国際情勢

宮崎正弘の国際ニュース・早読み

 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み  北朝鮮が核実験場を「廃棄」?

2018/04/22

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月22日(日曜日)弐
         通巻第5682号 
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 北朝鮮が核実験場を「廃棄」だと
  豊渓里は、自壊寸前の状態、廃棄なんて当たり前の予定なのだ
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 南北会談、米朝会談を前に大きく譲歩したかにみせたのが金正恩の「核実験場廃棄」宣言である。トランプは評価する声明をツィッターでながしたが、本心からではなく、一応の信号とみてよいのではないか。

 吉林省延吉周辺は北朝鮮と国境を接している。国門からちょっと上流へ行くと川幅は15−20メートル程度、夜なら渡河できる。
だから核実験の度に震度5程度の激しい揺れがあり、「あ、またやったな」と朝鮮族の多い地元住民は瞬時に理解した。
ところが、核実験のあとも、余震がつづき、地滑り、土砂崩れがおこって不安が募っていたのだ。

 北朝鮮の核実験場とされる豊渓里は、爆発の威力で地滑り、崩落、地震がとまらず、じつは崩壊寸前だった。実験場としてはもう使えない状態だった。
 それを「核実験場を廃棄する」などと騙しのテクニックで、米国に信号を送って、次の条件を引き出そうとしたのが、今回の核実験中止宣言であり、まったく信じるに値しないのである。
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 やっぱりそうか。最初から想像できたではないか
  中国が運営するピレウス港では脱税、不法移民の上陸まで
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 ギリシアが野放図な浪費、無計画の公共事業やバラマキ行政によって深刻な財政難に陥ったのは数年前、ユーロ危機をまねいたためドイツが高飛車に救済に乗り出した。
その救済措置の一つが、国家財産の割譲であり、左翼政権は渋々これを認め、アテネのピレウス港の三つのコンテナ・ターミナル運営権を中国のCOSCO(中国遠洋海運集団)に売却した。30億ドルだった。

この港はEUへの玄関、そもそも港湾を外国資本に運営委託するなどとは、国家安全保障の見地から言って基本的な誤りである。
 したがって中国が今後、港湾の運営をおこなうパキスタン、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマー、モルディブなど、これからの教訓となれば良いがと祈るばかりだ(ト言っても、すでにパキスタンのグアダル港と、スリランカのハンバントラ港は中国海軍の拠点となっている)

 ピレウス港に陸揚げされるコンテナは夥しい量にのぼる。中国COSCOの子会社が完全に運営をしているターミナルでは、中国の買収以来、取り扱うコンテナ陸揚げ量が六倍となった。

 中国からの輸入品を通関させる際に、インボイス改竄、量的誤魔化し、内容の書類変更などで関税の軽減をしているばかりか、とくにVAT(付加価値税)の誤魔化しが目立つという。これらの背後に中国の犯罪組織があると見られる。
 なかには不法移民行為も含まれているのではないかとする疑惑も浮上している。

EU委員会の犯罪監視委員会は、脱税犯罪が多発するイタリアの専門家を、この捜査の担当に任命した。当該責任者は「脱税行為がもっとも顕著で、中国のマフィアが絡んでいる」とし、捜査当局者は「明らかな証拠を掴んでいる」(サウスチャイナモーニングポスト、2018年4月21日)。

 米紙ウォールストリートジャーナルは、4月20日付けで、「カリフォルニアのロングビーチ港のコンテナ・ターミナルを中国資本が買収しかけている」と報道した。
これは香港が拠点の「オリエント海外インタナショナル」が、63億ドルの巨費を投下して、米国西海岸の入り口を抑える。

中国の買収計画に対し、CFIUS(米国外国投資委員会)から反対の声があがり、俄に全米メディアが注目し始めた。
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(休刊のお知らせ)小誌は黄金週間の4月27日から5月5日まで休刊となります。  
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)21日、土曜夜の討論番組「属国からの脱却はできるのか」。三時間でしたが、はじめから見ました。宮崎先生、小堀先生のコメントは拝聴に値する内容でした。
ところが登場した古森義久先生のコメントには、いささか違和感がありました。アメリカ生活が長いせいでしょうか、真珠湾はだまし討ちとか、アメリカの公式見解と反対の歴史修正主義をまったく認めない人なのですね。驚きでした。
 桜チャンネルの掲示板をみると、老生と同意見でほとんどの人が古森さんを批判しています。これも驚きでした。
  (JJセブン)



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(読者の声2)遅ればせですが、宮崎先生の『日本が全体主義に陥る日  旧ソ連圏30ヵ国の真実』(ビジネス社)を読了しました。アマゾンの読者書評で、最高点がいくつもついていて、それらのコメントに見せられて購入したのです。
読みおえて、この労作は、じつに旧ソ連圏30ヶ国のすべてを宮崎さんが現地取材され、とくに謎の国、「中央アジアの北朝鮮」といわれたトルクメニスタンにも潜入されての記録があり、同時に危険地帯のカフカスの三ヶ国から旧東欧の全て。たいへんな取材というか、おそらくフリーの日本人作家でここまで、執念を燃やして現地取材を完遂されたのは稀有のことと思いました。
ベラルーシとか、タジキスタンとか、いったいどうやって入国できたのですか。
ブルガリアとかルーマニアは小生も行ったことがありますが、あのチェウシェスク時代は、遠い記憶の彼方に去った感じですね。
  (BN生、虎ノ門)
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『金正恩の核ミサイル 暴発する北朝鮮に日本は必ず巻き込まれる』(育鵬社、1512円)
『米国混迷の隙に覇権を狙う中国は必ず滅ぼされる』(徳間書店。1080円)
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(黄金週間の休刊について)小誌は4月27日から5月5日まで休刊となります。
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