国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月、はじめて心境を吐露した

2018/08/13

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月14日(火曜日)
       通巻第5790号   <前日発行>
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「自由の身」とは、これほど素晴らしい実感なのか、と劉霞
   劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月、はじめて心境を吐露した
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 ノーベル平和賞受賞の劉暁波未亡人で芸術家の劉霞(57)がベルリンに亡命して1ヶ月が経過した。重度の精神的圧迫から逃れてきたため、身体も自由に動かせず、入院して治療を受けてきた。全体主義体制のなかで逼塞すると精神が萎縮し、身体は蝕まれる。

 彼女の自宅軟禁状態は八年つづき、外出も出来ないという不自由は環境に閉じこめられたため強度のストレスが体内に、そして精神に堆積していた。
ようやく2018年7月10日にヘルシンキ経由で、ベルリン入りし、友人達の出迎えを受けた。その後、リハビリのためドイツの病院に入院していた。

 ベルリンで、彼女の健康状態は劇的に回復し、投薬量も激減しており、いまでは一日三キロの散歩も楽しめるほどになった。心身ともに正常に戻りつつあると、サウスチャイナモーニングポストのインタビューに実弟が応じた(8月12日)。

 関係者に拠れば、劉霞が事実上の亡命先にベルリンを選んだのは、過去に滞在経験がある米国より雰囲気が馴染めるというのが最大の理由だという。
しかも同時代経験として、東西冷戦の終結と「ベルリンの壁」の崩壊があり、東西ドイツの統一、そして通貨統合と進んだ現代史を目撃してきたため定住するのならドイツときめてきたという。

 もう一つの衝撃の証言がでた。
彼女が出国許可となった交換条件が弟の劉輝(音訳)の「人質」だったことである。弟も冤罪で入獄経験があるが、中国国内しか旅行を許されないという条件で、事実上の中国共産党の人質となり、その交換で劉霞の出国が実現した。

水面下ではドイツ政府、とくにメルケル首相が前向きだったため、北京駐在大使のミカエル・クラウスと中国政府との間で交渉が続けられた。


 ▲国連人権委員会は人権弾圧で中国を批判

 8月10日、スイスのジュネーブでは国連人権委員会が開催され、専門委員のゲイ・マクドナルドは「ウィグルでは百万人から二百万人のウィグル人が『再教育』として電気もない地方の収容所に押し込められている。重大な人権侵害である」と中国代表に詰め寄った。

 中国大使は開き直り、「中国の政策の恩恵で、経済的に格段に発展し、ウィグルは豊かになった。取りしまりを実施しているのは、テロリストと分裂主義者だけだ」と反論した。
 
 一切の宗教活動が禁止され、外国から帰った留学生はすべて行方不明で、何人かは死体で発見されたという。宗教ドグマに染まった疑いのある住民を再教育するキャンプは、全土に百箇所も設置されており、キャンプのほかにも多くのムスリムが再教育を強制され、無慈悲な弾圧が継続されている。その数は二百万人にも及ぶ」とマグドナルド報告。
かくて中国は国際社会の批判を浴びているのだが、蛙の面になんとかの中国はテロリスト、分裂主義者、破壊活動家を取り締まっているだけだと嘯いてきた。

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(休刊のお知らせ)明日の旧盆(8月15日)は小誌も休刊です
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 ■読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)「パンドラの箱を開けたテレビ朝日」
 見られた方も多いかと思いますが、テレ朝の番組「真珠湾77年目の真実 日米ソ壮絶スパイ戦争 米国が「先制攻撃 深海に眠る決定的証拠」には驚きました。
内容自体は我々はとうの昔に知っていたので驚きはありませんでしたが、テレ朝がこういう番組を放映したことが驚きでした。
 朝日ほか反日左翼の説は、「戦争は日本が起した」だった筈ですが、この番組では、ルーズベルト政権には200人を越えるソ連のスパイが入り込んでいた(アルジャー・ヒスやハリー・ホワイトの名も上げていた)。
また航空部隊の攻撃の前にアメリカ海軍の駆逐艦が日本の特殊潜航艇を撃沈していたことなども報じて、F.D.Rの宣伝(日本が最初の一発を撃った)をばらし、また日本の爆撃という秘密計画を彼が承認していたことも報じています。
またハルノートのことも、日本がとうてい受け入れられないものだったとも言っています。
朝日の中で何が起ったのでしょう。
上記のようなことを認めると、左翼反日の説は総崩れになるのではないか、或いはその論の組み立てを根本的に見直さねばならないのではないかと思います。
ヴェノナ文書あるいは『裏切られた自由』などの公開によって、もはや防ぎきれないと覚った結果でしょうか。これからが面白いと思います。
  (関野通夫)



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(読者の声2)月刊の会員誌『エルネオス』で宮崎さんが連載されている世界旅行記シリーズ、毎回愉しみに読んでおりますが、今回のモルディブ取材では、晩酌用に持ち込まれた焼酎が空港で没収されたとか。
それほど厳しいイスラムの戒律の国に、なぜ日本人ツアーが行くのでしょうか。あの人たちは禁酒族ですか?
   (BN生、大手町)


(宮崎正弘のコメント)モルディブは首都のマーレ、ベットタウンのフィレマーレなどは厳格に禁酒で、高級レストランでもゼロアルコールの「ビール」しか置いていません。外国人の多いホテルでも。
ところが遠方のリゾート地ではアルコールは自由です。空港からフェリーで、最低一時間以上かけてリゾートの島へ渡るのです。
 リゾートですらアルコールが御法度なのはイラン、サウジなどですが、ブルネイは持ち込みがOKです。ただしイランでは、密造酒を闇で販売していますし、イラクでは白濁した酒を街で売っていました。
 サウジやクエートの王族は国内では禁酒ですが、ひとたび海外へでると、浴びるほど酒を飲み、女遊びです。
かれらが週末を過ごすのが、近いエジプト、キプロス、マルタなど。
またパキスタンやインドでは外国人にアルコール・ライセンスを発行し、特例としてお酒を買うことが出来ます。インドで合法的に酒が飲めるのはニューデリー、ムンバイ、コルコタ、アグラ、ゴアくらいで、ほかの20数州では州法で禁酒となっています。だからアルコール・ラインスを申請し、お酒を買って帰り、ホテルの部屋で飲むしか方法はないですね(苦笑)。



   ♪
(読者の声3)先週、宮崎先生が『夕刊フジ』に五回連載された「断崖の習近平」を切り抜いて読み返しました。
とりわけ米中の対立は百年戦争であり、カルタゴ vs ローマの戦いの現代版だという譬喩は目から鱗が落ちる思いでした。
このあたりにことをもっと詳しく伺いたいです。これを基礎に単行本になされる予定はありますか。
   (IU生、柏市)


(宮崎正弘のコメント)月末の29日に徳間書店からでる『米中貿易戦争で始まった中国の破滅 ―世界各国の取材で見えた実相』に一章を割いて、百年戦争になることを論じております。ご高覧下さい。



(読者の声4)日本文化チャンネル桜からのおしらせです。14日夜の「フロント・ジャパン」に宮崎正弘先生が出演されます。
 キャスターはジャーナリストで元『正論』編集長の上島嘉郎さん。テーマは 「習近平の黄昏」ほか。
   (チャンネル桜)
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  • 名無しさん2018/08/13

    「自由の身」とは、これほど素晴らしい実感なのか、と劉霞

       劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月、はじめて心境を吐露した

  • 名無しさん2018/08/13

    いつも表示してるけど 「眠れない」

    そんな耳なりのつらい症状には、生薬配合の漢方薬が効く!! って何のことですか?

  • 名無しさん2018/08/13

    いつも貴重な情報ありがとうございます。