国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<ファン・ビンビンが脱税を認めさせられたのはスケープゴーツ

2018/10/05

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月5日(金曜日)弐
        通巻第5848号  
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(休刊のお知らせ) 地方講演旅行のため明日(10月6日)から8日まで休刊です 
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 ファン・ビンビンが脱税を認めさせられたのはスケープゴーツ
  強烈な衝撃が香港の映画界に。「向こう2年間、ろくな映画は作れない」
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 中国一の有名女優ファン・ビンビンが行方不明となって四ヶ月後。脱税を認め、ツィッターで謝罪し、1億2900万ドル(146億円弱)の罰金を「支払う努力をする」と誓約した。
彼女のような有名女優でも、十年かかっても払えない巨額、つまり共産党の「見せしめ」である。

 税務当局は「脱税、節税の常識が映画、テレビ業界で常識化しているが、過去の不正申告の修正を年内まで受け付ける」と発表し、つまり手入れされたくなければ、自主的に罰金にあたる申告修正を行えと脅しているのである。

 衝撃を受けたのは中国大陸の映画界ばかりか、もっとも深刻な影響が出るのは香港である。香港の映画界はハリウッドと提携しており、海外との出演料の支払いや、ロケ経費など複雑な支払いルートは脱税の伏魔殿となってきた。
 また香港の映画界は同時進行でテレビドラマを制作しているため、ロケはエキストラの賃金の安い中国大陸でおこない、納税は香港で納める。この複雑なやりとりが、逆に言えば脱税をしやすい環境をつくってきた。

 それでなくとも、香港は雨傘革命の指導者が逮捕され、香港独立党の活動家アンディチャンは事実上の活動停止処分を受け、銅鑼湾書店は潰され、言論の自由は風前の灯となった。
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 日台友好の基礎をつくった夥しい台湾の人々
  これほどの台湾人が日本精神の底力を発揮して社会に貢献した

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黄文雄『世界を変えた日本と台湾の絆』(徳間書店)
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 安藤百福は日清食品の創業者だが「チキンラーメン」の発明で世界に知られた。安藤の本名は呉百福。台湾の人である。
 彼が亡くなった折、日本の新聞はその功績を特筆大書した。
 台湾で日本語教育を受け、道徳を身につけて活躍した人は数知れないが、李登輝閣下、奇美実業の許文龍、「老台北」こと、蔡昆燦の各氏のことは誰もが知っている。しかし、こうした象徴的人物のほかには無数の人々がいた。
 いまも昔の台湾の人々が真っ先にやってくる観光地は日本、日本人も休暇を取って向かう先は台湾。兄妹のように仲がよい。
 日本が戦争に負けて台湾を放棄し、かわりに侵略してきた国民党軍といえば、およそ品のない、教養のない、水簿らしい軍人らだった。彼らは国際法に照らしても不法に、日本の残した富を略奪し、台湾の人々を弾圧し、圧制下において独裁権力を打ち立てた。台湾の人々は「犬が去ってブタが来た」と陰口をたたいた。
 というのも「日本人は礼儀や時間にうるさいが、律儀で人を騙したりはしない。しかし台湾にやってきた中国人は、買い物をしても金を払わない。暴力で脅す、約束も守らないという、およそ近代人とは言い難い態度だった」と黄氏は言う。
 戒厳令は38年間にわたり、李登輝時代からようやく台湾に民主主義が定着し、人々は自由にものが言えるようになった。
 この間に、刻苦勉励して創業した多くが成功を収めたのは、その基盤に日本精神があったからだ、と黄文雄氏は称賛を惜しまない。
 世界最大の自動車メーカーを創業した劉金標。スイカの新種をつくった陳文郁、日台友好に貢献した黄天燐、台湾高座会の李雪峯の各氏等々。
 本書は立志伝中の人々を網羅して、人名辞典のようでもある。

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●読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声 
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 (読者の声1)「韓国の軍艦旗掲揚妨害に思う」。この問題は国際政治から見ることが必要と思う。
1.韓国の狙い
北の日韓離間工作だろう。文大統領は既に北に取り込まれている。欧米からは北の代理人と揶揄されているほどだ。
2.日本の対応
旭日旗は軍艦旗であり軍旗である。軍旗は兵器だ。だからこの掲揚を止めろというのは武装解除を意味する。属国扱いだ。ということは独立国なら拒否する。従って我が国は韓国の責任であることを参加国に説明し、参加しなければ良い。
韓国の非常識が広まるだけだから、日本は何も損することはない。その代わり日本主催の国際海軍行事には韓国軍は呼ばないことだ。呼ぶと馬鹿にされる。
3.隣国は敵の認識
地政学は「隣国は敵、敵の敵は味方、隣国を助ける国は滅ぼされる(マキャベッリ)」と規定している。隣国の中朝露は友人どころか敵なのだ。味方はインドやモンゴル、トルコ、東欧諸国なのだ。
日本は中朝露を助けたことがないだろうか。戦後の日本は騙されていた。自殺行為だった。いまその因果が巡っている。
4.韓国の被害者偽装
いつもの通り加害者が被害者を偽装する。これは民族の慣習で、被害者でいないと不安になるのであろう。
一種の精神症である。韓国通によると対等の観念がなく、下手に出るとつけあがるので高飛車に拒絶するのがよいという。日本人は対応に慣れるべきだろう。
5.対日侵略
現在、韓国人の無ビザ入国が行われている。廃止すべきである。これは寛大ではなく弱いとみられる。小動物の世界でも縄張り防衛は無条件で激烈だ。
日本人は五輪に浮かれることなく、外国人を厳しく管理しなければならない。 
           (落合道夫)



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(読者の声2)「静かなる日本侵略」の著者、佐々木類さんの講演会のお知らせです。
現場主義に立脚し、数多くのスクープをされた佐々木類氏は産経新聞の論説副委員長。じっくり耳を傾けましょう。

とき   11月4日(日曜) 午後六時半
ところ  文京シビックセンター26階「スカイホール」
講師   佐々木類(産経新聞論説副委員長)
演題  「静かなる日本侵略」(小誌前号の書評を参照)。
参加費  千円(学生無料)
主催   英霊の名誉を守り顕彰する会(佐藤和夫)
連絡先  (090)6709−9380 



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(読者の声3)【10月13日 東京文京区】第8回アジアの民主化を促進する東京集会「中国の覇権主義とアジアのゆくえ」が行われます。拓殖大学キャンパスです。13日午後、托大C館。
 基調講演は石平氏。ペマギャルポ氏らが講演です。
詳しくは下記に。
http://freeasia2011.org/japan/archives/5501
 なお「アジア自由民主連帯協議会主催講演会」のホームページに【講演録】藤井厳喜先生講演会報告「米中対決とアジア情勢を読む」をアップしました。リンク先に全文が掲載されています。
http://freeasia2011.org/japan/archives/5518
        (三浦小太郎)



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(読者の声4)三島由紀夫研究会の10月公開講座は、憂国忌発起人で元朝日新聞記者・編集委員の井川一久氏が講師です。
テーマのクァンガイ陸軍中学とは戦後残留した日本人将兵が教官としてヴェトナム青少年を教育して精強なヴェトミン軍、ヴェトナム軍の指揮官、将校を育成した陸軍士官学校。
昭和29年ディエンビエンフーで仏軍を撃滅した戦いも、昭和50年サイゴンを陥落させて米軍を撃退した戦いも正にこの学校で鍛えられた日本精神を発揮したが故の勝利であった。井川氏がこの歴史と経緯を熱く語ります。

日時  10月25日(木)午後6時半開会(午後6時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩2分)
講師  井川一久氏(元朝日新聞記者、編集委員、憂国忌発起人)
     (講師略歴 昭和9年生れ。愛媛県出身。早稲田大学政経学部卒後朝日新聞入社、以降、外報部で活躍。ハノイ初代支局長をはじめ長年インドシナ情勢を取材。現在も大東亜戦争終結後ヴェトナムに残留し、インドシナ戦争(対仏独立戦争)やヴェトナム戦争(対米戦争)で戦った日本人将兵の記録に取り組んでいる。

演題  「ヴェトナム独立戦争に挺身した日本人たち〜 クァンガイ陸軍中学教官団」
会場分担金 2000円(会員と学生は千円)。
どなたでも予約なしで御参加いただけます。

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宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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