国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み <<マレーシア、マハティール元首相率いる野党が単独過半

2018/05/10

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月10日(木曜日)
         通巻第5697号 
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(速報)
 マレーシア、マハティール元首相率いる野党が単独過半
  ナジブ親中政権の敗北は想定外。習近平にショックを与えた
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 5月9日行われたマレーシア総選挙の投開票で、日本時間10日午前四時に野党連合の単独過半が判明、マハティール元首相率いる野党連合が政権を担うこととなった。
 92歳のマハティール元首相は勝利を宣言した。

 マレーシア政治は独立後60年にわたって与党が政権を担ってきた。ナジブ首相は二代目首相ラジブの息子で、いってみれば「太子党」である。
行政の隅々にまで貼りめぐらされた組織、とくに選挙直前の選挙区割りで、与党が負けるはずのない仕組みを作っていた。また反フェイクニュース法を急遽制定し、マハティール元首相のキャンペーンを妨害してきた。

にも関わらず、マレーシアの民衆の反感は強く、またマレーシアのナショナリズムを訴えたマハティール元首相の真摯な取り組みに打たれた。かくしてマレーシアを統治した与党は下野する。

 野党連合の勝利という奇跡は、勝因を探ってみると、ナジブ政権の腐敗への嫌悪もさることながら、あまりに中国の経済進出に無策、フォレストシティの建設がマレーシア国民の不安を掻き立てたからだ。マレーシアの南東沖に人工島を中国が建設し、70万を収容するマンション群「フォレストシティ」を購入した大半が中国人であり、マハティール元首相は、「われわれは中国の植民地ではない」と訴えた。

 華僑が35%を占めるマレーシアで、しかもインド系は独自の選挙戦を戦った中で、野党が勝利したのである。
  北海道を買い占める中国資本を目の前にして、北海道閔は次にいかなる行動をとるのか。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)金正恩の大連訪問のことを、貴誌は「習近平の関心はトランプ大統領と金正恩会談に釘を刺し、牽制することだ」と書いておられます。
 一方のトランプ米大統領は、目の前にぶら下げられた「ノーベル平和賞」に目が眩んで、金正恩といい加減なところで妥協してしまうのではないか、その結果、日本にとっては最悪の結果となるのではないか、という疑念が頭を去りません。
それはちょうどチェンバレン英首相(当時)が「平和だ、平和だ、何よりも平和が大事だ」とのマスコミの大合唱に押されて、ミュンヘン会議でヒットラーに妥協してしまい、目先の平和は勝ち得ましたが、その結果として、第二次世界大戦を惹起してしまったように、です。
先生はどうお考えでしょうか、ご多忙のところ甚だ恐縮ですが、お教え下さい。                                      
   (唯臥独村)


(宮崎正弘のコメント)オバマに突如ノーベル賞を与えたのは、当時の欧州リベラル派の合意で、アメリカの外交路線の方向を左へ修正させる隠れた目的があったように見受けられますが、今年、万が一にトランプが受賞しても、路線変更はないでしょう。
 トランプの周りは、いまやポンペオ、ボルトン、ナボロと「トランプより右」の人ばかりです。イラン核合意からの離脱はトランプの選挙中からの公約であり、また「ボルトンの勝利」(『ナショナル・インタレスト』誌、5月8日)です。

 ノーベル賞云々の囁きは、リベラル一派が、トランプ大統領の弾劾はどうも無理と分かって、こんどはトランプ大統領そのものの思考を外側から変えようとする策謀と取れますね。
 しかも、イラン核合意離脱直前のタイミングで、このノーベル賞を持ち出して、揺さぶりを掛けようとしたことは明白でしょう。
核合意に留まることを進言してきたマクマスターと、ティラーソンを解任し、核合意離脱を主張してきたポンペオを国務長官に、ボルトンを大統領補佐官に差し替えたのは、いまから思えば、この伏線だったのでしょう。



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(読者の声2)日本国史学会 南北朝鮮分離独立70年シンポジウムのご案内です。

【日時】 平成30年5月12日(土)14:00〜17:00(開場13時30分)
【基調講演】 渡辺 利夫(拓殖大学学事顧問、前総長)「韓国の漂流、福澤諭吉の慧眼」
       西岡 力(麗澤大学客員教授)「南北分断の歴史的真相」
        基調講演後、質疑応答を含めたパネルディスカッション
【会場】 拓殖大学文京キャンパス C館C407教室(東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅下車徒歩3分)
【資料代】 学会員2,000円 / 非学会員3,000円
(大学生・大学院生は一律500 円、当日入会可能)
【主催】 日本国史学会(代表理事:田中英道東北大学名誉教授)
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西部邁 vs 宮崎正弘
『アクティブ・ニヒリズムを超えて』(文藝社文庫)
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 「主権国家」であるはずの日本に外国の軍隊があり、事実上、アメリカの保護領であるという基本的認識を共有しているので議論が噛み合わないということはなかった。
とりわけ合点したのは自存自立の精神の回復であり、西部氏が盛んに「アクティブ・ニヒリズム」に言及し、また三島由紀夫論の精髄を語り、アンドレ・マルローへの憧れを語った。「アクティブ・ニヒリズム」を西部氏は「ひたすら何かのアクションへ自分を駆り立ててしまえという衝動」と言った。安保反対運動も全学連も、西部氏の中ではチャレンジであり、保守への目覚めも「転向」ではなく「天性」のものだった。
 6月5日発売決定! 定価未定。
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『米国衰退、中国膨張。かくも長き日本の不在』(海竜社、1296円) 
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『連鎖地獄―日本を買い占め、世界と衝突し、自滅する中国!』(ビジネス社、1188円)
『西郷隆盛 ――日本人はなぜこの英雄が好きなのか』(海竜社、1620円) 
『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社、1728円)
『吉田松陰が復活する』(並木書房、1620円)

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宮崎正弘 v 福島香織『世界の中国化をくい止めろ』(ビジネス社、1404円)
宮崎正弘 v 河添恵子『中国、中国人の品性』(ワック、994円) 
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宮崎正弘 v 福島香織『暴走する中国が世界を終わらせる』(ビジネス社、1188円)
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宮崎正弘 v 馬渕睦夫『世界戦争をしかける市場の正体』(ビジネス社、1188円)
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宮崎正弘 v 小川榮太郎『保守の原点』(海竜社。1620円) 
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宮崎正弘 v 室谷克実『悪あがきを繰り返し突然死の危機に陥る中国と韓国』(徳間書店)
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宮崎正弘 v 石平、福島香織『中国バブル崩壊の全内幕』(宝島社、1296円)
宮崎正弘 v 田村秀男、渡邊哲也『中国経済はどこまで死んだか』(産経新聞出版) 
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 宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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