国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<トランプ、新しい「プラザ合意」を中国向けに準備

2018/09/01

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)9月1日(土曜日)
        通巻第5811号 
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 トランプ、新しい「プラザ合意」を中国向けに準備中???
  トルコリラ暴落後、新興国の通貨安が激烈な状況に、「なぜ」
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 このところ、世界のメディアを眺めやると、トルコリラ暴落後のアルゼンチン、ブラジル、南ア、インドの通貨安が報じられている。この状況に急浮上してきたのが、人民元を標的に、トランプは「プラザ合意」新バージョン構想を練っているのではないという観測である。

 理論的に通貨の相場は、対外債務、経常収支、貿易黒字(もしく赤字)、そして、その国の金利を勘案する。人民元は下落するのが常識的な予測となる。事実、人民元は年初来、10%以上の下落を演じた。

 ところがトランプの理論(というより思いつき)では、人民元は「安すぎる」のであり、「不当に為替操作している」ということになる。市場の実勢を無視し、ひたすらトランプが見ているのは対米輸出黒字の是正である。したがって人民元が強くなれば、収支が合わなくなり、貿易不均衡は解決できるという短絡的結論を抱いたようだ。

 1985年の「プラザ合意」で、欧米が日本に強要した円高によって、日本経済はバブルを発生させ、そのバブルが崩壊したのち、「失われた20年」を迎えた。この日本の味わった苦痛は、欧米にとっては快哉だった。だが、日米貿易構造はモノを作らないアメリカ、物づくりの日本、とじつに対照的であり、日本の対米黒字は不変。だが、中小零細の製造メーカーは、このプラザ合意によって、日本から消えた。

 中国は現在、人民元安をもってトランプの仕掛けてきた高関税に対応しており、まだまだ通貨安政策を続けようとしている。それを正面から力づくで阻もうとするのが、アメリカという構図だ。

 報復関税は7月6日に160億ドル、つつけて340億ドル分の中国からの輸入物資に高関税をかけたが、九月早々に第三弾、それも2000億ドル分に高関税をかけると予測されている。

 それに重ねて中国を狙い撃ちする「プラザ合意2・0」が発動されるとなれば、トランプの究極の目標が奈辺にあるのかが、鮮明になってくる。拙著の題名のように『アメリカの反中は本気だ』。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 戦場の悲哀を描いた名書がGHQ禁書となって埋もれていた
  支那事変の最前線で戦った日本軍兵士の真実の記録

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松村益二『(復刻版) 一等兵戦死』(ハート出版)
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 現代日本人の記憶からすっぽりと抜け落ちてしまったのが、戦争のこと、とくにシナ大陸で勇敢に戦った祖父たちの真摯な姿。そこには美しい日本人の精神が残っていた。
 本書は戦後、GHQの命令で禁書に指定され、書店、倉庫、図書館から消えていた。本書は昭和十三年上半期の直木賞候補にもなった作品だ(同期の受賞は橘外男、芥川賞は中山義秀だった)。
 それにしても、なぜ、こうした戦記モノまでGHQは禁書としたのだろう。ヤマトダマシイを永遠に消し去れば、日本がふたたびアメリカに牙をむくことはないと考えたのは事実だろうが、禁書措置で物理的に排除すれば、それでサムライの精神、日本人魂を消去できるとでも思ったのだろうか?

 次の証言がでてくる。
 「僕たちは敵を撃退せしめた。彼らの部隊の宿舎になっていた民家を掃湯したとき、家の中に支那の婦人が裸体にされて手足を縛られて死んでいた。婦人は臨月だった。
 彼女の肉体には残虐のかぎりが尽くされていた。彼らはどうして自分のきょうだいを虐殺しなければならないのか。僕たちには解くことにできない謎である。支那の農民が殺されている。素はだかにひきむかれて無造作にころがっている。敗残兵が着物をはいで農民に変装して逃亡するのだ」
 自分たちの残酷、残虐を隠蔽するために、南京大虐殺とかの作り話が必要だった。だが、通州事件で目撃されたシナ軍隊、特殊殺人部隊の残虐は、日本人には想像が出来ない地獄絵図だった。
 そして戦争の最前線では、兵士達の過酷な時間が流れ、戦闘に明け暮れ、束の間の休息、突然の戦友の死。
 「僕は『戦友』という言葉が嫌いだった。しかし戦線に立って、この『戦友』という言葉の深さを知った」
涙なしには読み終えることが出来ない作品が甦った。

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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号のインパクト・ジャパンの和訳につきまして、ご指摘有難うございます。急いでいたために、荒削りとなりました。
1.Confrontの意味は「直面」と「対決・対抗」の2つの意味があった記憶です。
  ご指摘のように後者の訳を採用すべきこと、忘れておりました。
2.Aggressionは、よく、アメリカ人が「日本は矢張り中国を侵略したんだよ。」
  と言いますが、It was an aggression by the Japanese Imperial Army to China..ということで、ご指摘の、「日本語の定訳は侵攻です。」とするならば、「日本軍の中国への侵攻」  とするより、「日本軍の中国への侵略」としたほうが、明らかですから、ご指摘はあたりません。いちいち、国際法典の翻訳集など見ておりません。慣用と記憶とスピードで本業の合間に訳しております。
3.invasionは、例えば「サダム・フセインのクウェート侵攻」といえば、Invasion of Kuwait by Saddam Husseinと、報道等でよく聞いた記憶ですが、「クウェート浸出」というのは、耳慣れない訳です。聞いたことがありません。
  (インパクト・ジャパン)



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(読者の声2)9月の「とびっきりの講演会」のお知らせです

とき   平成30年9月20日(木)午後六時
ところ  神奈川県民サポートセンター3F 304号会議室
(JR横浜駅西口徒歩3分ヨドバシカメラ裏手)
講師   前文部科学事務次官・現代教育行政研究会代表 前川喜平先生
演題   「仏教と憲法と教育」
予約   必要です 先着90名
問い合わせ先 045-263-0055 自治調査研究会 城内



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(読者の声3)〔なんで日本が、こんな低レベルな人治国家風になってしまたのか!〕
 国際ニュースの殿堂であるこの場で、毎度国内問題で申し訳ありませんが、今、ワイドショーをにぎわしている体操協会の宮川選手と速見コーチに対するパワハラ問題は、同じく世間を騒がせたレスリング・ボクシング・アメフト問題と、全く同根の問題です。
その同じ根というのは、日本のスポーツの指導者とりわけ協会のトップに座っているお歴々には、日本の国家が全くなく、自分しかないという情けない現実です。
その意味で、アジア大会のバスケの四選手と何ら変わらない、と云われてもしかたがないといえます。。
 かつての日本は、世界で唯一、ヘーゲルの学問的国家論の理想とする<人倫的国家第一主義>をものの見事に実現して見せた国でした。
日本は、そういう法で無法を抑えて秩序を保つ法治国家よりも高等な国家だったから、当時、科学技術力では確かにまさってはいても、人種差別的植民地奴隷主義という低劣な段階にいた欧米列強の、日本に対する人種差別的いたぶり(最終的に原爆実験まで荒れるという)にもめげずに、たった一国で強大な戦力を持つ欧米列強に敢然と戦いを挑み、敗れたりとはいえども、それまで当たり前のように存在していた人種差別的植民地奴隷主義体制を崩壊させ、それまでの人種差別を当たり前とする世界の常識を革命的に転換させたという世界の画期をなす歴史的偉業を成し遂げたのです。

 そのかつての日本が実現していた、<人倫的国家第一主義>は、各界の指導者は云うに及ばず、国民の一人ひとりまでもが、<人倫的国家第一主義>を貫き通す生き様をしていたのです。
日本国民である誇りをもって、公を優先して私は控える分別を持ち、公明正大、強きをくじき弱きを助ける気概を皆もっておりました。 
 それが、最近の日本はどうでしょうか?
政治家は、野党は言うに及ばず与党の政治家でさえも、日本を敵視する隣国から鼻薬をかがされて、日本の自立を妨げるために憲法改正を妨害し、教育の模範であるべき文科省の役人のトップが、管理売春の巣窟に足繁く通い、裏口入学という自らの職務を冒涜するようなワイロを平気で受け取る始末です。

 件のスポーツ界では、たとえオリンピックの金メダル候補となる日本の宝であっても、自分の云うことを聞かなければ平気でつぶそうとする、まるで隣国の遅れた人治国家で当たり前のように行われている横暴がこの日本で横行し、その周りにいる人間までもが、強きに尻尾を振って平然と弱きをくじいている始末です。 
 かつて、世界から畏敬され憧れられていた日本は、一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
なぜこうなってしまったのか?
自虐史観教育だとか、マルクス主義の蔓延などいろいろ考えられる要素はありますが、一番の問題は、国家が軍事力を行使できないように縛られて、主体性を発揮できず、属国状態のままでいることです。
国家が長いことそういう状態にいると、お隣の韓国のように国家よりも自分が大事という属国根性が染みついて国家が腐ってしまいます。そういうことを、今回の騒動は示していると思います。
 今回の件について少しだけ論ずるならば、暴力は絶対いけないということが、人権と同じように、まるで相手を平伏させる黄門さまの印籠のように振り回されています。
しかし、「暴力」という言葉を辞書で引いて見ますと、不当な腕力を行使すること、とか、合法性や正当性を欠いた物理的な強制力。とあります。
ところが体操協会の説明では、手を出したこと即暴力という使い方をしています。
だから暴力を受けたとされる宮川選手に聞く必要はないという態度です。
 問題は、この暴力とされた案件が、指導の場面で起きたことです。
その行為が正当か否かは、その指導に照らして判断されるべきですが、全くそういう考慮が為された形跡がありません。指導と云うのは、その目的を実現するために必要なことを、相手に認識させるように働きかけて、相手の認識を変えて、その認識の下にその目的を実現させるものです。
その相手の認識を変える方法として、言葉を通じて変えるものと、言葉では伝わりにくい場合などは、身体を通して働きかけることがあります。
これも立派な指導です。それを相手の身体に触れて(暴力)はいけないなど、ナンセンスです。このナンセンスさは、人権とまったく同じです。
 しかも、特に体操のように間違うと命取りになってしまうような危険な技を使う場合は、散漫な認識、いい加減な認識で行うと危険なので、そういう時に相手を叩いて、相手の認識をシャキッとさせる必然性があるのだそうです。
これは実に合理的であり、正当性のある行為です。
それを傍から見た当事者でない者の意見を重く用いて、当事者である宮川選手に聞かないで処分を下すというのは、そのことだけでも今回の体操協会の処分が如何に不当なものかが分かります。
つまり邪な意図が感じられる処分だということです。
こういう事実がある限り、塚原夫妻が「全部嘘だ」と言い逃れしようと、真実は見え見えです。
 しかし18歳という若さでありながら、そういう理不尽な強きに敢然と立ち上がって戦いを挑んだ宮川選手は、実に大したものです。
大和魂の塊であり、是非とも彼女の金メダルとりを応援したいものです。
  (稲村生)



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(読者の声4)貴誌5810号に「南木」氏が書かれた(読者の声3)「アメリカの解体が始まるとすればカリフォルニアからでしょう。ここは先住民の呪いがかかっている土地です」とあります。
 先住民の呪いという点では先住民の聖地であるサウス・ダコタ州にある「the Wounded Knee」でしょう。1890年に大虐殺がありました。
カリフォルニア州が独立する可能性は低いと思います。工業用水、農業用水の需要が多く、地下水は枯れはて、となりのネバダ州に頼らざるを得ない状態です。独立して水の供給を止められれば、カリフォルニアは破滅します。
また高い税金、水不足を嫌って高収入の人や企業が、徐々にテキサス州等に逃げ出しています。30年後には貧民の住む合衆国にとってはお荷物の州になっている可能性もあります。
    (當田晋也)
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1782回】       
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(7)
 徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正七年)

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 次が馮国璋である。「質素なる一小室」に入ると、「一見六十恰當の、好々爺の如き者立つあり」。それが馮だった。
「總統は能く談じ、能く聽く、所謂る老練、熟達の人なる可し。兎も角も現在に於ては最も安全なる一人として、支那の政治界に調法がらるゝならむ」。

  ここで徳富は「少なくとも、今後の北方に於ける問題は、馮と段との離合如何に決せらる」とした後、「武人出身にして、且つ何れも袁世凱の門下生」である馮と段とを比較して、「馮は調和性に饒む、其弊や優柔不斷也」。
これに対し段は「勇壮」だが「多く敵を作る」。馮は「兵權を有して、學識を有せざる馮道」のような人物で、その振る舞いは「アスキスの『姑く待て』主義」。対するに段は「王安石より學問と、經綸とを控除して、更に若干の武事的修練を加味した」といったところで、「ロイド・ジッジの『直ちに行へ』主義也」。現状は両者は「同舟遭風の境遇中にあ」るところから、「兩人契合」している。

 この徳富の観察に従うなら、馮総統・段総理のコンビは互いに凭れ合いながら現在の地位に在るだけであり、指導力のも調整力の期待できず将来に対する構想も持っているわけでもなさそうだから、早晩、政治の表舞台から消える運命にあるということだろう。

 「支那に於ける、唯一の新聞記者」である梁啓超は、「今や大蔵大臣の劇職にあ」り。旧知の間柄の梁は「足下の文、一として通覽せざるなし」と言った後、「何ぞ新感想はなき乎」と。そこで敢えて言わせてもらうなら、「貴國には米屋、薪屋、酒屋、餅屋と同様に、錢屋ありて、錢も貨物同樣、一種の商品として取扱ふ。此丈が新來の旅客には、閉口也」と答えている。

次いで「四十年輩の男にして、善く日本語を操」り、「段内閣の花形役者にして、即今日の日の出の勢いあ」る曹汝霖である。「對外、特に對日本の交渉抔には、毎に其衝に當りつゝあ」る。早稲田在学中は熱心な読者であったことを知り、徳富は「支那の新知識諸君に、貢献したる所ありとは」と満更でもなさそうだ。

 「進歩黨の代表者」であり現内閣にあって「黨人としては、重きを做」す湯化龍は「文治が武斷の桎梏を脱する迄は、内務行政の擧ることは、到底駄目なり」と嘆息気味に語っている。
「日本語に嫻はざるも、讀むには差支なし」である湯もまた、徳富の熱心な読者であると口にした。

  翌日、招かれた梁啓超邸での午餐会でのことである。
徳富の前に進みでて両手を合わせる彼ら独特の挨拶をした官人が、「御身は日本の梁啓超にして、梁氏は支那の徳富蘇峰なりとは、我等同人間の評判」だが、「御身の初見奈何と」。そこで徳富は「未だ其の当否を知らず、但だ日本の梁啓超は、不幸にして未だ此の如き、佳邸宅に住するを得ざるのみ」と応えている。

  梁啓超、曹汝霖、湯化龍、それに午餐会での官人の賛辞は、徳富は彼ら一流の口から出任せの「拍馬屁(おべんちゃら)」と受け取ったのか。はたまた満更でもなく心地よく感じたのか。どう考えても前者と思うのだが。

  徳富は北京滞在を切り上げるに当たり「古今一切の征服者が、却て事實に於て、征服せられたる」「支那の魔力」について綴る。

  「支那人の辭令は、人を魅うるに餘あり、支那の料理は、人を?かしむるに足る。予或る支那人に向て、餘事は兎も角、口に關しては、貴國は世界第一ならんと云へり。蓋し辭令の妙と料理の精とを意味する也。此の御馳走と、此の御世辭とに取り捲れて、尚ほ懷柔せられざる者あらば、そは所謂る強者の一人なる可し」と。

 さて徳富は自らを「所謂る強者の一人」と認めたのだろうか。「此の御馳走と、此の御世辭」は彼らの武器なのだ。

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  • 名無しさん2018/09/02

    トランプ、新しい「プラザ合意」を中国向けに準備中???

      トルコリラ暴落後、新興国の通貨安が激烈な状況に、「なぜ」

  • Apeman生2018/09/01

    【 <人倫的国家第一主義> By(稲村生)氏 】



    (稲村生)氏の論稿、興味深く・そしてある種の感慨を持って、拝読いたしました。

    日本国民が一人残らず、この様な崇高な哲学を抱きながら、日々の生活を送っていたかというと、正直いって多少の疑問を感じざるを得ません。



    ですが、戦前の駐日大使:ポール・クローデルから発せられた「日本人は貧しい、しかし高貴である」という言辞に接すると、自分に対する反省を含めて胸が締め付けらる思いが致します。