→正式名称は「米上院栄養問題特別委員会」報告である。5000余ページの報告書は、先進諸国の食事は「高カロリー」「高タンパク」「高脂肪」「高精白」「高砂糖」の5高食で、これらが万病の原因と指摘する。これらを5低食に改めると癌発生も死亡も20%減らせると断言する。ちなみに心臓病発生も死亡も25%減となっている。糖尿病は約50%減である。理想は日本の伝統食であると結論付けている。



    デヴュタ証言→抗癌剤治療は無力と米国立癌研究所の所長が衝撃的証言をしている。アメリカ最高の癌研究機関のトップの証言は決定的である。



    ADG(アンチ・ドラッグ・ジーン)→抗癌剤無効を医学的に証明するのが反抗癌剤遺伝子ADGである。恐ろしいのは、抗癌剤の毒性が、癌細胞遺伝子ADGを変化させ、超悪性、スーパー・キャンサーをつくり出すしてしまうことである。



    東海岸リポート→米国東部の20近い大学、医療機関の共同研究であり、肺癌患者743人を抗癌剤数で4つのグループに分類し、その結果を見ると、抗癌剤投与するほど、早死にすることが判明する。最も良好だったのは一切放射線を受けなかった患者であった。



    NCI報告→「癌の病因学」と言う数千ページの論文で、「抗癌剤は強力な発癌性物質で、投与された癌患者の別臓器に新たな癌(2次癌)を発生させる」と結論付けている。



    OTA報告→米政府技術評価局(OTA)は、「抗癌剤などの三大療法は効果なく副作用がきわめて大きい」「末期癌は代替療法の方がはるかに治っている」と断定する。同報告は、米政府の癌治療方針を180度方向転換させた。



    チェコ・リポート→肺がん検診を受けた人ほど、肺癌にかかり、肺癌死し、早死にしている。



    チャイナ・スタディ→「動物タンパクは史上最悪の発癌物資」と断定する。牛乳タンパク(カゼイン)を2倍にすると、癌は11倍に激増する。動物タンパクの発癌性は、植物タンパクの8倍である。この報告は米国の菜食主義を推進する起爆剤となった。



    ウイスコンシン大報告→同大学が20年にわたって行ったアカゲザル実験は、カロリー制限が癌を防ぎ、長寿を保つことが証明された。同大学の結論は、カロリー制限こそが癌などの老化病を防ぎ、若さを保ち、寿命を延ばすという真実だった。



    長寿遺伝子説→レオナルド・ガレンテ教授は、「カロリー制限するほど長生きする」謎の長寿遺伝子(サーチュイン)発見によって解明した。さらにマッケイ教授はマウスのカロリーを60%に制限すると、寿命が2倍に伸びることを発見する。長寿遺伝子は空腹刺激で発動し、体細胞の遺伝子周囲に活性酸素・紫外線等を防ぐバリア形成で、老化を防ぐことが解明されている。



    (立花隆氏もびっくりした臨床医の本音)



     評論家の立花隆氏は、癌にかかり、その体験取材を通じて癌治療の実態に切り込んだ。以下は立花隆著「癌ー生と死の謎に挑む」からの引用である。



    「僕以外の演者(NHKの番組)はすべて、大学や大病院、癌センターのそうそうたる癌の有名臨床医たちでした。昼休みだったと思いますが、控室(NHKの控室)でみなが雑談的にいろいろな話をしていた時の事です。いつの間にか、話題が抗癌剤の話になっていました。「抗癌剤がどれほど効かないか」と言う話を一人がし出すと、みんな具体的な抗癌剤の名前を出して、次から次に、それがどれだけ効かないかを競争のように話し始めました。「結局、抗癌剤で治る癌なんて実際にはありゃせんのですよ」と、議論をまとめるように大御所の先生が言うと、皆そのとおりと言う表情でうなづきました。僕(立花隆)は、それまで「効く抗癌剤が少しはあるだろう」と思っていたので、「エーツ、そうなんですか? それじゃ「患者よ、癌と闘うな」で近藤誠医師が行っていたことが正しかったということになるじゃありませんか」 すると、大御所があっさり、「そうですよ。そんなことみんな知っていますよ」と言いました。僕は、それまで近藤医師が臨床医たちから強いバッシングを受けていた時代の記憶が強く残っていて、近藤理論は、臨床医たちから、最もネガティブな評価を受けているとばかり思っていたので、これにはびっくりしました。誰か異論を唱えるかと思ってしばらく待ちましたが、誰も唱えませんでした。「近藤理論は基本的に正しいのだ」と認識が大きく変わったのは、あの瞬間でした」



    (政府は、癌マフィア中央指令部)



    これら癌臨床医の大御所たちは、非公開の待合室では本音を言うけれど、公の場では決して本当のことは言わない。その意味で、真っ向から既成の癌利権に挑んだ近藤誠医師の勇気は素晴らしい。



     癌産業と言うのがある。いわゆる癌利権で、その中枢が国家である。厚労省が癌マフィアの中央指令部である。そして、それらを束ねて利益収奪しているのがロックフェラー財閥などの国際医療マフィアである。